劇場公開日 1980年4月29日

五番町夕霧楼(1980)のレビュー・感想・評価

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2.0松坂慶子しか勝たん

Nさん
2021年12月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

松坂慶子しか勝たん

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N

3.0全体としてはテレビ特番を観たという印象

2020年1月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

正直、残念な気分です
同じ金閣寺放火事件を題材した、市川崑監督の炎上と比較するのは酷というものですが、比べたくない出来と言わざるを得ません

松坂慶子は美しい
娼婦にも見える
しかし、その向こうにある丹後の寒村の極貧の中で不幸を背負って育ってきた子娘の姿形が透けて見えて来ないのだ
華やかな都会で苦労せず育って来たようにしか見えない
演技力の問題ではなくて配役の間違いに責任があると言うべきで、彼女は断るべきだった
単に愛の水中花の大ヒットでキャスティングされたにすぎないと思える
ただ本作の後、彼女は立て続けにヒロイン役を得るようになったのだから出演の意味はあったのは確かなのだが

奥田瑛二の櫟田も炎上での市川雷蔵のひどい劣化コピーでしかなかった

三島由紀夫と水上勉の原作に於ける放火動機の違いに由来するものだが、なんとも薄っぺらい
不愉快ですらあった

その他の俳優達も大して見るべきものもなく、大味な演技しかなく興醒めする瞬間が幾つもある

脚本もくどくぎごちない
演出もきつい言い方になるが臭い

肝心の金閣寺の炎上シーンもクライマックスとしての映像の美しさ、特にカラーを活かしての映像美を期待したのに拍子抜けのするようなものでしか無かった

全体としてはテレビ特番を観たという印象だ
炎上の足元にも及ばないし、比較すらして欲しくない

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あき240

3.5美しくも儚い悲恋物語

2013年1月14日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

家族を養う為に遊廓に身を売った少女と幼なじみの青年僧の悲恋。
水上勉の小説の1963年に続く2度目の映画化。1980年の作品。

薄幸のヒロイン・夕子に扮するのは、若き日の松坂慶子。そのハッとするほどの美しく可憐な姿に見惚れる。
幼なじみの青年僧・正順に奥田瑛二。吃音演技を熱演。
先輩遊女の風吹ジュンも若い〜。

遊女になっても正順を愛し続ける夕子と、そんな彼女をなかなか受け入れられない正順。
それでも二人の想いは燃え上がり、密会を続ける。
しかし、遊女と僧。密会がばれ、周囲はそれを許さず、酷な運命が二人を引き離す。
やがて、正順はある事件を起こす。(市川崑監督の「炎上」でも描かれた実際の事件を元にしており、ピンとくる方もいるハズ)
そして夕子は結核を患い…。

悲恋が前面に押し出されている為、五社英雄監督の一連の作品と比べるとインパクト不足。濃厚な濡れ場も無い。
女同士のドロドロ愛憎劇を期待すると少々肩透かしを食らうが、思いの外見易く、美しくも儚い物語に酔いしれる。

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近大