五人のあばれ者
劇場公開日:1963年3月3日
解説
比佐芳武原作から「ひばりのおしゃれ狂女」の村松道平が脚色、「裏切者は地獄だぜ」の小沢茂弘が監督した時代活劇。撮影は「花の折鶴笠」の伊藤武夫。
1963年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1963年3月3日
ストーリー
江戸の人気役者中村仲蔵は“忠臣蔵”の定九郎を、三十石の小旗本此村大吉の奔放な挙動に暗示を受けた新趣向の型で演じて絶賛を浴びた。舞台を見に来た大吉を茶屋へ招いた仲蔵に、無頼旗本の集まり鬼神組が難くせをつけて来た。義憤を感じた大吉が侠気の鉄拳を見舞ったことから、鬼神組は執拗に大吉の命を狙うようになった。大吉は、仲間の飯塚、大河内、横井や、妻に先だたれ赤ん坊を抱えた座光寺源三郎らと五人組でウダツの上らぬ生活をしていた。政治犯として獄舎にある学者の娘おいちが、奉公先の鬼神組の頭領松平帯刀家で好色の間部老人に犯されそうになったところを折良く救ったのも大吉だった。大吉たち旗本五人組と鬼神組との暗然の対立を発展させたのは、かねてから大吉に好意を寄せている、一年前に亡くなった老中の側室蓮月院が百両の軍資金を提供したことにはじまる。五人が鬼神組の向うをはって賭場を開こうとしたからである。窮地に立った鬼神組は計略で取り押さえたおいちと赤ん坊を人質にして大吉をおびき寄せ、野望をとげんとした。ただ、赤ん坊の無事を願う大吉は、源三郎とともに鬼神組の手中に乗り込み、無念を忍んで帯刀たちの意を迎えるのだったが、それが卑怯な計略だと知って白刃を抜き放った。残りの仲間も駈けつけて、積み重なった小身者の怒りを爆発させた五人のあばれ者は、おいちと赤ん坊を助け出した座光寺を逃がし、鬼神組の白刃の中に斬り込んでいった。秋、失った三人の仲間の墓標に黙祷を捧げる大吉と蓮月院の姿があった。
スタッフ・キャスト
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此村大吉片岡千恵蔵
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座光寺源三郎里見浩太朗
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飯塚五郎太夫山形勲
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大河内善兵衛大坂志郎
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横井甚兵衛千秋実
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おいち冨士眞奈美
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蓮月院岸田今日子
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中村仲蔵高田浩吉
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松平帯刀原田甲子郎
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水野市十郎青木義朗
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間部八郎太佐々木孝丸
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西尾半左衛門中村時之介
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上松剛之進尾形伸之介
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鬼頭権之助毛利清二
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田代五平太津村礼司
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木谷代造鈴木金哉
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太田鉄斎高松錦之助
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勘次長島隆一
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伊吉矢奈木邦二郎
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仁兵衛佐々木松之丞
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おさん京町かおる
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清兵衛藤川弘
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留吉和崎隆太郎
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門之助末広恵二郎
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勘助疋田圀男
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南川平四郎那須伸太朗
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北上唐九郎大里健太郎
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染吉勝山まゆみ
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小双森三千代
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長吉汐路章
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熊五郎時田一男
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おさい山田光子
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おかね八汐路佳子
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弥助片岡栄二郎
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お梅高橋漣
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与市兵衛役者尾上華丈