GONIN2のレビュー・感想・評価
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女版なのは分かるが・・・
劇画だと許される欲望の視線が、映画になると単なる石井隆の欲望の視線になってしまってるようで痛い。手法や設定などかなり実験的で評価は出来るものの残念ながら映画の娯楽性が置いてきぼりになってきている。この傾向が進めねばいいのだが・・・とにかく緒形拳ひとりで背負った映画。駄作になりかけてる一本の作品を役者一人で背負うって凄すぎる。
5人の女
1996年に製作された“続編”ではなく、“第2弾”。
前作とは話に繋がりナシ。本作は本作で独立した作品になっている。
95年版の後日談は2015年に製作された『~サーガ』。
キャストを男から女に一新したのが最大の特徴。
売春婦のサユリ。
男に捨てられた蘭。
セクハラ被害の早紀。
夫に浮気された志保。
新宿の宝石店に居合わせた4人の女。突然、中嶋組のヤクザが襲撃。手引きしたのは店員のちひろ。
しかしひょんな事から、時価10億円相当の宝石を横取りし、5人で逃亡する事に…。
スタイリッシュさはそのままに、『ヌードの夜』や後の『甘い鞭』などの方こそ石井隆監督の十八番。官能さや華やかさを加味。
前作に引き続き担当の安川午朗の音楽もクール。
しかし…、キャストを女性に変えて焼き直した感は否めない。
また、やはり男たちの壮絶な闘いとハードボイルド世界は最高にカッコよく、インパクトにも欠けた。
別に某会長の軽視発言ではなく、あくまで個人的な好み。
大竹しのぶ、余貴美子、夏川結衣…今また共演しても豪華。
彼女たちの命がけの逃亡&闘いに、緒形拳演じる中嶋組に妻を殺された男の復讐劇が絡む。
ただ前作と同じじゃ面白くないと今回の新機軸で、勿論緒形もさすがの狂気の怪演を見せるのだが…、焼き直しは焼き直しでも、女たちのハードボイルドだけで見たかった気もする。
豪華実力派女優陣や名優緒形の中に於いても、一際印象残したのが喜多嶋舞。
若々しい美貌は勿論だが、文字通りもみくちゃにされ、囚われた場から命からがらの脱出。ボロボロ汚れながら、体当たり大熱演!
諸々の諸事情により引退したが、この96年は『八つ墓村』にも出演し、当時は本作は知らなかったが、喜多嶋舞という女優をしった年でもあった。
GONIN2:奥さんだよ 独りじゃさびしいって【邦画名言名セリフ】
【GONIN2:個人評価=★★★★】
★★★★★:今すぐ観るべき‥人生を生きる為の何かを教えてくれる貴重な映画
★★★★:早めに観るべき‥観る人だれにでも何かを与えてくれる大事な映画
★★★:まあ観ても良し‥観る人によっては全く意味を持たない普通の映画
★★:観なくても良し‥単に時間だけを浪費してしまう可能性が高い映画
★:観てはいけない‥観た後に非常に残念な気持ちを感じてしまう映画
【GONIN2:おすすめポイント(個人評価理由)】
1.女5人(大竹しのぶ、余貴美子、喜多嶋舞、夏川結衣、多岐川裕美)の配役が最高!!!
2.緒形拳の多岐川裕美への夫婦愛が泣ける!!
3.夏川結衣の胸ぽろり、片岡礼子のトップレス泳ぎと喜多嶋舞の縛りシーンはレア!
【GONIN2:名言名セリフ→発した俳優とその場面】
・「奥さんだよ 独りじゃさびしいって」
→余貴美子が緒形拳に対し、多岐川裕美の死体を女3人で運んできた後で発する名言名セリフ。
キャッツアイ。女が主役のはずが緒方拳の迫力が勝る
空撮のオープニングは一緒ながら続編ではない。
birdのディスコも同じ。
最後は雨
永島敏行と鶴見辰吾は出てくるが役違い。
一番綺麗な多岐川裕美がほとんど死体
ラストは普通
緒形拳の狂い方がとてもいい。
正気を保ったまま確固として狂気を断行するさじ加減が絶妙。鳩の使い方もめちゃくちゃ格好良い。ただ、本題の方はというと、1作目に比べると展開がルーズで緊張感に欠ける。緒形拳に時間を割いた分、女たちの描写が散漫になった感は否めない。前作では5人それぞれが強烈なキャラを持っていただけに、どうにも物足りなさを感じてしまった。
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