ゴジラVSスペースゴジラのレビュー・感想・評価
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熱い人間ドラマと強敵スペースゴジラ
◯熱い人間ドラマ
今回の脚本は「ルパン三世」や
「太陽にほえろ」で知られる
柏原寛司氏のため、
熱い男の友情や恋愛要素が
展開される。
◯名セリフ多数
「人間は諦められないことが
あるから生きていけるんだ」
「上司気にして良い仕事が出来るか?
良い仕事しようぜ」
「殴り合わないと相手を理解できないの?
男の人って」 →「そこが可愛いんだ」
◯強敵スペースゴジラ
G細胞が宇宙空間で急成長した姿。
結晶体からエネルギー補充。
巨大な飛行態。
結晶体を飛ばす攻撃など、
宇宙生物ならではの能力多数。
◯MOGERA
モゲラのリメイクとしては
100点の造形。
上下の合体ロボ。
ドリル攻撃。
スペースゴジラの両肩の結晶を
破壊する活躍
◯リトルゴジラ
ベビーゴジラの成長した姿。
スペースゴジラによって結晶体に
閉じ込められる。
△序盤が少し退屈
序盤は大久保らがT-projectを進める裏で、
結城が無謀な作戦でゴジラに挑む展開。
VSシリーズで展開されてきた大規模な
作戦と比べると緊張感も無く退屈に感じる。
大きく尺を使ったT-projectは後半の展開には
全く関与しない。
△テーマ性は薄い
VSシリーズでは怪獣を通して社会問題等の
テーマを表現してきたが今回は人間ドラマ等の
娯楽性に全振りしており、テーマ性が薄い。
そのためスペースゴジラの存在に必然性がなく、
単に強い敵という印象。
△人間ドラマ多め
序盤から人間ドラマ主体で物語が進むため、
特撮が見たい人は退屈かも。
MOGERAの鼻!
MOGERAを設計した人は何故ドリルを鼻に付けたのだろうか?そんな疑問が最初に観た時に浮かびました。だって顔の真ん中に武器付ける必要性ある?あれ、対ゴジラ用としたら熱線を吐くゴジラに顔が触れる位置まで近づけって事ですよね?設計した人は乗る人の安全性考えてないですね。
なんてツッコミを入れつつもMOGERA が単なる噛ませ犬じゃなかったのはスゴい良かったです。だってMOGERA ってどう見ても噛ませ犬っぽいのに(好きな人すみません!)、最後の福岡での決戦では大活躍!いやー、カッコ良かったですね。最初いきなり宇宙行った時にはビックリしましたけど。
カッコ良いと言えばスペース・ゴジラの造形もカッコ良かったですね。肩口のトゲトゲしてる所とか。いきなりフワッと浮いて飛行し始めたのは生物としては可能なの?というか、宇宙空間で生まれたなら真空状態で生きてきたはずなのに(真空で生物が生きられるのかは別問題として)、いきなり空気のある地球におりて害はないの?そもそも、大気圏どうやって通過した?何も説明がなかったけど根本的に宇宙エネルギーって何だろう?等々と疑問が溢れますが、見た目はカッコ良かったです。
そして、チビゴジは可愛い!
本作でゴジラさんは日本に鹿児島から上陸、街を破壊、次に熊本を破壊した後は福岡に向かってたはずなのに何故か大きく右に反れて別府へ。温泉入りたかったのかな?で福岡の街をしっかり壊し、決戦の福岡タワーへ。本作のラストでゴジラを見送る新城さんが一言「意外と良いやつだったな」・・・
いやいや、しっかり九州破壊しまくってますよ!?
私の原点
ゴジラ・シリーズ第21作(VSシリーズ第5作)。
"ゴールデン洋画劇場" で鑑賞(録画)。
コミカライズは未読。
おそらく人生で初めて観た映画だ。本作がきっかけで、ゴジラのファンになった。映画を好きになった原点でもある。
3歳の頃、父の膝の上で観たことを微かに覚えている。
録画したビデオを毎日のように観ていた。ビデオデッキの使い方が分からなくて仕事中の親に泣きながら電話した。
原点と言えば、ゴジラが好きになったことで講談社の「ゴジラ超全集」が愛読書となり、読書好きの下地となった。
ゴジラがきっかけで特撮と云うジャンルを知り、ガメラやウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊へと繋がった。
ゴジラがきっかけで東宝を知り他の東宝怪獣も好きになり、特撮映画で目にする東宝専属俳優が顔なじみになった。
本多猪四郎や円谷英二の名を覚え、東宝繋がりで黒澤明と云う監督を知り、様様な名作映画たちを観るようになった。
祖父の影響で刑事ドラマを好きになった私は、後に本作の脚本・柏原寛司が「あぶない刑事」の脚本家であると知った。
本作が起点となって私の「好き」の枝葉が伸び、繋がりを生んだ。今の私をつくり上げたと言っても過言ではない本作は紛れも無く、私の原点である。最も想い入れの強い映画だ。
VSシリーズで唯一、ゴジラが善玉的に描かれているのが特徴。同族のリトルゴジラをスペースゴジラのコロナ・ビームから庇う姿にうるっとした。ゴジラにも愛情があると知った。
最終決戦ではMOGERAと共同戦線を展開し、共通の敵であるスペースゴジラと死闘を繰り広げた。川北紘一特技監督によるダイナミックな特撮が素晴らしいことこの上無い。
急遽製作が決定した中での短い製作期間だったのにも関わらず、試行錯誤してつくり上げられた特撮シーンは、見事と言う他ない。初見時3歳の私は一気に魅了されたのであった。
ドラマパートでは三枝未希が初めてヒロインとして扱われたことがポイント。新城とのラブロマンスがエモーショナルだ。
結城と千夏の大人な恋愛模様も良い。結城がMOGERAに搭乗する直前ライターのオイル補給を頼むシーンが好きだ。
「必ず帰って来る」と直接言わないのがイカしている。
脚本が柏原寛司なだけあって、アダルトな感じがするのも頷ける。珍しくガンアクションもあり、柏原脚本のカラーがかなり出ている。セリフも粋なものが多いような気がした。
ファンの間では賛否両論な本作だが、個人的には非常に想い出深い。多分に想い出補正が入っていることは認めるが、それを抜きにしても、大好きだと声を大にして言える作品だ。
[追記(2019/02/17)]
「結城のヤツ…」とよく言う麻生司令官は結城を信頼しているんだなと改めて感じた。結城も麻生を慕っているし、大人な男の関係を描かせたら柏原寛司の右に出る者はいない。
[以降の鑑賞記録]
1997~2010:テレビ放映を録画したVHS
2016/? ?/? ?:DVD
2018/10/07:Blu-ray
2019/02/17:Blu-ray
2019/10/09:Amazon Prime Video
2020/12/10:Netflix
2022/10/30:Blu-ray
2023/12/10:Blu-ray
2024/01/01:ムービープラス
2024/12/15:Blu-ray
※修正(2024/12/15)
モゲラ好きのための映画
ビオランテやモスラによって宇宙へと運ばれたG細胞。
それが突然変異を遂げ、スペースゴジラとなって地球を襲う。
凶悪な宇宙怪獣あり可愛いベビーゴジラありカッコイイ巨大ロボありのエンタメゴジラです。
前半は割と地味で、超能力とか誘拐とか色々ある割に面白くないです。
ベビーゴジラが可愛いのは間違いないのですが、本当にそれだけです。
超能力を使ってゴジラを誘導とかその超能力を巡って誘拐されるとか、正直怪獣映画は怪獣が暴れてこそと思っているので、あまり楽しめませんでした。
ですが、最終戦のゴジラ&モゲラVSスペースゴジラは派手かつ熱い展開で、それまでの退屈を吹き飛ばしてくれました。
あっちこっち火花を散らしながらもスペースゴジラと戦うモゲラの雄姿は、巨大ロボ好きとしては堪りません。
モゲラといえば驚くのは上半身と下半身が分裂する合体機能で、ガルーダを背負うだけだったメカゴジラよりもずっと派手でした。
モゲラは飛行タイプのスターファルコンと戦車タイプのランドモゲラーに分かれて戦えるのですが、何故かスターファルコンが下半身でランドモゲラーが上半身になっていて、そこは逆だろうとどうしても思ってしまいます。
また、手の部分に腕の太さくらいあるミサイルを積んでいるのですが、冷静に考えたら尋常じゃない大きさのミサイルだけにスペースゴジラの象徴である肩の結晶を見事に破壊し、良い見せ場になりました。
最終的には無理やり動かして特攻するというのも、ボロボロになって最後まで戦うという熱さがあって良かったです。
本策は割りと評価が低いですが、それでもモゲラがいるというだけで個人的には良い作品だと思っています。
正月に観たなぁって作品
浮わついた気持ちで観ないと内容は殆どないのだから。
それでも、モスラからモゲラから賑やかしは充分できているのでつい期待してしまうが、平成のゴジラシリーズっておとそ気分で観るもんなんだろうなぁ。
シリーズに残り続けたGフォースの三枝もとうとう大人な感じになってショートカットに(笑)
ベビーゴジラはかわいい感じ、こうしてみるとゴジラはメスなのか?オスはどこに?等詮索してしまう。
榎本明が単独行動でゴジラと対峙するが、あんなチンケな地雷でどうにかなるならとっくにゴジラ仕留めてると思う。
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