劇場公開日 1973年3月17日

「シートピアの女の人の白いビキニにドキドキした 「東宝チャンピオンまつり」の思い出。特撮は「流用映像」の塊!!」ゴジラ対メガロ ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5シートピアの女の人の白いビキニにドキドキした 「東宝チャンピオンまつり」の思い出。特撮は「流用映像」の塊!!

2025年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

「ゴジラ」シリーズ第13作目。
197X年、アリューシャン列島のアスカ島で行なわれた核実験は太平洋、怪獣島やシートピア海底王国に多大な被害を与えた。
シートピアは反撃するため、大規模な地殻変動と守護神である怪獣メガロを地上に派遣し、防衛隊を壊滅させ、市街地やコンビナートを次々と破壊する。
なぜか、シートピアは青年科学者伊吹の作った等身大ロボット・ジェットジャガーを強奪して水先案内を行わせる?
ジェットジャガーのコントロールを奪還した伊吹は、ジェットジャガーにより怪獣島のゴジラに応援を要請。
そして、ジェットジャガーも、正義という良心に目覚め、自ら巨大化して立ち向かう!!!
負けじとシートピア人も高度な科学力で兼ねてから国交のあった「M宇宙ハンター星」からガイガンを招聘!
ここに地球を、地上を守るための巨大ヒーローと巨大凶悪怪獣による2対2の死闘が始まった!

「核攻撃の被害者であるシートピアの尖兵を倒してしまう、自らも核爆弾の被害者だったはずのゴジラ!」
そういう深刻な話に気づいたのは、当然、大人になってから。

「東宝チャンピオンまつり」で友達と連れ立って、渋谷の映画館で観ました。
子供だけで渋谷にゴジラ映画に行ったのですから、楽しかったのなんの。
ゴジラが何回放射能光線を吐いたかを数えて、もめたりして。
本作は、大人がウンチクをたれるためではなく、そういう子供たちのための映画です。
ゴジラ、ガイガンが出て(アンギラス、ラドンも顔見せ)、新怪獣メガロ、巨大ロボットも出てきて大乱戦!ですから。
そして冒頭、シートピアの女の人の白いビキニに、ドキドキしちゃいました。だからといって傑作だというわけではありません。
ストーリーなど、だらだらです。
また、予算が極端に無いため、約2週間で撮影され、登場人物も特撮セットも最低限。
節約のため、他作品の数々の特撮シーンが流用されていて、「ゴジラ対ガイガン」でも使っていた、「サンダ対ガイラ」でメーサー光線から森に逃げるガイラのシーンをまたもや使っていたり(「ガイガン」同様チラッとわからない程度にガイラが見える)、
「ゴジラ対ガイガン」でガイガンがジェット機を、鎌の手で落とすシーン(メガロの手が一瞬、ガイガンの鎌になる)など他にもたくさんあるので、元の映画が何かを考えるのも一興です。
野原のような何も無い平原のセットで4怪獣が戦う場面は、もちろん新規撮影ですが、他にも、ダム破壊シーンだけは一点豪華主義で、オープンセットの自然光を利用、唯一、気合を入れて撮っています。

(注)楊枝をくわえてるゴジラのシーン(当時大流行した「木枯し紋次郎」の真似)は映画にありません。写真のみです。当時もミニカードや、パンフに写真があって、こんなシーンあったっけ?って友達とまたもめました。^^;)

ITOYA
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