ゴジラ対ヘドラのレビュー・感想・評価
全23件中、1~20件目を表示
目は口ほどに物を言う
ゴジラ一作目以来の
テーマを孕んだ作品ではないでしょうか?
大気汚染、環境破壊、公害が生んだ怪獣ヘドラ。
子供の頃に観た時は地味で暗い印象だったけど、
今観ると異色作、ヘドラのビジュアルもとても良い。
形態が何種類もあるのも素晴らしかった。
人間は自分達が生み出した怪獣なのに、
何も出来ない愚かさを露呈し、
ゴジラもヘドラも呆れてる感じがしました。
目は口ほどに物を言うとはよく言ったもので、
ヘドラの目はとても悲しく
人間たちに言いたい事がありそうな寂しい感じがした。
ゴジラも同じく人間には心底ガッカリしたような
ヘドラとの決着の付け方でした。
対決シーンはプロレス路線から時代劇路線に移行
と言う感じで少しおふざけは和らいだ感じはしたけど、
やはり驚くのは空飛ぶゴジラではないでしょうか?
色んな意味でゴジラシリーズを代表する作品では
ないでしょうか。
0035 自衛隊が送電線を振り切って壊すのはお約束
1971年公開
ゴジラ映画最初の劇場鑑賞。
音楽に知ってる曲が使われなかったのはなんだかなー
オープニングの唄もちょっと待ってよー。
公害を前面に押し出したのは理解できるが
いつの間にゴジラは正義の味方として
悪者を懲らしめる側に立ったんや?
それと空飛ぶのはやはりアカンやろ
60点
劇場鑑賞1971年8月1日 梅田劇場
パンフ購入
シン・ヘドラ待ってます
昭和ゴジラシリーズ11作目
もはや説明不要の大人気怪獣(?)ヘドラの作品
不穏なオープニングから始まり、不気味なヘドラが全編に渡って登場し、徐々に進化を遂げていく
ヘドラのヘドロを受けて白骨になるシーンなど、ショッキングなシーンも多い
子供の頃、VHSで見た時怖かったなぁ…
当時の公害問題を前面に出しており、社会風刺も効いている
その対比でヒーロー役に徹しているゴジラが空を飛んだりユーモア溢れており、とてもかわいい
SDGsが叫ばれている今こそヘドラを題材に一本映画を作れそうな気がする
土ヘドラ、森ヘドラ、海ヘドラ、街へドラが登場し、あらゆるヘドラが大暴れするシン・ヘドラいかがですか?庵野さん
ストーリー:☆☆☆☆★
怪獣・特撮:☆☆☆☆★
俳優の演技:☆☆☆☆★
音楽 :☆☆☆☆★
「超低予算ながらカルト的人気の秀作!レジェンダリーゴジラエグゼクティブプロヂューサー坂野義光唯一のゴジラ監督作にして異色作」
IMAX大画面で観たいゴジラ作品の一つ!
★独自採点(75):東宝チャンピオンまつり、円谷英二の没後初めて作られたカルト的人気の異色作。超低予算制作期間は5週間ながら生まれた驚異的作品(同じスタジオで二班同時に毎日30カット、凄すぎ)
特技主要スタッフのほとんどが東宝を辞職もしくは異動させられるなど、当時の東宝特撮の現場はほぼ崩壊状態のなかミニチュアはほとんどあり物のかき集め、ロケも開通前の環八で撮影など撮影途中で予算が尽きたがなんとか完成した奇跡の作品。予算が無い中制作田中の「これをやらなければもうゴジラは撮れない、なんとか撮る方法を見つけられないか?」という思いと、一度は特殊技術課を解体したが円谷英二の残した技術をなくすのはまずいという思いが強くなったエポックメイキングな作品。本作から実質爆破の中野こと中野昭慶が実質特技デビュー(日本沈没73’・対メカゴジラ74’以降からスケールアップ!)
制作田中友幸、監督坂野義光、特技中野昭慶(監督扱いではないが実質三代目ゴジラ特技監督の最初の作品)、音楽真鍋理一郎
通称:総進撃ゴジ流用(ヘドゴジ)・登場怪獣:ヘドラ(水中期・上陸期・飛行期・完全期)・防衛:自衛隊(63’自衛隊ヘリヘドラ討伐のため)・昭和46年7月24日封切り・85分・上陸地(田子ノ浦)・破壊地(富士市工業地帯・富士裾野)・特撮爆破炎上破壊規模A
飛行形態となって逃げるヘドラを追うゴジラの飛行シーンは賛否両論となったが、ヘドロ怪獣ヘドラ(井上泰幸デザイン)や当時流行のサイケデリックな映像などはいま見ても面白い、劇中でヘドラのアニメーションが出たり、従来の昭和ゴジラ作品のような防衛隊などの架空組織ではなく、自衛隊が久々に自衛隊の名前で登場するのも特徴である。前作が超子供向け作品だったことからは若干異なり70年代の公害問題を含んだテーマやヘドラのキャラクターデザインは大人も十分楽しめる出来で素晴らしい。コンビナートの爆破シーンの特撮なども迫力があり、個人的には昭和ゴジラの中でも大画面で見たい作品。ヘドラのヘドリューム光線に対抗したのかゴジラがスペシウム光線ポーズをとるシーンがあったりしたのも面白い。昭和ゴジラで怪獣タイマン対決は、『キングコング対ゴジラ』(1962年)のキングコング以来9年ぶり。
ラストの攻防、自衛隊が建造した巨大電極板にゴジラが火炎を放射、電流が流れ高圧電流を受けてヘドラが乾燥して一旦倒れる、体内からは一回り小さなヘドラが出現し、飛行して逃亡するヘドラをゴジラは放射能火炎を推進力として用いた飛行で追跡して墜落させ、再び電極板の間に押し込みながらその身をむしり、高圧電流と放射能火炎で完全に乾燥させて駆逐すると言う相当思い切った演出をみせ、「みどりを 青空を 青い海を 命を 太陽を 返せ」の歌の後、人間たちの一部である自衛隊員たちを睨みつけてから大地の果てへと帰っていった。
印象的なラストの葛飾北斎神奈川沖浪裏のショットは空も海も綺麗だった頃の日本の象徴、その後のもう一匹?というのは公害は簡単にはなくならないという警告の意味があったそうだ。
超低予算ながら第二次怪獣ブームもあり観客動員数は174万人、東宝も一大改革を行なった年、かつ製作の田中友幸が倒れた間に撮影されたが結果として(田中からはクレームあるも)高評価。
登場:田子ノ浦・港からダイビングあり・くぼみに落ちたゴジラにヘドラがヘドロを流し込むシーンは海ゴジラ (大戦争ゴジ)ラストは富士の平原へと消えて行く。
好きなショット:ゴジラのスペシウム光線ポーズ・赤い返り血を浴びたゴジラ
時代:(封切料金¥600※実勢価格約半額)カラーテレビ普及率40%超え(NHK放送全面カラー化)、仮面ライダー・帰ってきたウルトラマン第二次怪獣ブーム、71〜74第二次ベビーブーム、淀橋浄水場跡に京王プラザホテルが開業、多摩ニュータウン入居開始
1970:日本万国博覧会開幕、よど号ハイジャック事件、東京の消費者物価が世界一、日本初の歩行者天国が銀座、新宿、池袋、浅草で実施
<ファッション>
ノーブラ旋風、スケスケルック
<ヒット商品>
セリカ(自動車)、トミカ(ミニカー)、「anan」創刊
<流行語>
ウーマン・リブ、三無主義、しらける
<映画・演劇・テレビ・CM>
「昭和残侠伝死んで貰います」監督:マキノ雅弘
「座頭市と用心棒」監督:岡本喜八
「イージー・ライダー」監督:デニス・ホッパー
「明日に向かって撃て」監督:ジョージ・ロイ・ヒル
モーレツからビューティフルへ(CM:富士ゼロックス)
ディスカバー・ジャパン(CM:国鉄)
1971:マクドナルド日本第1号店が銀座店にオープン、円変動相場制移行
<ファッション>
ポロシャツブーム
<ヒット商品>
カラオケ
<流行語>
アンノン族、脱サラ(脱サラリーマンの略で、会社をやめ、独力で事業を起こすこと)
<ベストセラー・コミック・雑誌>
「nonno」創刊
「遊」創刊
「カムイ伝」第1部終了
映画・演劇・テレビ・CM
「儀式」監督:大島渚
「栄光のル・マン」監督:リー・H・カッツィン
「小さな恋のメロディ」監督:ワリス・フセイン
「八月の濡れた砂」監督:藤田敏八
『仮面ライダー』
深夜テレビ
「23時ショー」(テレビ朝日)
シリーズ中、異色の一作!カルトなゴジラ!
子供の頃、この映画の印象は変な映画でした。
ただ、手が骨になっちゃったり、片目が潰れたり、傷だらけになりながらも勝利したゴジラに感動した覚えがあります。
一番、印象に残っているのは、空を飛んだってことですけど・・・
何年かして、怪獣好きの子供にビデオを見せながら、改めて見直した時に、この作品の面白さを再度、実感しました。
公害への批判をストレートに押し出しながら実にその時代を描いています。 これはシリーズのどの作品にもいえるんですが、その時々の世相をストーリーや映像に織り込み、昭和史でも見ているようで、改めてゴジラシリーズを素晴らしい映画だと痛感しました。
そして、今回、改めて見直したんですが、やっぱり面白いですね。
水銀、コバルト、カドニウム~♪なんて、メチャクチャ変な主題歌から始まる。
作品全体からシュールでサイケな雰囲気が漂う。そして、当時の公害問題の世相が感じられる。
それから、この作品ではゴジラが完璧にヒーローとして描かれている。主人公の少年同様、自分達を守る正義の味方として、ゴジラを見ていたことを思い出す。苦戦の末に勝利するって言う王道のまんまだったことに納得。
当時のゴジラシリーズは、特撮部門とドラマ部門で2人の監督が指揮していたらしいのだが、この作品に関しては全てを1人で行ったらしい。だからだろうか、ゴジラのバトルシーンも、他の作品とは異なる緊張感みたいなものを味わえた気がする。
核の申し子 vs 公害の申し子‼️
この作品はゴジラ映画史上最も汚い作品(笑)‼️ヘドラは公害から生まれた怪獣‼️ヘドロという人間が生んだ死の世界から生まれ、ヘドラが通過すると死のイメージが広がる、どーしようもない邪悪な存在‼️冒頭の実際の公害映像も汚いし、クラブで歌い踊る若者たちの頭が奇形魚と化すイメージも変だし、ヘドラがヘドロ弾を発射するのはまるで「う◯こ」みたいだし‼️とにかく汚ーい‼️一方で、ヘドラが硫酸を噴出しながら飛行すると、その下で体育の授業中だった女子生徒たちがバタバタと倒れたり、ヘドロ弾で多数の人々が犠牲になる恐ろしい描写も‼️そんな汚さや恐ろしさを少しでも和らげるため、アニメーションが挿入されたり、飛行ゴジラというチョット微笑ましいというか、ユーモラスな描写もあってバランスが保たれているような印象があります‼️そして海で暮らしてるゴジラも、その海を人間に汚されているわけで、ヘドロまみれになりながらヘドラを倒した後の、人間たちへのガン飛ばしも印象的‼️とにかく、この「ゴジラ対ヘドラ」という作品は、怪獣映画で公害問題を扱ったこと自体異質だと思うし、多分二度と作られない作品として唯一無二の存在感を放っている作品ですね‼️
社会問題をうまく調理
公開50周年を記念して渋谷パルコで展覧会が開かれているというニュースを見て再鑑賞。
エンタメ方向に舵を切ったゴジラシリーズだが公害問題を真正面に据えてヘドロ怪獣を産み出した、初代ゴジラの核実験由来と言うコンセプトに通じるものを感じて原点回帰かと期待が膨らむ。
ただ、主役はゴジラフリークの少年、ガメラの影響もあるのだろうがゴジラもすっかり子供たちのアイドル、地球の保護神に様変わり。
冒頭から汚れた海のゴミ映像に「かえせ!太陽を」という主題歌がかかる。監督の坂野義光さんの作詞だがまるでアンチ公害のシュプレヒコール。
♪~鳥も 魚も どこへいったの トンボも 蝶も どこへいったの
水銀 コバルト カドミウム ナマリ 硫酸 オキシダン シアン マンガン バナジウム クロム カリウム ストロンチュウム
汚れちまった海 汚れちまった空 生きもの みんな いなくなって 野も 山も 黙っちまった
地球の上に 誰も 誰もいなけりゃ 泣くことも出来ない かえせ かえせ かえせ かえせ
みどりを 青空を かえせ かえせ かえせ かえせ
青い海を かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ
命を太陽を かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ かえせ~♪
ところが劇中の若者はいたってノー天気、公害反対のゴーゴー大会を富士山麓で開いてどんちゃん騒ぎ。当時の若者文化への迎合かと思ったらヘドラに襲われ硫酸ミストで白骨化・・。
ヘドラも公害怪獣かと思ったら隕石に付着してやってきた宇宙生物由来とは、ちょと日和ったか。
オタマジャクシから変態を繰り返して空を飛ぶ、この辺はシン・ゴジラの変態のヒントになったかも・・。
相変わらず人間側は心もとない、博士のようだが一般市民にしか見えないおじさんがヘドラの生体解明や必殺兵器を考案というの非現実的、やっと自衛隊出動も肝心な時に停電で結局はゴジラにおいしいところを譲りました。
やっと倒したと思ったら復活のドッキリ、オープニングといいおまけドッキリと言いこの辺は007のフォーマットの影響を感じます。
なんと驚いたことにゴジラまでプラズマ噴き出しで空を飛ぶではありませんか。田中友幸・大プロデューサーは激怒したとか、それでもやったもの勝ち。最後は「シェーン」さながら、去りゆくゴジラを少年が見送ると言う映画フアンへのくすぐりなどサービス精神満載。
シビアな社会派コンセプトですが歌やアニメ挿入で重さを回避して軽妙に仕立てていますね、個人的には初代ゴジラのような硬派な作風が好みなのでやや失望感はありますが商業映画としては難しい時代だったのでしょう。
ゴジラ兄さん!
水銀コバルトカドミウム〜
歌とサイケなイメージに時代の勢いを感じる
アニメは湯浅政明みたいなスタイリッシュさ、画面分割も斬新
ゴジラの造形や怪獣プロレスのテンポはさすがに牧歌的に見えてしまったけど、ヘドラの魅力は永遠の輝き
煙突から出る黒煙をぶおーと吸引するとか、暗い画面と白い硫酸ミストのコントラストとか、滑空する足元で人がバタバタ死ぬシーンの悪夢感とか。いるだけでナチュラルに人が死ぬ。
「か〜えせ(か〜えせっ)」。。
もともと人間が蒔いた種なのに捨て身でケツ拭いてくれるゴジラ…マジ兄貴
不出来な舎弟でどうもすみません
元はヘドラ同様、人間の不始末から生まれたはずが、いつの間にやら大自然の守り神的存在に。
でも人間さえ死滅すれば公害問題も即解決するのにわざわざ守ってくれるとかイケメンすぎません?
これ劇場でみたのだけれど
最初に見たときは子供だったし、当時はゴジラにも空飛んでほしいと思ったけどもさー
これじゃない感、満載
結局、大人になってもちろん公害に対する問題提起作としての反面も考え合わせても
いまだにおもしろさがわからない
だいたいヘドラって可愛さゼロだよ
エビラやクモンガみたいな美しさの欠片もないし
新しい時代の不安には新しい不安を体現する怪獣映画が必要というテーマ性の回復がなされた
1971年7月公開
前作ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃から1年8ヵ月ぶり
つまり1970年はゴジラ映画は春、夏、冬、そして1971年の春と、その間1本もなしだった
東宝特撮の神、円谷英二が1971年1月に亡くなったこともあるだろう
だが喪に服して怪獣映画の製作が止まったわけではない
「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」というゴジラが出ない怪獣映画が1970年8月に公開されている
これは一番弟子の有川貞昌が担当している
しかし怪獣映画のブームは去ってしまったのだ
ゴジラ映画の前作は番外編みたいなものだから、実質的には1968年8月の怪獣総進撃から約2年もブランクが空いてしまったのはそういうことだ
その間はガメラが踏ん張って怪獣映画を一人で支えていたのだ
そのガメラも1971年7月のガメラ対深海怪獣ジグラで一旦終了となる
製作映画会社の大映が倒産してしまったからだ
ガメラは毎年春に公開が通例であったが、この最後の作品だけは夏の公開だ
つまり初のゴジラとガメラの直接対決になったのだ
しかも向こうからぶつけてきたのだ
結果はどちらの作品もまずまずの入りとのことだから、初対決は引分けというところか
さて内容はどうか
その時代での漠然とした不安を怪獣の姿にして具象化し、現実世界をその怪獣が破壊するシーンを見せる事によって、不安の正体を明確化する
そしてその怪獣が倒されるか去ることによって不安感を一時的にせよ解消する
初代ゴジラはこのような構造があったからこそ、映画のイノベーション足り得たと思う
そして前作のゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃において、本多猪四郎監督は新しい時代の不安には新しい不安を体現する怪獣映画が必要だというテーマ性の回復を提示していたと思う
本作はそれに真っ正面から回答に取り組んだ作品だと思う
その新しい時代の不安とは、もちろん公害問題
今でいう環境問題だ
本作の前年の1970年には光化学スモッグで都内の中高生が多数被害を受ける事件が起こっている
また同年に田子の浦港のヘドロ問題の対策協議が大問題化していたのだ
まさしくその時代の不安を具象化した怪獣映画と言えると思う
ヘドラを退治する方法は人間が考え出しはするのだが、決定的な瞬間には間に合わない
結局ゴジラの力によってその解決方法を完遂する事ができるというストーリーはゴジラ任せの精神ではない
公害問題、環境問題を人間のみの力では解決出来ないかも知れない
ゴジラという超自然的な力があってこそ最終的な解決までいくことができることだろう
それでも人間がその解決方法を用意していなければゴジラであっても解決できなかったかも知れないというメッセージだ
つまり、まず私達自身が解決に向けて行動しなければならないという意味だ
ラストシーンでのゴジラが訴えているのはその事だ
こんな事になるまで地球を汚すな
汚してしまったなら自分で最後まで始末しろ!と
なんで俺が面倒みないとならないんだ!と
そしてもういっぴき・・・・のテロップ
またヘドラは生まれてしまうだろうとの意味と受け止めた
本作から半世紀がたった
光化学スモッグの発生は近年では稀になって来た
田子の浦の浄化もすすんだ
本作のヘドロの海が21世紀には世界遺産の一部になるとは想像も出来ないことだろう
これならゴジラもそう怒らないだろう
しかし21世紀のヘドラは中国から出現するだろう
はるかに強力で巨大だ
しかし本当に現れたのは、予想もしなかった新怪獣だった
武漢に出現したコロナウイルスという大怪獣だ
とってもセクシーなコスチュームでお姉ちゃんが・・・
この映画の中には監督が趣味で作ったような部分がふんだんに盛り込まれている
例えば音楽の使い方とか
例えば二人の女優が妙に色っぽいとか
例えば絵による説明とか
公害に抗議するためのいろいろな映像手法とか
ゴジラのキャラ設定とか
これは監督からしてみればとっても楽しい仕事だったに違いない
よくこんな趣味的要素盛りだくさんの映画を会社が作らせてくれたもんだ
きっとこの頃はゴジラ映画の全盛期でどんな映画作っても絶対に売れるということが分かっていたからだろう …
と思って調べてみたら違っていた。 どうやら本プロデューサーが入院してる間に 企画が通って撮影してしまったらしい
この作品を作った後、監督への道が閉ざされたらしい。 頷ける話だ 。しかし、もうちょっと優れた プロデューサー だったら 才能に気が付いて もっと活躍させていたに違いない。残念な話だ...
脚本はスピード感があり、上手くまとまっており、大人が見ても一応の鑑賞に堪える内容となっていると思う
最後の締めくくりもなかなか気が利いている。
「この惨事により、政府は公害の規制を厳しくすることになりました」
ってことにでもなるかなと思ったけど。このラストのほうがずっと良い。
もういっぺん見たくなると言っても過言ではない逸品であろう。
もしゴジラが飛ばなかったら、、、
ゴジラが飛んだことは批判の的になるこの映画。
リアルタイムで見た自分としては、
とにかく公害そのものがこわかった時代、
新聞ではヘドロの海の写真や骨の曲がった魚の写真。
実際、町に出れば車の排気ガス、腐ったような川。
それを具現化したヘドラと狂ったようなサイケ文化を
映像化したこの作品。
ひとりで映画を見に来てた小学生の自分も欝になりそうだった。
ゴジラが飛んでくれて、吹っ切れて明るく帰れた。
どーしてもゴジラが飛ぶのは、必要であり、必然。。。そういう時代だった
原点回帰狙って飛んでもない方向に飛んでった衝撃作
ゴジラ第11作目なのですが、10作目がメチャメチャ子供向けだったのに対して、本作は180度方向転換し子供にトラウマを植え付けんがばかりの内容になっています。いったい何があった制作陣!?
もうオープニングの歌からしてインパクト大!水銀コバルトカドニウム~ってこの歌今だったら多方面からクレームの嵐になりそうです。いくら公害問題を取り扱った作品といえど表現がストレート過ぎでしょう。よくPTAとかに怒られなかったなぁ。
というか駿河湾って当時はあんなに汚かったのでしょうか?あれ、本当に本物の映像?中盤ヘドロの中に赤ちゃんがいる映像流してみたり、どんだけ公害問題前面に出してきとんねん!っとツッコミ入れたくもなるのですが、本当にあれだけ汚かったら訴えたくなるかも知れません。うーん、スゴい時代だ。
そして、ヘドラがまた強い強い。下手すりゃゴジラシリーズ最強じゃないですか、あれ?頭の上を通過しただけで人間が白骨化してしまうとか危険過ぎです。そんな触るだけで危ないヤツなのにゴジラさん、わざわざ取っ組み合いしにいくとか止めてー!光線出せるんだし、岩も投げれるんだし、離れた所からの攻撃が正しい戦略ですよ!?
途中でアニメが挿入されたり、ゴーゴー踊ってる所でまたあの主題歌を歌ってたり、画面分割して公害訴えてたり、ゴジラが飛行しちゃったりと色々と印象に残るシーンの多い作品でした。当時「楽しいゴジラ」を期待して観に行った子は終わった後に涙目だったに違いない・・・
で、結局ラストに出る「そして、もう一ぴき・・・」は何だったんでしょうね?
ゴジラシリーズのカルト作品!
映画館で観た最初のゴジラ映画だ。しかも試写会にて、シリーズ最大の異色作を観たことになった。鳥も魚も~♪という麻里圭子の歌は記憶に残らないのだが、何度聞いても新鮮に聴こえる不思議な曲だ。「水銀、コバルト、カドミウム~♪」と続くのが笑える。そしてヘドロの中のペルシャ猫が可愛い。そして、撮影とは言え、赤ん坊を泥の中に埋めた映像にはゾッとする。
不気味な赤い目をしているヘドラ。矢野少年にも襲い掛かるし、お父さんにも襲い掛かる。が、お父さんは顔面にヘドロ跡が残る。各地で起こるタンカー事故もみなヘドラが原因だとニュースで伝えられるのだ。工場の煙を吸って硫酸化合物を吐き出す怪獣だと矢野博士は解析(もっと難しいこと言ってた。硫酸化合物とかヘドミウムとか光化学スモッグも)。こうして日本を騒がせていた公害問題を巧みに取り込んだ異色作なのだ。またヘドラが通った後には硫酸ミストが巻かれ、金属は腐蝕し、人間は溶けて骨だけになってしまう恐ろしさ。
星座や核爆発やヘドラの成長段階の講義、その他にも子どもの絵やアニメで説明的に随所に散りばめた特殊効果。B級要素満載なところがとても好きだ。公害問題を取り上げたのみならず、若者文化のゴーゴーや集会、退廃的で厭世的ではあるが、キャンプファイアーでのゴーゴーがいい♪100万人ゴーゴー大会が百人しか集まらなかったのですから・・・
ゴジラが負けるんじゃないかと心配になった作品でもあります。ヘドラにパンチを浴びせても、手が溶けちゃって指の骨まで見えてしまうし、穴に落とされヘドロ漬けにされそうになるくらいだ。また、この映画でゴジラはエビみたいに後ろ向きで空を飛びます。クイズにもよく出るので押さえておくように!汚れちまった海、汚れちまった空・・・、最後はちょっと暗めの歌。
水爆対公害…人類の過ちへの警鐘!
ゴジラ・シリーズ第11作。
Blu-rayで6回目の鑑賞。
怪獣映画だからと言って甘く見ちゃいけない。本作は子供だけでなく、大人の観賞にも充分耐え得るものです。むしろ、大人こそ観なければならない作品かもしれません。
当時社会問題となっていた公害をテーマとして採り上げ、ヘドロから誕生したヘドラと水爆が生み出したゴジラ―人類の大きな過ちが生み出した二大怪獣の死闘が描かれました。
公害以外でも、アングラな若者やゴーゴーと云った流行も描いて世相を反映し、演出面ではアニメーションを取り入れるなど、シリーズの中で異色の仕上がりとなっていました。
ヘドラとゴジラの戦いで生じた死者の数がニュースで報じられ、硫酸ミストで人間が白骨化したり、メインキャラがあっけなく死亡するなど、ハードな展開に度肝を抜かれました。
円谷英二特技監督時代には意図して避けられていた流血シーンが描かれたことも特徴的。ゴジラが右目を潰され、左手にも重症を負いつつヘドラと死闘を繰り広げました。
ヘドラの生々しさと、人類の愚かさを表現するために、あえてリアリティーを追求した描写にしたのかもしれません。
ラストシーンが忘れられない。自衛隊の手際の悪さに己の過ちの尻拭いも出来ない人間の愚かさが象徴され、人類に向けられたゴジラの鋭い眼光が全てを物語っていると思いました。
[余談]
ゴジラの飛行は…ナイなぁ…(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2020/11/22:Amazon Prime Video
2021/12/31:日本映画専門チャンネル(4Kデジタルリマスター版)
※修正(2024/03/14)
シリーズ第11作目。 オープニングだけで100回は観れるシリーズ屈...
シリーズ第11作目。
オープニングだけで100回は観れるシリーズ屈指の名作。
時代を象徴するサイケミュージック、トリップ映像はとても象徴的で、汚物に塗れた海や住居等のシーンは低予算ながらシリーズ1のパンチ力。
ヘドロのコンクリ責め攻撃が容赦なくて印象的。
そしてラストのゴジラ飛行でもう全て台無し。爆
色々あって最高です。
ゴジラとはどういう存在かというテーマを原点回帰で改めて知らしめた渾身の一作。
水銀コバルトカドミウム〜♪
端々に人の愚かさが見えて…
公害をテーマに当時の世相も合わせて時代を感じられる。
光化学スモッグとか、百万人ゴーゴー(笑)とか。
100人ゴーゴーの若者たちには直情的過ぎて呆れるし、松明でどうにかならない相手かどうかは見りゃあ解る筈なんだが…こぞってアホなの?
ヘドラのヘドロらしさが怪獣プロレス始まると無くなってしまうのは残念。
ゴジラが登場する度に流れる珍妙なBGMは何故か耳に残るが、合ってないと思うんよなあ~初っぱなからぷぁ~♪ぷぁ~♪ぷわんぷわん…とか間の抜けた感じのBGMで、いつもの曲はどうして使わないのか?使いたくないのか?聞きたくなる
ヘドラもっと大きくなれたんではないかと思うし、電極板の間に入ってもらう作戦も、ゴジラがアシストしないと全く成立しないので、どんな運頼みの作戦だよ?と突っ込んでしまう。
本番では電源切れて結局ゴジラが電極板を利用して倒す展開
ゴジラが初めて飛行するシーンも出たが、以降飛行できる設定は使われず、不評であったんだろう。
リメイクしたら、中国絡みそうな内容だけどメッセージ性は凄いから面白そう。作ったら怒ってくるだろうし製作中止位炎上しそうだな
ヘドラが気持ち悪くて良い ラストのバトルはグダグダと長いし ゴジラ...
ヘドラが気持ち悪くて良い
ラストのバトルはグダグダと長いし
ゴジラは飛ぶし よくわかんないが
公害という目の付け所が好きだ
たまに挿入されるアニメーションも好きだった
全23件中、1~20件目を表示