「このノリはヤンキー漫画!」三大怪獣 地球最大の決戦 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
このノリはヤンキー漫画!
ゴジラの動きが前作にもましてコミカルになった第五作目。すっかりコメディ・リリーフになってます。人類を守る側になったっぽいですが、何だかんだ言っても登場シーンでは船沈めてるんですけどね。あれはあれでけっこう人死んでるはず。そこからお笑い担当への転落ぶりがハンパないってぇ!
もともと別の映画の主役だったラドンが初参戦。阿蘇山から出てくる事が金星人に予言されるんですが、金星人ちゃんと熊本の阿蘇山ってピンポイントで言ってくるあたり、さすがしっかり日本の事を勉強してます。でも、ラドンがゴジラと出会った瞬間に蹴りをかますんですが、何故いきなり蹴った?そりゃ喧嘩にもなるわ。
ゴジラとラドンの喧嘩は観てて楽しかったです。ラドンがゴジラ煽りまくるんですよね。何処かしら本気度が低いジャレあってるような喧嘩っぷり。でも、あれだけの巨体だとジャレあってるだけでも人間側には脅威です。で、何処かしらあきれ顔のモスラ。いや、モスラさんポーカーフェイスなんで表情あんまりわかんないんですけどね。そういえば小美人の二人がいきなりテレビに出てたのには吹きましたww意外とミーハーなんだ。
キングギドラの登場シーンはスゴく考えてあってカッコ良かったんですよ。でも飛んでる姿が3本もある首がちょっとフラフラし過ぎてて、シャッキリしてないなぁっと思ってたらバトルシーンではモスラいじめた以外あまり良いとこ無し。それこそ見た目重視のキラキラヤンキーっぽかったです。
このモスラが一人でキングギドラに挑んでボコボコにされて、そこにゴジラとラドンが手を組んで一緒に戦うようになるって構造、見事に昭和のヤンキー漫画でありそうじゃないですか?いや、逆にヤンキー漫画がゴジラ真似してたのかな?ゴジラがお笑い担当になっちゃった所も含め物凄く昭和的な作品でした。