劇場公開日 1964年11月20日

「キングギドラデビュー戦」三大怪獣 地球最大の決戦 うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0キングギドラデビュー戦

2025年3月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

楽しい

金色で首三本から吐き出される引力光線は最高のインパクトを与えてくれた。
出現時の爆発映像の逆転から金色のシルエットが見えてくる演出は凄くいい。
悪役怪獣としては最高峰に近い。

逆にゴジラの放射能火炎はスプレーっぽいのでそれで効くのか?と見た目の差がかなり気になる。
ラドンに直撃しても効いている様子がないので「ラドン平気なのなんで?」と突っ込んでしまう。

後はモスラ説得(小美人の通訳付き)でゴジラとラドンが小芝居する様はちょっと見て居られないが、怪獣プロレスが始まれば楽しく見られる。
金星人は今じゃ冗談みたいなものだが、想像力とは今も昔も変わらないもんなのね
この作品前後からゴジラやラドンの動きが子ども向けになっているが今作品は怪獣プロレスもバストアップだけの人形にさせるなど、チャチさが見えるが残念部分
しかし随分な歳になって見直すとゴジラ、ラドン、モスラの三者会談などは観ていて気恥ずかしい気分になる。
当時の子どもたちの為の作品だとは思うが、怪獣達に字幕や吹き出しを付けた別作品と比べたら、まだ許容範囲内と思える。

金星人の設定から王女と刑事が「ローマの休日」めいた雰囲気まで醸し出すのはちょいとアダルトな感じで子どもが観に行く作品なのに連れていくお父さんまで狙ってたのかな?
妹役星百里子、王女役若林映子ともにタイプの違う美人でとても良い。
特撮作品の常連の俳優もズラリと揃っており、ウルトラQの佐原健二、ウルトラマンの黒部進とアクターの古谷敏、いつも怪しい天本英世、200円で火口に帽子を拾いにおじさんなど何処かで見た人も脇役で多数出演しているのが嬉しい。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)