モスラ対ゴジラのレビュー・感想・評価
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ゴジラ、謎のドジッ子属性
ゴジラの4作目にしてモスラ登場です。子供の頃からモスラ特別カッコ良い訳でもないし、何故に人気なのか不思議だったんですけど、きっとモスラが人気なのは見た目ではなく心意気なのではないかと思います。幼虫モスラがモコモコ動いてるのは何だか可愛らしかったです。でも、普通にゴジラ追い付くとか生まれたての割に足早いな!
しかし、本作のゴジラは良いとこ無しでしたね。そして、謎のドジッ子属性。いうなれば最初浜辺に埋もれていたのもうっかり嵐に巻き込まれたからですし、名古屋城壊したのもお堀に足を滑らせたからというドジッ子っぷり。そうそう、幼虫モスラに尻尾噛まれてメッチャ痛がってましたが、きっとあれは人間でいう所の足の小指ぶつけたような感じなのではないでしょうか?わかるー!
しかし、モスラの歌は耳に残りますね。頭の中でエンドレスリピートします。きっと観た人全員が数日は「モスラ~や、モスラ~」っと後遺症に悩まされてるに違いない!
二大怪獣スターついに激突!
ゴジラシリーズ第4作。
Blu-rayで7回目の鑑賞。
シリーズの怪獣対決路線を決定づけたのが本作!
対戦相手はゴジラと人気を二分する巨大蛾怪獣モスラ。
1961年の「モスラ」でデビューを飾って以来の再登場となりました。本作に登場するモスラはデビュー作で成虫となり、東京やニューカーク・シティを襲撃した固体と同一です。
モスラが善玉キャラなので、必然的にゴジラはヒール。モスラの卵を襲ったり、寿命が尽き掛けている成虫モスラや、生まれたての双子の幼虫モスラをこれでもかと痛めつけました。三白眼が怖いよ…。悪役ぶりが最高でした!(笑)
本作のゴジラは通称“モスゴジ”と呼ばれています。
目付きが前作よりも若干きつくなり、頭を振ると唇(?)がブルブル震えたりと、昆虫怪獣のモスラに対して、動物感が増すような演出が心掛けられていたそうな…。
悪役なのにおっちょこちょいなのは、ギャップ萌えを狙った結果でしょうか?(笑) 名古屋襲撃時、テレビ塔に尻尾が絡みついちゃってジタバタ。ついでにテレビ塔を倒してしまう(笑) 名古屋城の御堀の段差に気づかずにそのままの勢いで天守閣を壊してしまいました。かわいい…( 〃▽〃)
個人的にこの“モスゴジ”スーツが2番目に好きです。ファンの間でも人気が高い造形です。全体のフォルムがスマートでシュッとしているのが好ポイント! ちなみに、一番好きなのは「ゴジラVSスペースゴジラ」の“モゲゴジ”です(笑)
モスラとゴジラの壮絶な戦いは陸と空のダイナミックな画づくりが心掛けられており、シネマスコープ画面を所狭しと展開されて大迫力! よくよく考えてみると、完全操演の怪獣と着ぐるみ怪獣の初めての組み合わせ!
モスラの“最後の武器”である鱗粉攻撃が本作にて初公開。捨て身の攻撃に胸が熱くなりました。だって飛べなくなるんですもの! 尽き掛けている残り少ない命を振り絞り、卵を守るために戦う姿から強烈な母性を感じました…。
4作目にして、初の黒星…。本作以降、ゴジラはモスラに、成虫・幼虫に関わらず勝てないと云うジンクスが生まれました(笑) あ、「GMK」は除きます(笑) 正確に云うと、インファント島出身のモスラには、絶対に勝てない!(笑)
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ドラマ部分では、悪徳興行師の暗躍や新聞の存在意義など、当時の社会問題が風刺的に取り上げられていました。モスラの卵の値段の決め方が秀逸でした(笑)
佐原健二と田島義文の悪役コンビが素晴らしい! まるで時代劇の悪代官と越後屋みたいな雰囲気(笑) さんざん悪どいことをして、主人公たちや小美人を困らせました…。ふたりが辿る末路に溜飲が下がる想いでした(笑)
宝田明と小泉博―ゴジラ映画歴代主演コンビの共演作でした。ある意味総決算な雰囲気…。ふたりとも以前より演技が上手くなっている気がしました(笑) あ、あと卵ばっかり食べている藤木悠は「キングコング対ゴジラ」の主演コンビの内のひとり。高島忠夫が出てたら完璧やったのになぁ…残念(笑)
その中にあって一段と輝く星由里子の美しさと来たら! 宝田明演じる記者の後輩カメラマンを演じていました。若さ溢れる演技で、画面が一気に華やぎました。水野久美と並んで、特撮映画永遠のヒロインだなと改めて感じました。
※追記(2019/01/21)
今まで聴き逃していましたが、ラストでゴジラが襲撃する岩島から救出された学校の先生の名前が、“小林”でした。シリーズ第2作「ゴジラの逆襲」で、小泉博演じる月岡の相棒も小林(千秋実)。その小林は月岡の目の前で命を散らしてしまいましたが、本作でその変わりと言ってはなんですが、“小林”先生を助けられたことで、別の役ではあるものの月岡―小泉博が救われたような気がして、勝手に胸を詰まらせました(笑)
※鑑賞記録
2019/01/21:Blu-ray
2019/11/05:Blu-ray
2020/08/21:Amazonプライム・ビデオ
2021/02/07:Netflix
モスラかわいい
いろいろツッコミどころがたくさんあったけど、
フワフワなモスラがかわいかった
でも最後モスラにお礼は言わなくていい!というシーンは笑ってしまった。なぜ
親モスラは命までかけてゴジラを倒したのになぜ…
最近ハリウッド版のゴジラをみたのですが、
人が落ちたりつぶされたり死ぬシーンがたくさんあり、
この映画はわざとそういうシーンうつしてないのか技術がなかったのかわからないけど
そういう生々しいシーンがなくてよかった
拳銃で人が死んだりとかはありましたが
戦闘シーンも手作り感がありみていて
大変楽しかったです
モスラの自己犠牲
シリーズ4作目。
東宝の怪獣でゴジラに次ぐ人気を誇るモスラとの初対決。
ゴジラもモスラも単独で主演を張ったスター怪獣で、さながら2大スター豪華共演。
結果から言うと、ゴジラの初黒星。
悪のゴジラと善のモスラなので、致し方ないか。
だけど、成虫モスラに圧倒的に劣勢のゴジラは見ていて何だか情けない。
特技監督の円谷英二は、ゴジラと戦う相手はゴジラより強くなければいけないと言っていたが、勿論それも充分分かるが、やはりゴジラは圧倒的に強く恐ろしい存在であって欲しい。
善のモスラが相手なので、作品雰囲気も前作と比べると真面目に戻った。
ゴジラの猛威を止めるべく、主人公たちがモスラの力を貸して貰う為、インファント島の島民たちを説得するシーンは、よく聞くとクサいセリフなのだが、なかなか説得力はある。
そして、その申し出を受け入れるモスラ。しかし、モスラの寿命は後僅か。二度と島には戻って来れない。
そのシーンのモスラの姿は実に神々しい。
ゴジラとの戦いで命尽きたモスラ。
が、卵から幼虫が孵り、親の敵を討つ。
モスラには悲劇的な役回りが似合う。
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