キングコング対ゴジラのレビュー・感想・評価
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サル✕ゴジラ
3年前ハシにも棒にもかからない愚作「ゴジラvsコング」を見る前に原典をもう一度見ておこうと思ったのだが、近所のレンタルビデオ屋になかったので、やむなく断念。
もちろん過去に何度か見ているが、今回スクリーンで見るのは久しぶりだ。この後「ゴジラ対〜」路線が定番になるが、RKOに敬意を表してかタイトルはキングコングが先になっている。制作年代からして解像度や特撮のレベルが低いのはいかんともしがたいが、娯楽映画に振り切っているので、まあ鷹揚な気持ちで見ていられる。今見ると「ウルトラQ」の「五郎とゴロー」や「南海の怒り」は明らかにこの映画を参照しているのがわかる。南洋の原住民役をメイクした日本人がやるのはコント感が強いな。アダモちゃ〜ん。
主人公が国会議員や特攻隊の生き残りではなく、製薬会社の社員というのが微笑ましい。高島忠夫も有島一郎も若い。松村達雄は歴代の“おいちゃん”の中で一番好きだったが、あの独特の口調が聞けて懐かしかった。浜美枝と若林映子はこの映画のおかげで二人とも007に出演できたらしいので、何とも不思議な巡り合わせだ。
ゴジラの造形では本作が一番シャープで好みだった。でも既にところどころ動作が擬人化されているのが(シェーまでしないものの)、その後の東宝ゴジラシリーズの行く末を予感させて、悲しかった。
当時国民の10人に1人以上が鑑賞したのも納得の超娯楽大作!
本日ゴジラ生誕70周年記念上映「ゴジラ・シアター」第2弾『キングコング対ゴジラ 4K
デジタルリマスター版』富山省吾プロデューサートークショー付き上映に参加。TOHOシネマズ日比谷さんのシアター7は第1弾『ゴジラ』に続き今回も満席。
『キングコング対ゴジラ』(1962)
第2作『ゴジラの逆襲』(1955)から7年ぶりの復活作は初のカラー、シネマスコープ、ステレオ(4ch)で今回4Kでの鑑賞でしたが圧巻のド迫力。
岡本喜八監督『暗黒街シリーズ』『独立愚連隊西へ』でも脚本を務めた関沢新一さんの『ゴジラシリーズ』デビュー作として『ゴジラ』(1954)のパニック映画のイメージを一新させ見事に娯楽に振り切った脚本は本シリーズが70年も続くことになる転換点、過熱するTVの視聴率戦争という社会風刺もさりげなく描いているところも素晴らしく、日米のスーパースター夢の対決も相まって当時国民の10人に1人以上が鑑賞したのも納得ですね。
1964年の東京オリンピックをひかえ高度経済成長期の勢いもヒシヒシと感じました。
キャストも高島忠夫さん、藤木悠さんの弥次喜多コンビも明るく、のちに『007は二度死ぬ』(1967)ボンドガールになる浜美枝さん、若林映子さんはゴージャスで華やかですが、何といっても白眉は有島一郎さん。
視聴率を追い求める宣伝部長を茶目っ気たっぷり愛くるしく演じてくれたのが本作を娯楽作品として成功させた一因だと思いますね。
上映後の富山省吾プロデューサーのトークも関沢新一さんの幻の脚本『ゴジラ伝説 アスカの要塞』など貴重なお話が聞けて今月もラッキーでした。
次回はいよいよ『ゴジラVSビオランテ 4K』楽しみ!
レビューが難しい
ゴジラ映画が完全に子ども映画となり
雰囲気も重たいモノからコメディ要素多めとなった。
バリバリのCGで描かれる近年のゴジラ映画を観てる
ので比べるわけにもいかずレビューが難しい。
ただ子どもの頃観た今作は確かにワクワクして観てた
ので当時の子どもたちの目線で見なければならない。
初カラーで描かれるゴジラは前作より迫力も増し
7年ぶりのゴジラともあって気合いが感じられた。
特に登場シーンのカッコよさは抜群であった。
0003 イッツアゴッジラー
1962年公開
動員数1100万人って今で言うと興収150億くらい?
映画が娯楽の王様の時代に作られた
質量ともに最高の特撮映画。
有島一郎を迎えて今までの核に対するアンチテーゼ一辺倒から
コメディ要素をふんだんに投入。
決闘は2度行われ、最初は当然飛び道具を持つゴジラが
圧勝するも、再戦では電気を貯めることが出来るようになった
コングが優勢に。
好きなシーンはコングがゴジラの口に木を突っ込み、アガアガ
とさせるもゴジラは放射能火炎でぶっ飛ばすところ。
他にもゴジラの脅威にひるむソ連の戦車
ゴジラの放射能火炎に目をパチクリさせるコング
100万ボルトの電流にたじろぐゴジラ
富士山のふもとを昇っていくゴジラ
など見所もふんだんに用意。
最後は二人で意味なく熱海城をぶっ壊すが
バックの相模湾が雄大でとても特撮とは思えない。
取っ組み合ったまま両者リングアウトの引き分けで
わざわざ海外から来てくれたコングに敬意を表した。
85点
我々が購入できた最初のDVDはチャンピオンまつり用に
ぶった切りされたものをいろんなところから寄せ集めたため
色調や音楽が見事に繋がらない優れモノだったが
それはそれで味があった。
【ゴジラとコングの対決シーンが、色々と面白き作品。コングはヤッパリ美女が好きで、日本だと国会議事堂に上るんだねえ。】
ー 今作は、公開後大ヒットしたそうである。それにしても、2020年代になっても、ゴジラとコングの映画が2作も製作、公開されているのだから人気なんだねえ。-
◆感想
・レビュータイトルに記したように、今作ではコングはエンパイヤ・ステートビルではなく、日本だから国会議事堂に美女を手に握ったまま上っている。
・ゴジラは良く城を壊すが、今作では小田原城だったなあ。
<今作品の対決は60年後に、2021年「ゴジラVSコング」2024年「ゴジラ×コング 新たなる帝国」に引き継がれるのである。ナカナカ、凄い事だと思うなあ。>
史上最高の好カード!両雄激突!
いきなりメインイベントって感じです。
日本とアメリカを代表する怪獣同士の対決に大興奮!さしつさされつ、くんずほぐれつ、両雄譲らずの名シーンの連続。
まぁ、どう考えても怪力だけの巨大猿より、口から放射能を吐き出すゴジラの方が強いとは思うのですが・・・
60年以上前の作品ですから、今見ればチープな特撮ではあるのですが、そのミニチュアの緻密さ。壊れていく様は、まさに芸術の域に達していると思います。
役者さんも今で言うなら吉本のオールスターズみたいな、豪華なメンバーが楽しませてくれます。 お茶らけたお笑いシーンのオンパレード。
エンターテイメントに徹した楽しませるための娯楽超大作って感じかな。
ゴジラシリーズの中でも五本の指に入る大好きな一本です。
キンゴジ
2023年12月23日
映画 #キングコング対ゴジラ (1962年)鑑賞
反核のイメージがなくなりキングコングとの激闘もユーモアを交えて描くなど娯楽色が強い
ゴジラにドロップキックさせてます
総天然色だと却ってちゃちに見えるな。これなら白黒の方が断然いいよね
私のナカではゴジラシリーズのベスト3
世間ではこの映画をしてゴジラを核兵器が生んだ禍々しい怪物から人間が怪獣や宇宙人で困ると何処からともなくふらりと現れる寅さんのような大衆的スターに向かわせたとして評判は良くないのだが、今見てみるとその「当時の現在」が面白い。
この映画の主役はもちろんゴジラとキングコングなのだがこの二人を日本に呼び込んだのは当時勃興してきたテレビの視聴率を上げたいスポンサーで、特にキングコングを呼び込んだスポンサーであるパシフィック製薬の宣伝部員たちの昭和っぷりなドタバタが本当に面白いのだ。宣伝部長の有島一郎は随所に小演劇仕込みの小ネタを繰り出しながら「キングコングのスポンサー」として様々な場所にしゃしゃり出てくる。
そんな有島に部下の高島忠夫や自衛隊までもが「そりゃあないよな」な感じで振り回される。
ストーリーもご都合主義で当時の「サラリーマン社長シリーズ」に重ね合う。
その中でも特にご都合感が満載なのは高島忠夫の妹に扮した浜美枝だろう。ともかく彼女は異常なほど災難に出くわすウルトラ不運な女性で乗った列車はゴジラに投げ飛ばされる、帰ってきた東京ではキングコングに気に入られ、さらわれたあげく国会議事堂へのデートに付きあわされるなどとてつもない不運ぶりである。そしてキングコングと言えば美女の悲鳴と言う事で彼女は実際に喉が枯れるほど何度も悲鳴をあげたのだが、その悲鳴がハリウッドの目(耳?)に留まり後日、日本が舞台となった「007は二度死ぬ」のボンドガールに抜擢されたのであるから実体の彼女にとっては不運どころか大幸運だったのだろう。
ともかくこの「キングコング対ゴジラ」でゴジラ映画の基本パタン「ゴジラはなかなか出てこず、満を持して登場する」「人間側の主人公は偉い人とかゴジラ退治者ではなくゴジラと深く関わった民間人」が確立する。
その後昭和ゴジラシリーズはモスラやキングギドラなどの大スターを生むとともに当時の米ソ宇宙開発競争に影響され宇宙人なども登場し蘇生や時間移動などストーリーが何でもあり化してしまい沖縄返還後のゴジラではシーサーまで怪獣にされてしまう。
ゴジラ3作目、本作よりカラーらしい。 夢の対決、そら流行ったでしょ...
ゴジラ3作目、本作よりカラーらしい。
夢の対決、そら流行ったでしょう。結果はまあ予想通り。タコも怖いよ。
製薬会社部隊がギャグすぎる(笑)浜美枝がさすがの美しさ。南の島のダンスリーダーも彼女?(笑笑)
BS12
高島忠夫、大活躍!
シリーズ2作目「ゴジラの逆襲」の続編にして初のフルカラー及びゲスト怪獣を迎えた対決方式の作品。
以降、対決路線がメインとなる起点の作品にもなった。
60年代の日本映画など、普段はなかなか触れる機会はないが、改めて観てみると意外と面白い。
女優じんがみんなかわいい。
ゴジラVSコング公開記念
ゴジラVSコング公開記念
観る前はワクワクするもどうみてもB級の匂いがプンプンしたがとんでもない
たしかにB級かもしれないが決して駄作ではない
映画は娯楽という観点で言えば傑作の部類
2度目の鑑賞
東宝30周年記念
ゴジラシリーズ初のカラー
リベラルな活動家好みの政治臭さは全くなし
純粋な娯楽映画
ゴジラのアイドル化はここから始まったかもしれない
映画タイトルは定番のゴジラ対〇〇ではなくキングコング対ゴジラ
大物海外ゲストのキングコングの方が格上だからしゃーない
昭和9年のキング・コングと昭和29年のゴジラとでは20歳の違いがある
ゴジラが浜辺美波ならキングコングはさしずめ小池栄子
いや海外だからマコーレー・カルキンかな
先輩は一応たてないといけない
なぜかキングコングはキングコングとキング・コングの2種類がある
昭和9年はキング・コングだがそのあとは殆どがキングコングになっている
なぜだろうか
人間ドラマがコミカルで面白い
パシフィック製薬の多胡宣伝部長のエキセントリックさ
高島忠夫演じる桜井修のユーモアたっぷりの言い回し
藤木悠演じる古江金三郎と桜井修の名コンビぶり
パシフィック製薬提供番組の視聴率ならぬ聴視率アップを狙い南の島に棲むキングコングを眠らせることによって捕獲に成功
北極に現れたゴジラも日本に上陸し夢の対決が実現
ゴジラとキングコングのプロレス
今回のキングコングはゴジラのサイズに合わせて巨大化している
元々巨大だけど
元祖は人形アニメーションだが今回は日本風に着ぐるみだ
なんか元祖に比べるとマヌケづらな感あり
2度目の鑑賞で気づいたが胸を叩くシーンは握り拳ではなくリアルにパーで叩いていることに驚かされた
キングコングの島の現地住民は黒人でなく日焼けメイクの日本人
キングコングが眠った時のダンスが素敵
藤田進のクールな芝居によって高島忠夫のコミカルな芝居が引き立つ
ゴジラでもキング・コングでも感じたことだが怪獣映画ではなぜかタイミング悪く電車がやってくるのは定番
世界からも注目されたようで2人の美女は007シリーズに出演しリアルで気持ち悪い大ダコはフランケンが主人公の別の作品にも登場
日本人なのに日本のゴジラよりアメリカのキングコングの方を応援している自分がいる
キングコングが我々と同じ霊長目だからだろうか
あとやっぱりエンドクレジットよりオープニングクレジットの方が良い
懐古主義ではないが昔に戻して欲しい
特に海外作品はやけに長いわつまらんわ途中退席したくても暗いところを移動するのは嫌だし
昭和日米怪獣タイトルマッチ
今にして思えば、権利関係をよくクリアできたと思える珍品的作品でした。それなのに、60年前の作品であることを差っ引いても、全編に漂うチープ感はいかんともしがたく、コングのデザインもなんかブサイクでした。高島忠夫や有島一郎のコメディリリーフは面白いんだけど、怪獣ものにしては結構尺を取っていてアンバランスな感じでした。
実質的にゴジラシリーズの最初のリブート
1962年のお盆映画
ゴジラ映画はゴジラの逆襲以来7年ぶり、第三作になる
ゴジラは1954年の第一作が革新的過ぎて、続編を営業上求められてもそれを超えるものは撮れる訳がない
それを第二作では、その無理を押した結果あのような無様な結果となった
それが製作陣も良く分かっているから7年も期間が空いたのだ
その間、別の怪獣をラドンやモスラというように模索したり、地球防衛軍とか宇宙大戦争とか妖星ゴラスとかのSF映画を模索して来た
しかし、やはりゴジラという看板は魅力的でなんとか復活させたかったはずだ
だから今でいうところのリブート企画が必要だったのだ
モスラは実際のところ1937年の元祖キングコングの翻案であったから、そのライセンスを契約する必要があったから本作が生まれたのだと思う
キングコングの巨額のライセンス料を償却するためには何が何でも当たる企画が必要だったのだ
ならばキングコングそのものを撮ってしまえ
なんならゴジラも出せ
それなら絶対当たるだろう!
そのような乗りでできた企画だったのではないだろうか
元祖キングコングのオマージュを丁寧に散りばめて、基本元祖キングコングのリメイクとなっている
ゴジラは突き詰めるとゲスト怪獣に過ぎない
しかしゴジラ映画として観るとリブートなのだ
戦争とか原水爆反対とかのメッセージ性は完全に削ぎ落とされて、キングコングと同レベルの単なる巨大モンスターとして登場させている
だから、これからはいつでも大した理由が無くても登場可能になったのだ
お話も意識的に女性や子供向けに寄せて来ている
モスラでの女性と子供向けの怪獣映画の路線の上に作られているのだ
しかも戦うシーンは、当時大人気だったプロレスを思わせるようなシーンまで入れてある
だから男性も喜ぶ内容になっている
果たして本作は空前の大ヒットとなり、キングコングの契約権料は回収もでき、それ以上の成功となった
単に興業収入だけでなく、今後ゴジラ映画をどんどん撮れるようになったのが最大の成功だろう
次のゴジラ映画早く撮りたいな!
次の対戦相手は?
モスラで行くか!
こうして東宝特撮はこんなイケイケムードになっていくわけだ
酔っ払ってしまったといっても良い
大成功は凋落の芽を人知れず生み出すもの
それが明らかになるのは数年後のことになる
その原点は本作にある
少年の心で観よう
生まれる前の映画。ゴジラはともかく、キングコングの毛並み具合と着ぐるみ感がなんともチープ。登場する人間の滑稽な会話や行動様式、両雄が戦う場面はとても面白かった。でもね、最後はマジ、これ?結局、なんなん?プツッと無理に切ったみたいな。
生まれる前、戦争が終わってまだどこかにその名残があった頃でしょう。でも、ユーモアたっぷり、大らかで心にゆとりのある良い時代だったんだろうね。今と全然違う。結構、羨ましい。
パシフィック製薬のパシン錠。ライバル会社はセントラル製薬だ。
この映画の前半はかなりコメディ仕立てになっています。高島忠夫と藤木悠のコンビが最高。大タコが現われても「宣伝部長の多胡さんだろ」ですもん。そんなコミカルな中であってもゴジラの北極海から登場シーンは素晴らしいものだ。それなのにパシフィック製薬としては魔神を宣伝材料にしたいためゴジラが上陸してもらっては困るの一点張り。ファロ島ではコングがオオダコをやっつけて、まんまと酒を飲んで捕獲。原住民の中では根岸朋美が色っぽくて綺麗だ。コングを見世物にするために日本に連れ帰るというのはコング一連の映画の定番。多胡さんはそれをゴジラと対決させるという発想まで社員に伝えるのだ。
なお、防衛庁ならびに各省庁はキングコングの日本への持ち込みを禁止。そんな折、ゴジラは松島湾沖から東北に向かって本土上陸を果たすのだった。日本では100万ボルト作戦、落とし穴作戦のため、那須での建設が急ピッチで始まる。さらにコングも嵐のおかげで日本へ上陸を果たし、ゴジラのいる方向へと向かっていた。しかし、ゴジラは高圧電線で食い止められたらが、コングは止められなかった。そして運悪く、桜井の妹ふみ子(浜美枝)がコングの手の中に・・・。
麻酔弾によってコングを眠らせ、富士山にいるゴジラと直接対決させる防衛庁の方針。岩の投げ合いによる小競り合いと直接組んでの戦い。一進一退を繰り返し、二人の決戦は伊豆半島へ。ついに熱海城が破壊される。
笑えるシーンといえば、キングコングだってそうだ。高圧電線の電気を食べたり、国会議事堂によじ登ったりと笑ってしまう部分もある。勢いあまって岩に頭をぶつけるとか。
ゴジラの生死は不明だったが、コングは故郷の南海方面へ泳いで帰っていった・・・
ゴジラ映画の最高傑作で最高動員ですよ!
評価が低すぎる!大スターのキングコングと戦ってるんですよ!
チャンピオン祭りでの鑑賞でしたが、公開前からワクワクでした。
初日に梅田東宝で朝から並んで観たのを思い出します。
ガメラ対ジャイガーを蹴ってまで観に行きました。
いやー、面白かった。最高の出来です。
この不当な評価に苛立って、投稿しました。
1970年の鑑賞です。確か春休み。
全22件中、1~20件目を表示