劇場公開日 1955年4月24日

「獰猛な暴龍アンギラス登場!! 初代は特に凶暴なツラ構えと四つ足が好きだ!大阪を舞台に敵怪獣との対決という、現在までに至る基本フォーマットが完成!」ゴジラの逆襲 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0獰猛な暴龍アンギラス登場!! 初代は特に凶暴なツラ構えと四つ足が好きだ!大阪を舞台に敵怪獣との対決という、現在までに至る基本フォーマットが完成!

2025年3月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

まさかのゴジラ・シアターで4K版初上映!
第一作の大ヒットを受けて制作された第二作。
東京の次は大阪、そして新怪獣登場!対戦もの、というわけで、
怪獣映画初のVSもので、怪獣対怪獣映画のパターンを作り出した画期的な作品です!
また、前作に続き、志村喬も同じ役で出演。
ストーリーにも特攻隊など戦後の影はまだあるものの、撃退作戦など娯楽性を前面に打ち出しています。

俊敏で荒々しい動物的な動き、有史以前の恐竜同士の対決を表現するために、
スロースピードでの撮影された(早回し再生に見える)特撮映像は、成功とは言い難いものの、円谷怪獣特撮映画初期の、挑戦的な試みを見ることができます。

アンギラスは、熱線も光線も吐かない、水爆実験で目覚めたアンキロザウルスですが、四足の動物的な形態と、特に凶暴なツラ構えが大好きで、見ものです。
彼には、モノクロ映像が合っています。

『怪獣総進撃』では、まったくその面影の無いクリクリ目玉の二代目が登場。
しかし、本作品での因縁がもとで、以降、ゴジラの子分になり下がってしまうので、
この作品における勇姿は貴重です。

ITOYA