「「八月の鯨」がまた観たくなった」午後の遺言状 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
「八月の鯨」がまた観たくなった
老いについての思いや深刻な話を、
時にはユーモアを交え、上手く集約して
みせた脚本は見事というしか無い。
ただ脱獄囚と警察に関するエピソードが
長すぎる感があったり、
倍賞美津子の記者のカメラシーンが
目立ち過ぎてうるさくと感じたり、
海からの棺桶シーンをもう少し幻想的に
描いて欲しかった等々、
気になる点はいくつかあり、
より主役2人の描写に焦点を絞って
欲しかったとの印象は持った。
しかし、老いに関する邦画の中では、
名画中の名画で、
また観る機会はありそうだし、
リリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスの
「八月の鯨」がまた観たくなった鑑賞にも
なった。
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