GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のレビュー・感想・評価
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AIが発達している現代に観るべきテーマ
まるで2001年宇宙の旅を観ている気分になる。
映像や世界観に圧倒されながらも頭の中で霧がかかったかのように???って感じ。
ロボットが発達し過ぎて区別が難しく逆に人間が珍しい時代。脳や自我は人間だけど体はロボット。果たしてその存在は人間かロボットか。これは一生答えが見つからない問題だ。
アニメだからと舐めて観てはいけない。
映像や音楽は独創性の塊。テーマはサスペンス要素をいれつつも哲学的テーマを扱っている。
3回観てやっとスタートラインというところか。
イノセンスの次に見た!
未だに世界の最前線、最先端にあります
山ほどあるブレードランナーチルドレンの中で、本作こそブレードランナーのテーマに対して真正面から回答をしてみせた正統なる後継作品です
実存とはなにか?
人とは何か?
魂とはなにか?
記憶とは何か?
意識とは何か?
有機ベースとシリコンベースに意識の差異は存在するのか?
生命とは何か?
死とは何か?
本作を見ればマトリックスが如何にうわべだけの理解に過ぎないのかを思い知らされます
正統なる続編のブレードランナー2049も本作で提起された考えを拝借して展開しただけのものでしかないとよく分かります
本作公開から四半世紀が経とうというのに、未だに本作が到達した地点を踏み越えていく作品はありません
如何に革新的であったのか
ブレードランナーはフィリップ・K・ディックの原作が提起したテーマを見事に映像として展開しました
本作はその問題提起に対して、より深くより突き詰めて考察を先に進めています
本作のテーマはそこにあるのです
それこそが本作の価値であり意義なのです
近未来のリアリティなどはその考察の説得力を補強するためのものです
何も未来予測がテーマなどではないのです
マイノリティレポートとは未来技術の描写への立場は決定的に異なるのです
香港ぽい街並みのイメージ
旧式ぽいジェット旅客機機のシルエット
そこに意味はないのです
近未来であり、インターナショナルが進み
ハイテクノロジーとローテクが混在する21世紀というメッセージが伝わる事が重要なのです
いよいよ本作の世界は近づいて居ることは、誰の目にも明らかになってきました
このような世界をリードするクリエーティブを発揮する異才が日本のアニメ分野には集積していたということを本作は証明しています
エンドクレジットの大量のクリエーターの人名はその層の厚みを物語っています
逆にいえば実写の日本映画界にはこのような最先端の才能が集積しなかったということです
このような高い教養とイマジネーションを併せ持った人材を獲得し雇用維持できる業界としての魅力も、活躍する場も提供出来なかったということです
しかし、本作を超えていく作品はアニメにも、ましてや実写にも、四半世紀が経つにもかかわらず無いという現実は、彼らのクリエーティブティを発揮する為のビジネスとしての仕組みの不足、資金を供給する為の仕組みが、不足しているということを示しているのではないでしょうか?
彼らのクリエーティブティにそれが制約を与えているのではないでしょうか?
大変に勿体ないことです
クールジャパンに必要なことはこの制約を無くす事だと思います
そろそろ本作を踏み越えて更に先に、誰も観たことの無い映像、イマジネーションを観てみたいです
閉塞感漂うこの先にどのような地平が広がっているのか
そのパースペクティブを全世界に問う作品を観たいものです
電子の海/魂の在り処/自分という存在
"GHOST IN THE SHELL" シリーズ第1作。
Ultra HD Blu-rayで5回目の鑑賞。
原作マンガは読了済み。
何回観てもムズカシイ。高度に情報化された世界では自分と云う存在を定義することすら容易ではなくなる。
自分はここにいる。しかしそれを確かめる術とは、これまでの自身の記憶や周囲の他者による認識しか無い。
それが全て誰かに植えつけられた幻だったとしたら、じゃあ私はいったい誰なのかと云うことになってしまう。
なんともあやふやな定義で生きているのかと衝撃的だが、ただでさえ混乱する思考を凄腕ハッカー、人形使いの主張が一層強烈に揺さぶる。「私は情報の海で発生した生命体だ」。
つまり、全ての鍵を握るのは情報と云うことだろうか。
登場人物が哲学的なセリフを話したり、何かの引用が登場したりと、押井守監督らしい演出が散りばめられていた。
結局本当のところはと言うと難しくて分からないけれども、己自身を確かに持っていれば揺らがない、と肝に銘じたい。
[以降の鑑賞記録]
2020/10/13:Ultra HD Blu-ray
2025/04/13:Ultra HD Blu-ray
※修正(2025/04/13)
ゴーストの在り処は
ゴーストをハックする人形使いを探せ
・オープニングで義体の生成過程が示される
・アジアのノミの市の美術が素晴らしく、作品の世界観の大部分を担っていた
・BGMだけが流れ、雨の降る街並みの描写や戦闘準備の様子が長尺で流れる
・9課VS6課(外務省?)、外部かと思いきや敵は内部にいる
・プロジェクト2501、人形使い計画
・容赦ない草薙素子の人体破壊描写にしびれる
・最後はデータの人形使いとひとつになった少女素子がバトーの元を離れるカットで幕
・ひとつの事件がひとつの時間軸で動くので分かりやすい内容だった
・電脳世界で会話したり情報捜査するのが当時としては新しかったのかな
・緑色のデジタルエフェクトがカッコいい、電脳空間にいくことを「タイブする」
・透明になる光学迷彩、指先が複数に分かれてキーボードをたたく、同じ顔のオペレーターなどのSF表現もくすぐられる
95年に観てたら
日記を読んでいるような
テンポが悪く、意味不明な場面も多い
採点=40/100
機械の体を持った主人公の女性警察官が悪を倒していく話。
内容は最悪。テンポが悪く、意味不明な場面も多い。途中で眠くなる。しかも物語自体がひどく、到底 楽しめるものでは ない。
映像が美しいのは認めるが、これは映像をぼーっと眺める映画では なく、ストーリー映画である。映像だけが きれいでも満足できない。
金をドブに捨てたい人以外は見るな。
ツァラトゥストラ
あまりに退屈で寝てしまった
映画『マトリックス』にも影響を与えたアニメ映画の良作
高1の時の生物の教師が 初っ端から「生物とは何か?」という質問をし...
高1の時の生物の教師が 初っ端から「生物とは何か?」という質問をして 答えた生徒は片っ端から潰されるのだが 結局 その教師は答えは言わないままだった。その頃 まだこの話しは生まれてなかった この話しをその頃読んでたら もっと この質問に深く興味といい答が出たと思う まだあの教師はこの質問をしてるのだろうか?
大学に言って 医学部教授に同じ質問をしたら きっぱり「DNAだ」と言い切っていた 私は その答えの明確さに 全く釈然としなかったが生物学は既に実験観察から情報学にシフトしていた。その頃 この原作が生まれている。「情報も記録も幻に過ぎない」では この私 生物は存在しているのか 存在していると思っているだけなのか…タイトル 攻殻機動隊 から アクションものかと思いきや…
20年前の作品とは思えないのか 世界が近づいて来たのか
個
ハリウッドリメイクを見た後、興味が湧き鑑賞。
…思ってたよりはわかりやすい。
そして、22年前っていう年月を感じさせない。
2017年の今でさえ、十分面白くて、最後まで観ていられる。
なんというか、個体としての定義をハリウッド版は過去に求め、オリジナル版は進化とか…未来、ではないな、今に求めたような印象。
比較と対比に依存せず、今、確立しここから進化しかしない自我を受け入れろ、と。
結末が180度違ってた。
まあ…小難しい話には間違いない。
作中にある先先端の技術、光学迷彩や、擬態化、公安何某かとかの設定が撒き餌の如く思えた。デコレーションは変わっても、物語の本質はそうそう変わるものではないのだなあと、改めて感じた。
それは偏に、人が人を描くという創作が飽和しているのかもしれないし、結局は帰結するのかもしれない。
これもまた、小難しい話である。
納得力がある作画
人、機械、建物、映像全体から存在感が物凄く伝わってきます。
リアルな表現とはまた別の、「こういう社会が本当にある!」と納得させられてしまう視覚表現でした。
原作も観ましたが、別々の話を、外務省の政治的な都合を軸にして1本の話にまとめてたのは見事です。
押井監督っぽい哲学的な話がメインとなっていましたね。
作画、内容、メッセージ性と、全てがほぼ完璧な作品です。
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