「電子の海/魂の在り処/自分という存在」GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
電子の海/魂の在り処/自分という存在
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"GHOST IN THE SHELL" シリーズ第1作。
Ultra HD Blu-rayで5回目の鑑賞。
原作マンガは読了済み。
何回観てもムズカシイ。高度に情報化された世界では自分と云う存在を定義することすら容易ではなくなる。
自分はここにいる。しかしそれを確かめる術とは、これまでの自身の記憶や周囲の他者による認識しか無い。
それが全て誰かに植えつけられた幻だったとしたら、じゃあ私はいったい誰なのかと云うことになってしまう。
なんともあやふやな定義で生きているのかと衝撃的だが、ただでさえ混乱する思考を凄腕ハッカー、人形使いの主張が一層強烈に揺さぶる。「私は情報の海で発生した生命体だ」。
つまり、全ての鍵を握るのは情報と云うことだろうか。
登場人物が哲学的なセリフを話したり、何かの引用が登場したりと、押井守監督らしい演出が散りばめられていた。
結局本当のところはと言うと難しくて分からないけれども、己自身を確かに持っていれば揺らがない、と肝に銘じたい。
[以降の鑑賞記録]
2020/10/13:Ultra HD Blu-ray
2025/04/13:Ultra HD Blu-ray
※修正(2025/04/13)
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