行楽猿

劇場公開日:

解説

平凡なある一家が出かけた夏休み恒例の家族旅行の中でのトラブルやすれ違いをシンボリックに描くドラマ。監督・脚本は「Kikuchi 菊池」のイワモトケンチで、前作に続いて“コミュニケーション三部作”と銘打たれたシリーズの第二弾、淡々としたユーモアの中に、家族的コミュニケーションが描かれる。撮影は「Kikuchi 菊池」の福田衡陽。前作と同様、色調や音響に綿密な計算による仕上がりが行われ、また一部は台湾でロケーション撮影された。

1993年製作/82分/日本
配給:うずまきにっぽん
劇場公開日:1993年10月23日

ストーリー

パパとママ、長男の義明と長女の美智子の四人家族は、美智子が五歳の時から毎年夏に家族旅行に出かけるのが恒例となっていた。今年の行き先は、ママがパパの提案に次から次へと反対したこともあって、決まったのは出かける一週間前、しかもいのしし村という聞いたこともない行楽地。八月十四日当日、家族は赤いスバルに乗って三泊四日の旅行に出るが、車をガードレールにぶつけ、パパとママは大喧嘩をしたり、やっとの思いで着いたいのしし村では猪の串焼きを美智子が食べることが出来ず、気分が悪くなって寝込んでしまう。結局、予定より一日早く帰ってくる。夏期休暇最後の日、猛烈に腹が減ったパパがゆで卵を食べていると、突然達磨大師が壁に現れ、『つまり、君は猿なのだ』と告げる。全てが分かったような気になったパパは、だがその事を家族にうまく伝えることができない。その夜、パパの提案で家族は出前の寿司をとる。そのうち、パパは達磨大師の顔を思い出せなくなる。明日の朝、パパは久しぶりに会社に出勤する。

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