高校教師(1993)のレビュー・感想・評価
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ドラマの方が出来は良いですが…
本日は遠山景織子さんのお誕生日との事で、久々に再鑑賞してみました。
遠山景織子さん、お誕生日おめでとう御座いますヽ(〃^-^)/★*☆オメデトー
実は自分はドラマ版より先にこちらの作品を鑑賞したので贔屓目もあってこのスコアですが、いろいろツッコミどころの多い作品ですね。
尺の関係で仕方ないのかもしれませんが、登場人物の気持ちの変化も唐突過ぎる感じでしたし、やはりこうしてみるとドラマ版の方のストーリーや設定、キャラクターなども出来が良いように思えますね。
ただ、話としては嫌いではないですし、遠山景織子さんの儚げで透明感のある容姿と繭のキャラクターがとても合っていて、個人的には好きな作品です。
無垢な母性に癒される男
傷を負った者同士が引き寄せ合い、癒し合う、しかしそれは破滅の道へ。
男は少女の母性によって、過去の取り返しのつかない過ちを癒される。
少女は男の何に惹かれたのか?
自分に似た寂しげなオーラか?
しかし、一方的な好意を拒否される恐怖心もなく?
女の強さなのだろうか?
果たして、それは誰かの記憶に残る事だった。
誰にも愛されなかった少女は、たった1人誰かの記憶に残ることさえできれば。
若いうちからそんなにドロドロにならないで~(笑)
そういえばTVでは大ヒットしてたなあ。真田広之と桜井幸子で。とにかく90年代のTVドラマが次々と大ヒットしてしまった野島!この頃は「~劇場版」という形じゃなくて、キャストを変えることが流行っていたのかなぁ・・・
ドロドロと不幸のどん底の2人。おまけに一樹のせいで植物状態になった友人の妹(鈴木)は近親相姦。荻野目慶子は夫に逃げられ・・・と、まぁ大変なキャストである。そして、繭の父親も殺されるという、取ってつけたような不幸な展開。厭世的な思惑は世紀末思想と合致したのであろうか、それとも「他人の不幸を」ということで人気があったのか、わけがわからない・・・
泥々な野島伸司の世界
うわーこれはやはり野島伸司の世界だ。
登場人物がみんな暗い過去と闇を抱える人たちだらけ。そして、泥々な展開のドラマ。
こういう泥々なドラマってきっとハマる人にはハマるのでしょうね(自分にはハマりませんでしたが)。
ヒット作品だった理由はよく分かる
20年前のヒット作を、友達となんとなく見ようという展開に。
感想としては
・想像していたものより、せつなくて純粋
・唐沢寿明って昔かっこよかったんだ(笑)遠山景織子も色気と透明感がヤバイ…
・現実感とかより、世界観を楽しむべき
という感じ。
リアリティは基本的にあまりないし、そこを重視すると「この展開はないだろ」とかってなってしまうのだが、
本質的な人間の孤独さ、悲しさ、ひたむきさをむきだしにした時に、人は惹かれあっていくのだ、という真理を描いていることに着目すると、世界にドップリつかれますよー。
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