劇場公開日 1983年3月12日

「終末的なSFなのに、メロドラマチックな・・・」幻魔大戦 SHさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0終末的なSFなのに、メロドラマチックな・・・

2024年2月19日
PCから投稿

遠い昔、イカしたメロディーにのせて重々しく表示されるまさに“四字熟語”といった感のあるそのタイトルに、結構惹かれたものでした。劇場での観賞はかなわなかったものの、レンタルなどで念願の観賞を何度かしています。そして、ついにはBlu-rayなんぞ購入してしまいました。見る前は必ずといっていいほどに念願叶って感動!という夢想をするのですが、その後100%感じる残念感・・・かろうじて最後のエンディングテーマに救われるが、それも微々たるもの。何度見ても途中で飽きて、何度も止めたり、別のことを始めたり、とにかく内容に集中できなくて、だから作品の記憶も曖昧になって、で、外野の魅力に釣られて何度も見ちゃうといった─。
正直、つまんないんですよねー。ネタや設定なんか最高なのに・・・なんでこんなメロドラマチックになってんの!?と毎回思ってしまいます。もうなんか、いつの時代に見ても古くさいと思ってしまうんじゃないかと思ってしまうくらいに古さを感じてしまうし、キース・エマーソンのメロディーまでもがその古めかしさを助長している印象。何度「これは原作で読んだ方がいいなぁ」と思ったことだろう。でも、原作読んでないし・・・
最近Blu-rayで見て最も感じたのは、そんな台詞絶対誰も言わんだろう実際・・・という違和感と、画質が意外とよろしくないという致命的なところ。同時期とかもっと古いアニメでリマスターされているものはしっかりと質が高められているのにこの作品はなんかノイズみたいなものがちらついているいて、しかもぼやっとしているところもあるし、内容も映像も、結構惨たんたるものという印象。個人的にはエンディングからラストカットだけが唯一、見るに堪えられたかなという印象。
Blu-rayのメニュー画面はかなり気合い入れて作られていて、それを見る限り基本的なビジュアルはやっぱ結構いいんだと感じてしまうだけに、この映画は非常に残念と思わざるを得ません。

SH