「八代亜紀さんを偲んで」玄海つれづれ節 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
八代亜紀さんを偲んで
『雨の慕情』『舟唄』で有名な演歌歌手の八代亜紀さん
2023年12月30日東京都内の病院で膠原病により73歳で他界
独特のハスキーボイス
女性演歌歌手でありながら着物のイメージが全くない稀有な存在だった
芸名の八代は出身地の八代市から来てる
2度目の鑑賞
前回はDVD
TSUTAYAレンタル
今回はU-NEXT
久々の鑑賞
監督は『神田川』『沖田総司』『天国の駅』『きけ、わだつみの声(1995)』『ガラスの中の少女(1988)』『霧の子午線』『バルトの楽園』の出目昌伸
脚本は『日本侠客伝 血斗神田祭』『仁義なき戦い』『真田幸村の謀略』『大日本帝国』『日本海大海戦 海ゆかば』『愛・旅立ち』『肉体の門(1988)』『226』『浪人街』『福沢諭吉』の笠原和夫
脚本は他に『ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!』『喜劇 女の泣きどころ』『ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!』『Mr.レディー 夜明けのシンデレラ』の下飯坂菊馬
脚本は他に兵頭剛こと岡田裕介(東映社長岡田茂の息子でのちの東映社長)
タイトルの一部にもある通り原作は吉田兼好の『徒然草』
第三八段の「名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ」
財産に執着すると不幸になるとのこと
そこから着想してるのであって原作というよりせいぜい原案だろう
1986年1月公開作品
舞台は横浜から北九州市
蒸発した夫をホステス上がりの妻が探す話
吉永小百合がイメチェンをはかったコメディー映画
当時保守的なサユリストには不評で興行的には失敗したようだが俺的には好き
吉永小百合クラスの美人女優がコメディエンヌとしコメディー映画の主演を飾るのは当時としては稀だった時代だったようだ
衝撃的なソープ嬢に扮する吉永小百合
例によってヌードにこそならなかったものの肌の露出度は史上最高レベル
彼女曰くバストが大きければバンバン脱いでいたらしいが
八代亜紀は風間杜夫とソフトながらベッドシーン
アフリカ産と偽りカラーひよこを売る竹田一平の隣でケニア人のふりをして民族衣装に黒塗りの八代亜紀
キャバレーで歌う八代亜紀と吉永小百合
グラサンで踊る吉永小百合と風間杜夫
吉永小百合が子供とかけっこするシーン好き
楽しい映画
わりと好き
正月明けの娯楽映画としては悪くない
あえて苦言を呈するなら人物描写が雑
竹田と緑川がくっつく過程も山岡と緑川の仲が良くなる過程もなんだかなあ
端役だけど房枝や前田の登場もちょっと唐突かな
配役
貿易商の3代目の妻になった元売れっ子ホステスの山岡ゆきに吉永小百合
借金取りの緑川月代に八代亜紀
山岡ゆきの地元北九州市の幼馴染で夜店のおもちゃ作り職人の竹田一平に風間杜夫
福岡にある大峯病院の理事長の大峯俊江に草笛光子
元俳優を経営難の映画小屋を営む南條京太郎に伏見扇太郎
駿介の父の山岡誠司に仲谷昇
駿介の母の山岡依子に川口敦子
駿介のおじの山岡順三に勝部演之
駿介のおばの山岡政子に高林由紀子
ゆきの蒸発した夫に山岡駿介に岡田裕介
北九州の顔役の松藤九兵衛に三船敏郎
玄海宿の主人に万五郎に今福将雄
万五郎の妻のハナエに樹木希林
万五郎とハナエの息子の貫太に斉藤モズ介
駿介が愛人に産ませた子供のマサルに岩淵健
バタバタ横丁の房江に野村昭子
バタバタ横丁の飲み屋の店主の黒田に山谷初男
黒田の妻の良子にきたむらゆきこ
北九州連合会Aにきくち英一
北九州連合会Bに城春樹
借金を返させるために山岡をソープで働かせるヤクザの山田に深江章喜
ソープランド支配人に内藤陳
ソープランド嬢Aに滝川真子
ソープランド嬢Bに松岡久美
地元衆議院議員の大原一男に山田吾一
竹田の夜店に因縁をつけ暴力を振るうヤクザに丹古母鬼馬二
山岡ゆき竹田一平の同窓会幹事の前田に岡本信人
マルキン興業でスーパーを建設する責任者の高井に中田博久
マルキン興業の賭場で睨みを効かせる吉村に浜田晃
吉村の子分の長谷川に市川好郎
賭場の胴元に井上博一
ねずみ取りの警官にベンガル
ケースワーカーに木内みどり
山岡家の執事の片倉に増田順司
山岡家のお手伝いさんのタキに村田知栄子
馬主Aに伊達三郎
馬主Bに南利明