劇場公開日 1964年3月4日

「ゴダール風 加賀まりこ」月曜日のユカ osincoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ゴダール風 加賀まりこ

2021年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ヌーヴェルヴァーグの雰囲気満載の映像と音楽の中、とにかく可愛い加賀まりこ。
いまでもお綺麗ですが、もうお人形。
盛り髪につけまつげにかわいいお洋服に、女子感たっぷり。少々痛めな不思議ちゃんというかメンヘラっぷりも、良くも悪くも女子力高い。
演者によっては許されないようなキャラクター。うん、加賀さんでなかったらアウトかも。

男を喜ばせることが生き甲斐という18歳のホステス役。お酒も飲むし、タバコも吸うし、キスはダメだけど誰とでも寝るし。誰とでも寝ることを全く悪く思っておらず、あどけない小悪魔女。
若かりし中尾彬に最初は気付かなくて2度見してしまった。
男たちが不幸な結末を辿るなか、唐突に終わった感じ。恋人の死体へのキス、パトロンの溺れる様を冷めた目で傍観。ふーむ。闇?病み?
ヌーヴェルヴァーグも、アンハッピーエンドが多かったようだし、アートな世界観といい、時代をよく表しているんだろうな。
脚本は倉本聰氏も関わっているみたい。

なんとなく、ペドロ&カプリシャスの『ジョニーからの伝言』と『マリーへの手紙』を思い出してました。

osinco