外科室

劇場公開日:

解説

麻酔を拒否して手術を受ける伯爵夫人と若き執刀医との隠された思慕の念を描く。泉鏡花の同名小説の映画化で、脚本・監督は本作が第1回作品となる歌舞伎俳優の坂東玉三郎。共同脚本は「とっておきVirgin_Love! 童貞物語3」の坂本典隆がそれぞれ担当。

1992年製作/50分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1992年2月8日

ストーリー

明治時代のとある外科室。貴船伯爵夫人は、うわ言で秘密を漏らすからと手術の麻酔を拒み続けていた。彼女は青年医・高峰に麻酔なしの執刀を頼む。周囲の驚きをよそに、メスを握る高峰。そして、その現場を見守る彼の学友でもある日本画家の清長。実は9年前、植物園での一瞬の邂逅を夫人と高峰は忘れていなかったのだった。心の奥深くに2人だけの秘密として刻み込まれていた愛の世界。しかし、夫人は手術中のメスを奪い自らの胸を突き、やがてその後を追うように高峰も命を断つのだった。

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