劇場公開日 1956年7月12日

「16歳の津川雅彦が黙って怒り、兄さんと初体験相手を殺ってしまう狂気」狂った果実(1956) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)

3.516歳の津川雅彦が黙って怒り、兄さんと初体験相手を殺ってしまう狂気

2021年6月27日
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鑑賞方法:VOD

石原慎太郎原作、石原裕次郎に北原三枝、津川雅彦が主演。裕次郎の遊び人仲間として岡田真澄も登場。海に砂浜、ヨットにモーターボート、孤島で砂利の上で体を重ねる二人。懐かしい日活青春映画の匂い。

津川雅彦が見染めたお嬢さんは、実は外人の妻で、失われた時を戻すため津川雅彦と相引きを重ねる。それを知った兄裕次郎は、北原三枝に関係を迫り、夫の留守宅で関係を重ねる。外から二階へ窓から忍び込む裕次郎の姿がなかなか良い。

最後に兄達の関係を知った弟は夜中二人を追いかけて、そして。清くも正しくもないフランス映画の様なストーリーだが、武満徹と佐藤勝の音楽も相まって、かなり魅力的な映像であった。

中平康監督、あまり名前は残っていないが、他の監督作品も見てみたいと思った。

Kazu Ann