劇場公開日 1956年7月12日

「映倫はまだない」狂った果実(1956) ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映倫はまだない

2021年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

不良の映画だから仕方ないけど、女性に対する無遠慮な発言が多い。「太陽の季節」でも感じたけど。でも、「太陽の季節」より面白かった。三角(実際は四角?)関係、謎めいたヒロイン、タイプの違う兄弟など、いろんな要素がきゅっと詰まっていて飽きさせない。

津川雅彦がまじめでウブな青年を演じているが、後年濃厚なベッドシーンをこなすようになるなんて、誰が想像できるだろうか。この映画では新人だけど、目が強い。ボートで兄のヨットを周回する時の目、最後外洋に向かっていく時の目、演技が拙くてもこの目が訴えかけてくる。

古い鎌倉駅や逗子駅など、当時の風景が懐かしい。

ぷにゃぷにゃ