狂い咲きサンダーロードのレビュー・感想・評価
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目に映るもの全てを壊したいお年頃
リバイバル上映にて鑑賞。
大人の正論とガキの我儘がぶつかる中、男としての生き様を貫く姿に痺れる。そこに正しさや損得なんて不要だ。
撮影や美術の粗さが作品の味をより一層引き立てている。
全編通してパワーワードが溢れていた。
狂気!
鬼才・石井聰亙の狂い咲きにしびれろ!なのだ!
『高校大パニック』の石井聰亙脚本監督。
【ストーリー】
架空都市サンダーロード。
暴走族"魔墓呂死"の特攻隊長・仁は、爆走と暴力とSEXとロックの日々を送っていた。
近隣のグループと対立し、日夜火花を散らす中、新道交法施行を機に近辺の族が「愛される暴走族」へと統合しようという流れになる。
リーダーの健も魔墓呂死の加入をきめてカタギにもどろうとするが、仁は全てに反発して魔墓呂死新リーダーとして仲間をつどう。
だがそんな仁たちを、統合暴走組織エルボー連合が襲いかかる。
メンバーの一人、幸夫を拉致され、仁たちは救出に乗りこむが多勢に無勢で幸夫は殺されてしまう。
絶体絶命の彼らを救ったのは、魔墓呂死初代総長・剛(小林稔侍)だった。
自らをスーパー右翼と位置づけ、国防挺身隊を組織する剛に加入を求められる彼らだが、そこはさらなる地獄の入り口だった。
日本のバイオレンス映画のエポック。
若干22歳の石井聰亙(現・石井岳龍)が日藝在学中に制作。
ストーリーもキャラクター造形も演出も何もかもが稚拙、なのに強烈にイカレていてイカしてる。
初めてAKIRAを見た時に、この得体の知れないセンスがいったいどこからやって来たのかわからなくて熱狂するほどのめり込んだものですが、まさかのルーツがこの映画でした。
バイク、ケンカ、ナンパ、アルコール、覚醒剤、スーパー右翼(小林稔侍)、ホモセクシャル(小林稔侍)。
幻の町サンダーロード、暴走族魔墓呂死、エルボー連合、デスマッチ工場、バックブリーカー砦、ジャンキー小学生、マッドボンバー、そして小林稔侍(小林稔侍)。
疾走感のあるパンクロックとともに脳髄を突き刺す刺激的なアイデアの奔流が次々とこちらをぶん殴っては走り去ってゆきます。
ネーミングから何からまんま小学生男子の思いつきで説得力ゼロなんですが、監督自身に観客を説得する気なんか、これっぽっちもないのだから仕方がない。いいや仕方なくなんかない、これがいい。石井聰亙はこれでいいのだ。
小理屈こねる大人を納得させるための説明なんか知るかしゃらくさい。
ただ尖ってるだけの部品をひろい集めて作りあげた98分。
ズタズタになりながらひたすら爆走するために生まれた、バイタリティだけが噴きだすほどパツパツにあふれた野生の叫び声。
それがこの映画、狂い咲きサンダーロードです。
しかしよくこのドンピシャなタイトル思いついたなあ……(感嘆)
暴走族の美学
まさに基地外全開ムービー そして過去の自分に色々と謝罪したくなったです…
この映画、とても楽しめたはずなのに、記憶がかなり飛んでしまっているです。
初見は確かレンタルビデオ(VHS)だったと思うです。
昔、一応は(?)真面目なバイク乗りだったので、暴走族が大ッ嫌いだったのですね。
なので、この映画も序盤は全く楽しめなかったです。楽しみたくなかったです。
奴らを賛美するのがイヤだったので。奴らを肯定したくなかったので。
過去にスピード違反を重ねて保護観察処分受けた私が言うこっちゃないのですが(笑)
ごめんなさい。
でも、なんだか超カオスな世界観には一気に引きずり込まれてしまったです。
そして基地外狂犬・仁の無軌道かつ熾烈な生きざまにもグイグイと引き込まれていくです。
そんな仁の繰り広げる基地外展開の凄まじいこと凄まじいこと。
しまいには、あまりにもな無軌道基地外な言動への制裁として、片手片腕を切り落とされるという、えげつない展開に!Σ(oдΟ;)!!
決して体躯に恵まれているとは言えない山田辰夫さんだからこそ、痩せ細った狂犬っぽさが似つかわしかったです。
狂ったままにぶつかる最終戦!これがまた基地外全開なのよね。バズーカやらダイナマイトやらでドンパチですよ!
ここの描写の迫力が微妙にチープなのが余計にリアリティあったの。
えーっとラストどうなったの?訊ねた君は♪本当にバカだ♪だからあれだ、僕は♪
ジャナイ!頭をよくしてあげようじゃないよ!ラストWikipedia先生オナシャス!
>最終決戦を終え、ブレーキをかけることも、下りることも出来無い身体になっている仁は
迷う事なくバイクを走らせサンダーロードを旅立っていく。
そうそうそうそう、きっとそんなふうだったよ、多分。
それがオープニングのシーンにつながるのかな?
ただ、初見時にどーにもゲイ描写が受けつけなかったのは事実。
今でこそ性癖こじらせて、女装趣味に走ってる私が言うこっちゃないのですが(笑)
ごめんなさい。←二回目
もう一度見たい!
理解出来なかったです
"電光石火に銀の靴"
地獄まで咲け、鋼鉄の夢
百姓!www魔墓呂死!
またすごい映画見ました。
B級映画の良さが炸裂してました。
すごいエネルギッシュな作品!
そして、またまたカオス(笑)
これ、笑っていいんだよね?
ってくらい、所々で笑ってしまいました。
熱い男の戦いなんだろうけどねw
めちゃくちゃ。
怖いものなしの演技と破壊力。
山田辰夫が病院を退院するシーンとかたまらないです。
何なん?笑
最後の戦いのシーンとかコメディーだよね?
あの小学生とか意味わからないし笑
バズーカとかとにかく何でもありで、めちゃくちゃ。
これ、卒業制作がどうのって何かで読んだ気がするけど、すごすぎ。
映画って、こうだよねって思う。
こういうの忘れちゃいけないかも。
また見たくなる日が来るのは遠い日かと思うけど、面白い映画でした。
映画が好きな方は是非!!
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