「本当の幸せとは」アパートの鍵貸します 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
本当の幸せとは
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『サンセット大通り』に続き、ビリー・ワイルダー監督の映画ということで鑑賞。
前半はテンポ良くコミカルにストーリーが進む。勤務時間中に、部屋貸しの副業に勤しむバドの姿に笑った。彼はこの副業の結果昇進するが、仕事が関係無い部分で昇進が決まる会社の腐敗っぷりを見ていると、そのうち業績が傾いてそうだ。ストーリー後半は前半と比較すると少し冗長な印象。前半の方が面白い。
バドは昇進したのにもかかわらず最終的に会社を辞めた。それは、今まで喉から手が出るほど欲しかった立場に実際なってみると、思ったほど大したものでは無かったことを悟ったからだろうか。会社での昇進よりも、エレベーターガールのフランと結ばれる幸せの方がはるかに大きいと感じたのかもしれない。人生における本当の幸せについて考えさせられる。
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