「意外とエロチックシーンが・・・」空海 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
意外とエロチックシーンが・・・
弘法大師御入廷1150年御遠忌記念映画である。中学のとき、空海と最澄の穴埋め問題はいつも迷ってしまい、真言宗、高野山、天台宗、比叡山と繋げる問題も苦手だった。なんと、この映画を観てしまえば迷うことはない。北大路欣也=空海、加藤剛=最澄として記憶に残ってしまいます!そんな空海と最澄の違いもわからなかったのですが、仲良くやっていたのに決別の時が訪れる。エロチックなシーンはこのためにあったのかと感ずるほどで、修業時代に経験した富士山大爆発の折に洞窟へと避難したときに「抱き合え!」と言った途端に、集団セックスみたいな雰囲気になっていたのです。そうした男女の営みさえも生きる術として、認めているのが真言宗。最澄は受け入れられなかった・・・こんな認識でいいのか・・・もちろん、それ以外にも、薬子役の小川真由美がエロかった。
幼少期の佐伯真魚の時代、そして修業時代、さらには遣唐使として長安へと留学。その留学生時代のエピソードも面白く、20年かかる密教の勉強を3ヵ月で終えてしまったり、梵字を3ヵ月で習得したりと、秀才ぶりを発揮する。終盤、ため池を作るシーンでは村人がせっせと堤防を作っている横でずっとお祈りをしている空海にちょっと笑ってしまいそうになった。バチが当たりそうだ。
3時間近い映画なのに不思議と眠くならない。仏教について学びたい方、高野山へ旅行に行きたい方はぜひ!
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