金田一耕助の冒険のレビュー・感想・評価
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底抜けなパロディーパーティー!
DVDで鑑賞。
原作(瞳の中の女)は未読です。
古谷一行さんの訃報に触れ、思い出しレビューします。
金田一耕助シリーズだけでなく、当時話題となっていた映画やCM、果ては角川映画まで、途方も無い数のパロディー(悪ふざけ)が仕込まれていて(気づいたところの方が少ないかもしれませんが)、かなり笑わせてくれた作品でした。
テレビドラマでも金田一耕助を演じていた古谷一行さんでしたが、本作のそれは剽軽さが5割増しくらいな印象で、全体的にセルフパロディーの趣きがありました。
古谷一行さん…
名優がまたひとり、天に召されてしまいました…
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
パロディ満載!
当時の流行った映画やコマーシャルなどはしつこいくらいに登場するが、そのパロディの中でも本物を使った果敢さ・・・もちろんTVシリーズや映画の横溝作品をパロッたり、自虐的に自分の作品をも笑いにしている。個人的には間違い電話がかかってきたシーンで「浩二?ちがいますよ。え、ルリ子?」が強烈だった(笑)。
奪われた石膏像の首は次から次へと移されていくが、その都度殺人事件が起きる。その犯人だと自白した草野大悟までもが『八つ墓村』での殺され方のように死体で発見される。しかし、ストーリーは横道に逸れ、だんだんどうでもよくなってくる(笑)。最後には麦わら帽子が岡田茉莉子の頭にかぶらせるなんてのは最高!そういや大林のセルフパロディといっても、初期に作られた作品だから多くはないので、角川映画から持ってきたんだな・・・
最後には古谷一行のモノローグ。横溝作品がワンパターンだということの擁護のようにも聞こえるし、今後も面白い作品を制作するぞ!という意気込みにも聞こえる
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