金田一耕助の冒険のレビュー・感想・評価
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横溝ワールドのパロディ化?金田一耕助祭りなんだけど・・・
いや〜、懐かしい。映画公開当時は金田一耕助が大好きで、横溝先生の小説を読み漁ってました。(内容は、ほとんど覚えていないんですが・・・)
それだけじゃなくて、金田一耕助の推理は間違っているって本まで出ていて、それも読んでました。(確かシリーズ化されて二冊とも読破済みです。)その他にも金田一耕助関連の書物を何冊か・・・
そして、本作品でも金田一耕助を演じてくれた古谷一行さんのTVシリーズも大好きで、毎週楽しみに見てました。主題歌の「まぼろしの人」も良い歌です。
そんなわけで、数々の役者さんが演じている金田一耕助ですが、自分の中では、古谷一行さんがまさにイメージどおりのピッタリで、大好きです。
だから、ワクワクしながらの映画鑑賞でしたが、ガッカリの記憶しか残ってません。期待が大きすぎたんでしょう。同時公開だったもう一作の方が良かった。(タイトルは忘れちゃいましたが・・・まぁ、どちらもその程度の作品だったって感じ)
そんな想いから、40年以上もう一度見てみようという気も無かったんですが、今回BSで見かけて、年を取ったら印象変わるかな?って感じで再見です。
内容は、全く覚えてなかったんで新鮮な気持ちで、見たんですが・・・
ファンの人ごめんなさい。やっぱり自分には合いませんでした。
三船敏郎さんが演じる金田一耕助が出てきたり、角川春樹社長、横溝正史さんとか、豪華なカメオ出演陣は、それなりに楽しませてもらいました。
ロケ地の富士急ハイランドも懐かしかった。あの大きな花時計、確か今は残ってなかったような・・・
ただ、基本がコメディなんだよね。横溝ワールドでコメディはどうなんだろう。石坂浩二さんの金田一モノとの区別かもしれないけど、あまり意味ないかな。
そして、大林宣彦監督・・・やっぱりこの監督の作品は、どうも好きになれない。面白みを感じない。あくまで個人的な感想ですが・・・
【ネタバレ】
コメディと言うことで、パロディ映像が多かった。
アデランスのCMとか、「人間の証明」を始めとした角川映画の数々をもじったものとか・・・
ただ、当時流行っていたもののパロディ化なんで、今の時代じゃ面白みに新鮮さがない。気付かないものもあったんじゃないかな。
そして、一番納得いかなかったのがラスト。なんか、はっきりしないけど、金田一耕助が犯人みたいに死体を飾り付けしてた。
いくらパロディでも、それはないだろうと、一気に興醒めしちゃいました。
底抜けなパロディーパーティー!
DVDで鑑賞。
原作(瞳の中の女)は未読です。
古谷一行さんの訃報に触れ、思い出しレビューします。
金田一耕助シリーズだけでなく、当時話題となっていた映画やCM、果ては角川映画まで、途方も無い数のパロディー(悪ふざけ)が仕込まれていて(気づいたところの方が少ないかもしれませんが)、かなり笑わせてくれた作品でした。
テレビドラマでも金田一耕助を演じていた古谷一行さんでしたが、本作のそれは剽軽さが5割増しくらいな印象で、全体的にセルフパロディーの趣きがありました。
古谷一行さん…
名優がまたひとり、天に召されてしまいました…
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
パロディ満載!
当時の流行った映画やコマーシャルなどはしつこいくらいに登場するが、そのパロディの中でも本物を使った果敢さ・・・もちろんTVシリーズや映画の横溝作品をパロッたり、自虐的に自分の作品をも笑いにしている。個人的には間違い電話がかかってきたシーンで「浩二?ちがいますよ。え、ルリ子?」が強烈だった(笑)。
奪われた石膏像の首は次から次へと移されていくが、その都度殺人事件が起きる。その犯人だと自白した草野大悟までもが『八つ墓村』での殺され方のように死体で発見される。しかし、ストーリーは横道に逸れ、だんだんどうでもよくなってくる(笑)。最後には麦わら帽子が岡田茉莉子の頭にかぶらせるなんてのは最高!そういや大林のセルフパロディといっても、初期に作られた作品だから多くはないので、角川映画から持ってきたんだな・・・
最後には古谷一行のモノローグ。横溝作品がワンパターンだということの擁護のようにも聞こえるし、今後も面白い作品を制作するぞ!という意気込みにも聞こえる
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