劇場公開日 1979年5月26日

「0177 市川崑金田一有終の美」病院坂の首縊りの家 NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)

4.00177 市川崑金田一有終の美

2024年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1979年公開
「草刈よ、お前は案外コメディに向いている」
昨今三谷幸喜作出演が続く草刈正雄に市川崑が放った助言。
ということで、原作にはない役どころでストーリーテラーを
果たし石坂金田一より印象に多く残る。
原作は一つの長編に2つの物語があり五里霧中で終わる
昭和28年の殺人事件を20年後に起こった殺人事件を経て
一挙解決という趣向。
まあ滅茶苦茶長いので流石に詳細は覚えていない。
映画では最初の事件だけで終わらせているが賢明。
タイトルバックはいつもの市川明朝体でなく
音楽も劇中ジャズをそのまま流用したので今一つ残念。
このシリーズは主演女優が若かりし頃を演じるのも
お約束のひとつだがさすがに佐久間良子はちょい厳しい。
桜田淳子は意外と存在感があり物語の幅を拡げている。
一人の監督がテンションを維持できるのもやはり3作
ぐらいなのかな、と改めて感じる。
しかし探偵映画史に燦燦と輝く市川金田一シリーズは
何度見返しても面白いと思う。
DVDBOXの匣は購入したが4K出されたら経済的に
しんどいなあ。でもファンはマストなんですよね。悲しい。
80点
1979年6月17日 敷島シネマ
パンフ購入

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NWFchamp1973