「もう秋、紅葉🍂」女王蜂(1978) talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
もう秋、紅葉🍂
女王蜂のゴージャスさとオーラをこの映画で担っていて輝いていたのは岸惠子と高峰三枝子のふたりでした。でも編み物は止めて欲しかったです。急にドメスティックな雰囲気になって残念でした。
男性陣は何より伴淳三郎の出演がとっても嬉しかったです。それから沖雅也と神山繁。ただ、九十九のロングヘアーにはすごく笑ってしまいました。
秋の野点の茶会、高峰三枝子、岸惠子、司葉子の着物姿がとても様になっていて美しかったです。最後の場面の司葉子の縞の着物は特に好みでした。
旅役者の話がまた出て面白かった。映画の「コウモリ」とは関係ないんですが、すぐに蝙蝠安が頭の中に!今の勘九郎のお父さんの故・勘三郎の蝙蝠安は舞台上の運動神経抜群で何より愛嬌のある蝙蝠安で最高でした。身なりも汚い脇役なのに。草笛光子はちんどんやさんもぴったり。ダンスや踊りなど華やかステージ系になるととりわけキラキラと輝く女優さんだと思います。
今回のは悲鳴が多すぎました。そして中井貴惠が居たために他の貫禄ある女優がかえって引き立ち、それが「大人の映画」感を強烈に醸し出していました。
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