劇場公開日 1977年4月2日

「『犬神家の一族』に比べ、最初は人間関係を把握しづらい。磯川警部(若...」悪魔の手毬唄(1977) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0『犬神家の一族』に比べ、最初は人間関係を把握しづらい。磯川警部(若...

2018年10月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

『犬神家の一族』に比べ、最初は人間関係を把握しづらい。磯川警部(若山)が20年前の時効になった殺人事件を金田一に依頼し、死んだはずの婆さんが村に戻ってきたとか、ある女好きの男が腹違いの子をいっぱい作ったとか、人物が一堂に会する場面がないので、頭の中で整理しなければならない。むしろ原作を読んだほうがわかりやすい内容だ。

 北公次のくさい演技を若手女優陣がカバーしてくれる。岸恵子の存在感もいい。何度も見てるのに人間関係の複雑さだけのプロットは好きではなかったが、トーキー映画登場のために失業した弁士の伏線は映画ファンにとっては涙もの。『モロッコ』の映像が映し出されてびっくりする。

kossy