劇場公開日 1949年8月16日

「戦後4年なのにこの明るさ、のどかさ!」銀座カンカン娘 あっきーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦後4年なのにこの明るさ、のどかさ!

2024年2月27日
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鑑賞方法:VOD

主人公達の住処は何処なのだろう。銀座にしょっちゅう通える場所にあんな田園風景が広がっているとは。ほとんどの道が舗装もされておらず。白黒なのに緑や空の色が見えてきそうな明るさ、のどかさ。プチミュージカルのような高峰秀子や笠置シヅ子達のあっけらかんさ。つい4年前まで本土決戦を叫んでいた同じ世界とは思えない。いやそんな空気を作り出すべく制作陣が必死の思いで団結したのだろうな。トランペットの岸井明、戦後4年しか経ってないのにあんな丸々とした人いたんだなぁ。エンディングの唐突な志ん生の独演会は特典映像みたいなもんか。何言ってるか分かりづらいけど…
戦争のトラウマなんかさっさと吹き飛ばしてしまえ!という意気込みみたいなものを感じて、喜劇なのに観ているうちに涙が出てきてしまった。

あっきゃん