劇場公開日 1975年9月6日

「宇野重吉は何をしたかったのか」金環蝕 タンバラライさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0宇野重吉は何をしたかったのか

2023年8月10日
PCから投稿

よくわからなかった。 そもそも誰が何をしたいのか明確に描かないところが狙いなのか 何なのかよくわからなかった。宝田という総裁は今回だけは綺麗な仕事がしたくてそれに固執して話が難しくなったところから始まったのか? 神谷という政治家はクリーンな政治がしたいと本気で考えていたのか? それらの人々が敗れ去ったことが本当に残念だとかいう感じが 映画から伝わってこなかった。 星野は一体何がしたかったんだ ?何がしたいやつなんだ? 自分ところの総理がそんなに大事なのか?・・さっぱりわからない。 何を描きたかったのかもさっぱりわからない。いわゆる 「だから何なの」っていう感覚が残ってしまった。
ここで表現されてることはおそらく・・ドロドロに黒く染まった奴の中にもちょっとだけいい部分が残っていて、時として 黒い奴らと対決しようとするんだけどことごとく 負けてしまう・・・というようなことを描きたかったんだろうな。と、思った。
全体的に緊張感と迫力があってこんだけ誰が何をしたいのかわからない作品なのに最後まで飽きさずに見せた監督が偉かったと思った。

タンバラライ