「古い幻想絵本を見つけたような感覚」銀河鉄道の夜 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
古い幻想絵本を見つけたような感覚
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総合:75点
ストーリー: 80
キャスト: 70
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 75
何故猫になったのかはいまひとつわからないのだが、作品の持つ幻想的な雰囲気は良い。製作年が古いから、技術的に特別に洗練されている絵というわけではないが、絵本をめくっているかのような映像の描写が綺麗。それに付随する音楽も良く合っていた。銀河の旅というと一見幻想的であり未来的なのだが、原作の時代を背景にしているために懐古的な落ち着きがある。昔からある古本屋で懐かしい絵本を見つけたような感覚。
そして訪れる結末。宇宙空間の住人もいるけれども、結局銀河鉄道は現世とあの世を結び、死者を送り届けているのかなと想像している。悲しい物語のようだが、ジョバンニが去り行く親友カンパネルラとの最後の時を過ごす機会を持てたのは幸せなことだろう。
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