疑惑のレビュー・感想・評価
全4件を表示
主役の桃井かおりと、助演の岩下志麻の演技が上手で面白かった
1.車が海に転落し、3.1億円の保険金が発生
2.転落事故とするには、数々の疑問が残り、殺人事件として裁判開始
3.警察署や裁判所で、
①刑事、②容疑者、③証人、④弁護士、⑤検察官、等の会話や証言が面白い
4.桃井かおりと、岩下志麻の演技も上手で良い
5.佐原弁護士(岩下志麻)の離婚絡みで、①元夫:片岡哲郎(伊藤孝雄)や、
②佐原との子供、③片岡と交際中の女が出て来るが、メインの事件に関係なし
→ 邪魔だな
6.なお、この映画は、1974.11.17に発生した荒木虎美事件がモデルだな
7.その裁判は、1審、2審とも死刑の判決、上告中に被疑者死亡で公訴棄却となった
8.実在の事件と同じ内容なのは
①車が海に転落し、死者がいたため3.1億円の保険金が発生
月額保険料は、約13万円で、当時の初任給の2ケ月分で、かなり無理な額
②荒木は、九州1のワルと呼ばれて、前科もあった
③弁護士が、弁護を引き受けなかった事もあった
④転落実験の再現、
⑤その他にも、同じ発言内容等が、数件あり
9.発生場所や、被告人や、弁護士の性別が違うが、
あまり実在の事件と同じくしたら、判決が確定していないので、
宜しくない気がするもんなあ
10.面白い映画だった
桃井かおりのふてぶてしさ炸裂‼️
富山県の田舎に嫁に行った水商売の女。
後妻ではあるが、旦那は経営者の一族の長。
当然問題は起きる。
そして、事件。
球磨子という、女。演技ということは分かっているけれども、ふてぶてしい。
この映画は、必見だ。
松本清張が、自身で脚色したという。
裁判シーンは、よくできている。裁判とはこういうものだというお手本。裁判映画である。
さらに、水商売の女と、高学歴の弁護士の女の対比。
どのシーンも火花が飛んでいる。
全体的に芸術的な映画ではないが、見れて良かった。
岩下志麻さんは、美しい。鹿賀丈史は若い。森田健作も若い。
どうしようもないワルの援護をしなきゃならないってのは藁の楯とかでも...
どうしようもないワルの援護をしなきゃならないってのは藁の楯とかでもあったけど、球磨子は六法全書を読み込んだり法廷で核心を突いたり意外と弱い部分を見せたりとなかなか多面的で面白い。感情的な球磨子と冷静な佐原弁護士の対比がずっと展開されるのが見所であるが最後にそれが崩れそうになる。法廷では敏腕で容赦ないがプライベートでは我が子との面会拒否を要求され法の限界に打ちのめされる佐原に対し、感情的で衝動的だが無罪を勝ち取った球磨子が挑発するシーンだ。「あんた自分のこと好きじゃないんでしょかわいそうな人ね」とワインをぶっかけられる。球磨子弁護への抗議電話にも涼しい顔で意に介さなかった佐原だがこれはこたえただろう。だが佐原はプライドを保ち冷静さを欠かなかった。何事もほどほどにしておけば好かれるのに不器用に「自分」を貫きすぎると周囲に嫌われてしまうんだよね。あそこでブチ切れて球磨子につかみかかったりワンワン泣いたりしたら二人は絶交してただろうけど、何か深い部分でこの二人は似た者同士なのかもしれないなあと思った。
全4件を表示