劇場公開日 1982年9月18日

「松竹映画の宝」疑惑 なかじwithみゆさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 松竹映画の宝

2025年8月2日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

ドキドキ

久しぶりに観ましたが、やはり魅せられます。
桃井かおりさんの巧みな演技、岩下志麻さんの貫禄。
原作・脚本の松本清張さん、無駄なく隙なく少年性の清さも
この大人達の茶番を傍観し傷つき、なだめる。

野村芳太郎監督、後期の傑作で松竹の代表的な名作。
多作な監督で、松竹では神だったんでしょうね。
駄作もあるが『震える舌』というカルト映画もあったり
(松竹は『震える舌』を松竹で『エクソシスト』をとオーダーしたのでは、と推測している。
『真夜中の招待状』は『エレファント・マン』。
大林宣彦監督には松竹でゾンビ映画をとオーダーして『偉人たちとの夏』が出来たと御息女の話を聞いた。)
社会派ミステリー『砂の器』『事件』『鬼畜』という名作もすぐ浮かぶ。

昭和の時代風景、警察と記者達のズブズブな関係性などの描写。
冤罪。
クロでしかない容疑者の、事実を明らかにできる弁護士。

劇場公開初日、今は無き横浜ピカデリーで観ました。
(松竹は洋画単館ロードショーで『疑惑』一本立て興行にした。
当時、通常松竹は邦画プログラムピクチャー2本立て興行だったから、松竹の賭けと作品の自信を感じた。)
客入りがよく、映画を楽しんだ観客の熱気があった。
街の映画館が活き活き、していた。

なかじwithみゆ
琥珀糖さんのコメント
2025年8月7日

おはようございます。
「遺書、公開」に共感ありがとうございます。
私は、備忘録を兼ねているのですよ。
後で内容を思い出せるように(笑)
3人しか出演者を知りませんでしたが、その3人が
大事な役だったので助かりました。
「疑惑」見てます、面白かったですねー。
桃井かおりの強かさ、なんか一枚上手でしたねー。
岩下志麻も好きな女優で、「はなれ瞽女おりん」
「心中天網島」など心に染みついています。
篠田監督は良い仕事したのに意外と巨匠と呼ばれず
ざんねんです。

琥珀糖
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