劇場公開日 1982年9月18日

「サスペンス系は好みではないがコレは良い!」疑惑 クネーゴさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 サスペンス系は好みではないがコレは良い!

2025年7月5日
PCから投稿

知的

驚く

 もともとサスペンス系の映画は好みではありませんが、本作はとても楽しめました。原作が何度もドラマ化されているだけあって素晴らしいです。

 桃井かおりさんと岩下志麻さんのやり取りが素晴らしいうえに、スパイスとして新聞記者役柄本明さんが本作品に与えるフレーバーも凄く良いです。

 桃井かおり演じる球磨子が首尾一貫して直情型のバカ女であることにブレが無いので、ストーリーに矛盾がありません。この女じゃあ緻密な計画に基づいた行動は出来ないし、この女なら法廷で喚き散らすことも有りそうだと納得できるのです。

 1982年公開の古い映画ですが、新聞記者がスクープ獲得のために参考人に金を渡したり誘導尋問したりして自分に都合の良い証言を引き出し、それを記事にして球磨子が悪人であり犯人に違いないと大衆に刷り込む様が描かれているのにも感心しました。
 読んでいませんが原作は週刊誌記者(本映画では新聞記者)の事件をめぐる物語であるとのこと。

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クネーゴ
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