「夏目雅子様お美しい」魚影の群れ kkmxさんの映画レビュー(感想・評価)
夏目雅子様お美しい
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夏目雅子様目的と、相米慎二を観たことがなかったので、いい機会かもと思い鑑賞しました。
いやー、さすがに夏目雅子様はお美しかったです。役柄にはさほど魅力を感じませんでしたが、存在するだけで有難いというか。ただ、長回しが多用されているおかげで、夏目雅子様のアップが少なく残念でした。
物語はなかなか硬派で重厚。若き日の佐藤浩市演じる俊一の一人前になりたい・父的存在に認められたいという思いが、物語の骨子かな〜なんて感じています。
正直、俊一は最初から最後まで空回っているので、なかなか歯がゆいものがありました。彼の死につながる事故もそのような焦りからくるもので、自業自得感が強く、「もっと地に足つけて挑めばいいのにな〜」などと感じました。しかも、最期のマグロ漁すら義父の力を借りており、哀れさを感じました。
緒形拳はたいへん迫力があり、カッコよかったです。ガチの漁師にしか見えなかったです。マグロと格闘する長回しシーンは白眉ですね。
とはいえ、あの手のコミュニケーションができない昭和の男は見ていてキツく、はやく全滅して欲しいな〜くらいにしか思わなかった。
2時間20分は長く、しかも長回しだと間延びしてより長く感じてしまいました。長回しは相米慎二のウリだと思いますが、上記のマグロの場面以外はイマイチでした。もっと夏目雅子様のアップをバシバシ入れて欲しかったです。
長い上に登場人物にも共感できず、割としんどい映画でしたが、夏目雅子様とハードなマグロ漁の場面が観られたので、まぁ悪くなかったなかな、といった感想と相成りました。
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