劇場公開日 1997年12月27日

CUREのレビュー・感想・評価

全40件中、1~20件目を表示

4.090年代

2025年5月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ウイルスのように伝播する、記憶と欲望の蓋開け装置。ゾンビの出てこないゾンビ映画。/90年代ってこんなだったなあ。みんな物質への信頼があったからオカルトを面白がれた時代。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ouosou

4.0あけてくれ!

2025年5月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

とにかく90年代の邦画は暗い。
多少強引にでも、ストレスの原因と向き合おうとするパワーを感じる。年下の生意気はガンとやってドンなのだ。

奥行きを強調した特徴的なショットが印象的だ。
目を凝らすと、ぼんやりと禍々しいバッテンが見えて来る。

人間は何層にも重なったフィルムである。その中の狂気的な殺意のみをその人に選ばせる催眠術。
ミイラ取りがミイラに、精神科医がメンヘラに…あながちフィクションではないのかもしれない。
私は、扉を開けてくれる人を待つだけの人間である。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
や

3.5黒沢清のベストか?

2025年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

僕が初めて観た黒沢清作品はドレミファ娘の血は騒ぐ(1985)だった(確か大学時代)。強く印象に残ったので監督の名前を覚えたのを記憶している。CUREはだいぶ前に観たのだが、面白かった記憶があるので改めて観てみた。多分大半の作品を観ているが、やはり彼の監督作品では本作がベストだったのではないだろうか?岸辺の旅(2015)、クリーピー(2016)、蛇の道リメイク版(2024)など、最近では寧ろ駄作ばかりだがこの作品は脚本も面白いし、役所広司と萩原聖人のキャスティングも見事。個人的には催眠術など信じていないので怖さはさほど感じなかったが、ラストのファミリーレストランのシーンは実に暗示的。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Yohi

3.5映画史上一番怖い。

2025年4月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

今まで観た映画の中で一番怖い。
観てたら自分も高部や間宮の催眠にかけられたような
気がして見終わったあととても怖くなる。
夜観ない方が良い。

伝道師と言うのが一つのキーワードで
間宮は後継者を探していたようにも思う。
催眠をかけながら自分とは同等あるいはそれ以上の
存在を探していたように思いました。
それが高部だった。
役所広司さんのキレる演技はいつみても天下一品、
とても怖くて底が知れない感じが
伝道師としてピッタリだったと思う。
ラストまで素晴らしかった。

萩原聖人さんの、最期まで謎の青年だった間宮も
とても気味が悪く
この映画の恐ろしさの一役を十分に担ってたと思います。

黒沢清監督作は自分にはあまり合わないイメージだったけど、謎のカットや考察する部分が多々あり名作と言われる
意味が分かりました。
ポンジュノ監督が好きな日本映画3作に入れてたけど、
好きそうだなぁと思いました。
ポンジュノ監督でソンガンホ、役所広司のW主演が観たいです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
奥嶋ひろまさ

3.0黒澤監督と言ったら悪いけど明より清映画NO1

2025年3月28日
iPhoneアプリから投稿

もう作品見ただけで
「これ黒沢清っしょ」ってわかるフェーズまで行っちゃったもんね

黒澤監督と言ったら悪いけど明より清だもんね

間違いなくトップ10はいるよね

役所広司の号泣シーン見れただけで十分だよね

コメントする (0件)
共感した! 0件)
真平

3.5ゾクゾクー

2024年7月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

下記の方にオススメ。

Jホラー見たい人。
ホラー見たいけど陳腐な◯◯村系は避けたい人。
1990年代とか古い映像により怖さを感じる人。
ゾクゾクしたい人。

役所広司も萩原聖人も若い!
夜中に1人で見てたら悪寒が!ホラー得意な私が珍しくゾクっ!てなりました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
モロッコガール

3.5『セブン』や『羊たちの沈黙』を彷彿

2024年6月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

猟奇的な殺人事件、狡猾な知能犯に翻弄される刑事…

観てて『セブン』や『羊たちの沈黙』を思いだした。

時代的にも、たぶん影響を受けてるんだと思います。

邦画って、いい映画が少ないけど、これは名作では?

評価は、厳しめで75点ぐらい。

演技的に気になる方が数人いたのと、エンドロールがダメだった…(笑)

でも、観る価値ある作品だと思います。

『パーフェクト・デイズ』の記憶も新しい役所広司さん、難しい役どころの萩原聖人さん、おふたりの演技も見どころです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
RAIN DOG

4.0ちょっと難しいけどハマるサスペンス

2024年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

悲しい

怖い

難しい

2024/06/21と6/22で半分ずつ観ました。

プロローグから中盤頃までは少し退屈さを感じるかもしれませんが、心理的に訴えるものがあり、目が離せなくなります。

中盤過ぎからクライマックスまで何が起こるかわからず、精神的にかなり疲れます(笑)黒澤清監督の“叫び声に頼らない作風”に今回も感銘を受けました。

役所広司、萩原聖人の両名の演技力あっての精神的に怖い映画です。勿論彼らの両脇を固める他の役者の皆さんの功績も大きいです。
少し長く感じる映画ですが、価値は十二分にあります。機会があれば是非どうぞ✋

コメントする (0件)
共感した! 0件)
蜷川吝塀

4.5黒沢清映画の最高傑作は疑いないし、これを超えるサスペンスホラー的な...

2024年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

黒沢清映画の最高傑作は疑いないし、これを超えるサスペンスホラー的な映画もなかなかない。
演出演技、映像、音楽どれも素晴らしい。
萩原聖人が素晴らしいだけに、もっと黒沢映画で観たかった。若い時に。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
アレックス

3.0おもしろかった

2023年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

激しいシーンがないが
演技とシーンで見せる全体構成はおもしろかった。

別にメスマーとか、知的な部分がなくても十分
流れは理解できる。
ただ、驚きや裏切りには出会えなかった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Nov

4.0タネ明かし

2023年8月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

目黒シネマにて、初見。
黒沢清なので、各々の犯行のディテールや思わせぶりな演出はさすがだが、そればっかりで動機や何故Xだったのか、といったあたりのタネ明かしが殆どされないのでカタルシスが減じる。
そこを観客で想像しろ、ってのも、ねぇ…
途中で出てくる猿もあんまり活かされてないし…まぁ、面白くはあるんだけど。

コメントする 1件)
共感した! 2件)
ぱんちょ

3.0なんといっても役所広司だナ

2023年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

連続殺人事件の参考人に翻弄される刑事の姿を描いたサイコ・サスペンス。

今回、黒沢清監督の映画をはじめてじっくりと鑑賞しました。26年前の映画なのに、もっと昔に作られたような感じがしたのは何故だろう。それはともかく、どこか映画研究部の学生が作ったような垢抜けないところがあるかと思えば、「水」の演出など、非凡な才能をうかがわせる場面があったりと、ちょっと不思議な感じのする作品でした。また、ストーリーの細部に少々わかりにくいところがいくつかありましたが、これは僕が集中していなかったせいでしょうか。

誰もが心の奥底にとどめているであろう、自分でも認めたくないネガティブな思いや感情。それらを表に引っ張り出されるのは恐ろしいことです。ある出来事を契機として、そんな思いや感情が一気に噴出してしまうかもしれないという、人間の本質的な危うさを表現したところが怖い。

萩原聖人も魅力的だったし、うじきつよしもよかった。でんでんや洞口依子や大杉漣など、名脇役がそろっているのも魅力です。しかし、なんといっても本作の最大の見どころは、役所広司の演技でしょう。高部と間宮が対するシーンは、とても見応えがあった。役所さんは、この頃からいまと変わらない圧倒的な存在感を示していたんだなぁ、と思わせられました。

ところで、“CURE”って「魂の救済」という意味もあるんですね。

追記
中川安奈さんの姿を久しぶりに拝見しましたが、2014年に亡くなったとのこと。知りませんでした。
むかし活躍していた俳優さんがいなくなるというのは寂しいものです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
peke

4.0面白かった

2023年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

終始不気味な、不安な感じが出ててよかった。
黒沢清ワールド炸裂という感じでした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
khapphom

4.5三度目の殺人とリンクする

2023年7月7日
Androidアプリから投稿

三度目の殺人が好きで、その関係で観たいと思ってたがようやく劇場で鑑賞できた。

もう、大映のタイトルのあと、始まった瞬間からカメラワーク、音楽で面白い雰囲気がプンプンしている。
猟奇殺人なのにポップ。

三度目の殺人と同じ、空っぽ、というワード。
役所広司は逆の立場。

わかるようでわからないようで感覚。

細かい小道具からも目が離せない。

2023年劇場鑑賞77本目

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ひでぼー

4.5余韻に浸れる

2022年8月2日
Androidアプリから投稿

知人のオススメで観ました。観て良かったです。

ホラーサスペンスということでしたが、私としては役所広司演じる主人公のドラマと感じました。

映像にこだわりを感じました。センスが凄く良いです。映画を芸術作品として扱っていられるのがとても伝わりました。荒廃した建物、緑生い茂る交番、無機質な大空間にぽつんとあるベッド、景色の中の2人、などなど。
代償として現実味は欠けるので、リアリティの追求を求めている人は合わないかもしれません。

演技については、役所広司さんが凄過ぎて見入りました。2時間半あっという間です。

ストーリーは、後半の核心に迫るにつれ難解になっていきます。
主人公と精神病の奥さん、
主人公と精神病の犯罪者(殺人幇助)、
という対比がこの話のメインと捉えました。その対比をしながら、主人公の葛藤、抑圧したものの爆発が上手く展開されてて、非常に見応えがありました。

カルト的な部分ではメスマーの復活という感じかなと思いました。最後はどんどん主人公に乗り移っていった様に見えました。
クリーニングを出したつもりが出していないなど、伝道師側になることを自覚していったんじゃないかなと。そしてあのラストです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
とまちゃん

3.5CUREの意味は、癒し!

2022年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1997年。黒沢清:監督・脚本
マインドコントロールによる猟奇殺人事件を描く《サイコサスペンス》

西洋の猟奇殺人を描いた最高傑作が、デヴィッド・フィンチャー監督作品「セブン」とすると、日本の最古サスペンスの傑作はこの映画、黒沢清監督作品「CURE」かも知れない。

不気味さ犯人の不条理な行為。
犯罪心理学を深く学んだ大学の精神学科研究員の間宮(萩原聖人)は、
記憶をなくして警察に保護される。
猟奇殺人事件を追う刑事・高部(役所広司)は、頻発する猟奇殺人事件の実行犯に殺人の動機が全くなくて、犯行の直前に間宮と接触しているのを突き止める。
間宮は19世紀の心理学者・メイヤーの催眠療法に深く心酔していて、猟奇殺人事件の実行犯をマインドコントロールしているのだ。

にわかに信じ難いかも知れないが、似たような洗脳による殺人事件は数多く現実に起こっている。
人の心を支配して、自由に操る人間は存在している。
催眠(悪魔)は、あなたの隣にいる。

後半は高部が間宮にマインドコントロールされたように思えてくる。
ここがサスペンスの見せ所で、役所広司の間宮に取り憑かれた演技が冴える。
間宮役の萩原聖人も、記憶喪失を騙ってるのか、本当に狂っているのか、
無意識か?無意識を演じているのか?
間宮の気持ち悪さを好青年風の容姿で不気味に演じている。
高部のラストのレストランでの落ち着きはらった食事シーン。
彼は「CURE・・癒し」を、自分と間宮に行ったのだろうか?
もしかして間宮イコール高部?
そんな不安と余韻の残るラストである。
怖い!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
琥珀糖

3.0役所広司は勿論、萩原聖人の演技も秀逸でした。

2022年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

催眠術を使い連続殺人を繰り返す犯人を追う刑事を描く物語。

役所広司と萩原聖人が共演するサイコスリラーですね。
催眠術は、その人が「悪」と感じていることをさせることが出来ない。そんな常識を逆手にとり、その人の元々持っている「悪意」に焦点を充てる設定は興味深く、また不気味に感じますね。

名優役所広司は勿論素晴らしかった。配偶者の精神疾患に苦しみ、犯人に苛立ち・・・怒りを抑えられなく刑事を名演しています。
そして、萩原聖人の不気味な演技も素晴らしく、映画を盛り上げます。

正直、ラストの展開は好きではありません。寧ろ、映画としてはダメな部類ではないでしょうか。精神病患者への差別的な部分も蛇足のように描かれていたのも残念なところ。

私的評価は標準点にしました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
よし

3.0ゾクゾクさせられる傑作

2022年1月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

素晴らしいジャパニーズホラー。ビジュアルではなく、心理的にゾクゾクさせられる。最初はただのサスペンスかと拍子抜けだったけど、役所広司と萩原聖人の共演に没入させられていく
題名「CURE」…
催眠術とは呪いなのか解放なのか…

コメントする (0件)
共感した! 0件)
movie freaks

5.0私にとってはただただただただ怖い映画。

2021年12月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

劇場公開時鑑賞。怖くてそれ以来観ていない。今観たらそんなでもないのかもしれないが、それはそれで嫌だ。
黒沢清監督作は『回路』以降は今ひとつピンとこないという印象だが、もうこれさえあればいいや。必ずしも理に落ちなくていいと思っている。
自分が自分以外のものによってコントロールされることが、とても怖いんだなということを認識した一作。あとミイラ取りがミイラになりそうになってグッとこらえて葛藤している話に惹かれるとか。
役所さんだから、ということが大きいのだろうが、後年『渇き』を観た時『Cure』の残り香がしたような気がして。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
なお
PR U-NEXTで本編を観る