「本当にあったら怖いよね」CURE parsifal3745さんの映画レビュー(感想・評価)
本当にあったら怖いよね
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犯人の催眠殺人が、次から次へと伝播していくので、見ていて気持ちが悪い。最初の方、千葉の白里海岸で記憶喪失を語る若い男性を自分の家に入れるかなって思ったが、映画の話なので。警察官やら精神科など専門家が簡単に催眠にかかって、人を殺してしまうのが、恐怖を煽っていた。警察の取り調べも、犯人の間宮が催眠を使っているのなら、会話を控えるとか、集団で取り調べするとかしそうだけれど、犯人の話術や絶妙な無視の仕方が利いていた。最初の方では、催眠に導入する道具として、ライターの火とか水が流れるとか関係あるのかなって思ったけれど、全てで使われているようにも見えず。犯人の意図も、催眠の手法もわからないから怖いっていうのを利用しているかのよう。でも、高部の妻が死んだのは自分でなのか(誰かが載せて押しているように見えなかった)、最後のレストランのウエイトレスがナイフをもって何かしようとしたのも、高部と接触しただけによるものなのか不明。ここも、よくわからないから怖いっていうのを利用しているかのよう。
高瀬は、どこからどこまでが催眠にかかってのものだったのか?逃がしたこと、廃屋に導かれたこと、間宮を殺したことは催眠によるものか、或いは自分の意志か。廃屋の蓄音機に残っていた音声が彼を伝道師にしたのかなど、不明が多い。
人は、よくわからないものを怖いって思うけれど、頭を整理してみると、催眠で可能って思える映画だった。本当にそんなことが可能だったら、怖いよね。
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