ギャング対Gメン
劇場公開日:1962年11月2日
解説
新人但馬栄がオリジナル・シナリオを執筆、「誇り高き挑戦」の深作欣二が監督したアクションもの。撮影は「ギャング対ギャング」の山沢義一。
1962年製作/82分/日本
配給:東映
劇場公開日:1962年11月2日
ストーリー
暴力組織の内偵中のGメン三人が殺された。辰村を社長とする三立興業のしわざと分っても確証がない。そこで警察では組織入りするためゲリラ作戦を計画して、大将格の元三立興行幹部で拳銃の名手東島以下、丈治、松島、五郎、野口らが選ばれると、東島の弟分の修が強引に仲間入りし、東島を兄責の仇と狙う殺し屋黒木が東島の護衛として離れない。こうして七人の無頼漢は辰村の眼を惹くため三立興業の縄張りを荒して回った。そのころ、三立興業に潜入した修から情報が入り奴らの資金源は密造酒といった。が、密造酒運搬車が分らない。松島と丈治が運搬車尾行に成功したが、護衛車に銃撃を浴びまかれてしまった。辰村は自分の車がつけられたと知ると、罠を仕掛けて東島らを殺そうとし、失敗すると東島の恋人明子を人質に取り、東島に手を引かせようとした。更に修がスパイと分ると東島の目前で射殺した。そこで東島は辰村の眼を幻惑するためグループ解散の型をとった。ある夜、ついに野口と松島が運搬車を見つけ尾行することに成功し倉庫街へきた。野口は小躍りし東島に連絡した。急拠東島らは倉庫へ駈けつけると、拳銃を手にした辰村の子分達に囲まれ、爆薬を仕掛け倉庫に閉じ込められた。呆然とする東島らの足もとに五郎が射たれた。金に眼のくらんだ五郎が東島を裏切ったのだ。が、五郎は倉庫の鍵を開けるとガックリ息絶えた。東島らは武器が無いためピンチだったが、石油とボロ布を使って火炎ビンを作り反撃に出た。激烈な射撃戦が続いた。東島を庇った黒木が射たれた。また野口が散弾銃に体当りした。警察隊が近づくと、辰村は逃げようとした。怒りに燃えた東島は辰村を射った。と、凄い爆発音と共に倉庫が飛んだ。すべてが終った。東島は四つの墓標をつくり明子と共に家路についた。