劇場公開日 1995年9月23日

「深刻さは足りないが、死に臨んで爽やか」君を忘れない(1995) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5深刻さは足りないが、死に臨んで爽やか

2013年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 60
ビジュアル: 65
音楽: 65

 無線の性能が悪くて殆ど使いものにならない時代に、飛行中に普通に会話をしている。これだけ有名俳優をそろえたせいか、坊主頭が基本の海軍なのに出演者みんな髪が長い。鬼畜米英だった時代にアメリカ軍に攻撃をしかけるのに、英語の歌を背景に出撃はやめてほしい。全体に軍隊について調査が足りず設定がいいかげんだと思うし、他にもいくつか気になる部分はある。
 そのような部分があったものの、でも結論としてはそれほど悪くなかった。実際の特攻隊員の手記など読むとこの映画よりもかなり深刻なのだが、そのような深刻な部分も取り入れつつ、死に臨んで爽やかな青春群像になっていた。見終わったときの印象として、悲しみを含んだ清々しさが残る。意外だったのは、松村邦弘が人気俳優に囲まれて下手な演技なりに憎めない面白い存在になっていた。

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Cape God