君を忘れない(1995)のレビュー・感想・評価
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「空と雲」だけ
映画館で予告編を見て、スクリーンいっぱいに「空と雲」の映像が映り、他は
出演俳優の氏名だけ表示
その「空と雲」の映像を観たいが為に、劇場に行った… なぜなら俺は
「空と雲」を見るのが好きだから
まず、松村邦洋の「水を飲んだだけで太る体型」となっているが、水はカロリーが
ゼロなので、水だけでは太らない
ゼロ戦特攻兵は、全て坊主刈りと伝えられているが、長髪でも問題はなかった
しかし、木村拓哉が一番のロン毛であった様な、あそこまでの長髪は無い
つまり「水太りの松村」「超ロン毛のキムタク」など、戦時中にはありえない
リアリティー以外でも、ある映画評論家が言っていた「人間が描き切れていない」と
いうのに同感で、一番特攻兵としての度胸が据わっている男が、実は
お婆ちゃん子で婆ちゃんに抱き着き泣いて、子犬を拾って育てるという…
体も口調も強い男が、実は心が小さいというのが、婆ちゃんや子犬とかの
陳腐な表現以外は、無かったのか… 確かに、人間が描き切れていない
同じゼロ戦特攻映画なら、山崎貴監督の「永遠の0」を、お薦めする…
確かに、そっちの映画の方が人間は描かれている
俺は男だから、主演がイケメン俳優勢ぞろいとか、何も興味が無くて
期待通り「空と雲の映像」が美しかったというだけで、この★を付ける
若者の葛藤
青空に飛び立つ時
20年くらい前の作品です。
夏になると毎年みてしまいます。
テーマとはかけ離れた爽やかさが
印象的でした。
見終わってもずっと覚えていている
シーンが3点あります。
ひとつめは、
出撃前夜、
宿舎で池内さんがピアノでjazzを弾く
As Time Gose By
その音色が耳に残って、ずっと。
その後、隊長は演奏した彼の指を拳銃で撃つ
彼を戦闘機に乗せないために。
ふたつめは、
最後に飛び立つ時の隊長である
唐沢さんのセリフ。。
俺達の行為は無駄なのかもしれない
でも、この時代に自分達の国、家族を
守る為に命を賭けて戦ったという
事実に意味がある(記憶なので正確でないところや省略あり)
これが凄いリアルで、
今の時代に私達が繁栄を
享受しているのは、命令に関係なく
家族を守る為に先人の捨て身の
犠牲があったからというメッセージに
胸が熱くなります。
みっつめが、飛び立つ先の青空です。
何か時間を超越した感覚に
包まれるんです。
先に戦い仕掛ける愚かさは
繰り返したくないですが
理不尽に蹂躙される事変には
断固として戦う姿勢を
忘れたくないです。
深刻さは足りないが、死に臨んで爽やか
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 60
ビジュアル: 65
音楽: 65
無線の性能が悪くて殆ど使いものにならない時代に、飛行中に普通に会話をしている。これだけ有名俳優をそろえたせいか、坊主頭が基本の海軍なのに出演者みんな髪が長い。鬼畜米英だった時代にアメリカ軍に攻撃をしかけるのに、英語の歌を背景に出撃はやめてほしい。全体に軍隊について調査が足りず設定がいいかげんだと思うし、他にもいくつか気になる部分はある。
そのような部分があったものの、でも結論としてはそれほど悪くなかった。実際の特攻隊員の手記など読むとこの映画よりもかなり深刻なのだが、そのような深刻な部分も取り入れつつ、死に臨んで爽やかな青春群像になっていた。見終わったときの印象として、悲しみを含んだ清々しさが残る。意外だったのは、松村邦弘が人気俳優に囲まれて下手な演技なりに憎めない面白い存在になっていた。
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