劇場公開日 1986年8月2日

「山田洋次監督が1934年頃をお洒落に再現」キネマの天地 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5山田洋次監督が1934年頃をお洒落に再現

2025年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

ドキドキ

 『男はつらいよ』(寅さんシリーズ)が好きなら お勧めです。父親役の渥美清さんが 寅次郎のような話し方をしていたり、ゆき(倍賞千恵子)の夫と息子や おばちゃん(三崎千恵子)も出演しています。

 『蒲田行進曲』(1982年公開映画、以下『蒲田1982』)を鑑賞済みなら さらに楽しめると思います。同じ歌を使っています。小田切(平田満)が警察に連行される場面は、新選組の池田谷事件を彷彿とさせますし、松坂慶子さんも出演していて、『蒲田1982』よりも昔の時代のはず ですが、内容的に『蒲田1982』の続きのよう にも感じられて 洒落が効いていました。

 当時の再現度が高く、没入感もあって楽しめました。
 アクション要素は ほとんど ありませんでしたが、会話が面白い作品でした。
 主役の小春(有森也実)が 可愛いかったです。
 恋愛要素も少しあり、親子の物語でもありました。

 終盤、小春が 演技に行き詰った辺りから 衝撃的で感動的でした。
 ラスト、小春が蒲田行進曲を歌います。

Don-chan
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