機動戦士ガンダム 逆襲のシャアのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
皆から尊敬され、いつも恋人がいるアムロレイは成功者だ。
対するシャアアズナブルは恐ろしいほど悪になった。
相変わらず女性を戦力として使おうとする。
女性がパイロットとして優秀な適性があるのは分かる。アニメだけではなく現実においても、かつて戦闘機のパイロットは女性のほうが上手いという話を聞いたことがある。
シャアは女性の社会進出を推奨するような人だし、保守的なエリートたちに反発するタイプだから理解できなくもない。
命がけで世界をリセットすることを目指す。シャアはボスであり、戦闘兵でもある。凄い人だ。
本作の気になったシーンは、クェスパラヤが宇宙服も着ずに宇宙空間をクルクル回転しながら移動するところ。いくらニュータイプだからって、それはマズいでしょって感じ。
うん、やっぱり宇宙ってないよね。って、確信してるので楽しめる。
面白いシーンに感謝。
最後までシャアはララァのことをグダグダ言っているので、それも面白い。
TMネットワークのエンディングテーマが懐かしかった。
地球存亡をかけて戦う英雄2人
総合:75点 ( ストーリー:75点|キャスト:90点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
今回で2度目か3度目で、久しぶりに鑑賞した。ガンダムは第一作しか観ていなかったので、話が必ずしも繋がらなくてよくわからない部分があった。いつの間にか地球の連邦軍に敵対する新しい勢力が出来ているし、シャアはその指導者として地球と宇宙に住む人々との対立を利用して強い権力を持ち英雄扱いを受けているようだ。
その彼が地球を滅ぼすような小惑星衝突計画を立案し実行しようとするのは戦慄する。場面場面で連邦軍の腐敗も感じられて、そのために敵対心を持つのもわかる。それにしても連邦憎しに加えて宇宙の支配者になるいうことで、宇宙育ちの彼は地球を罪の無い普通の市民も自然も野生動物もまとめて滅ぼしてしまうほどにまで地球に愛着がなくなるものかというのは空恐ろしい。
そのシャアに対峙するのは第一作と同じアムロで、幼さ故に好き勝手やって怒られて「親父にもぶたれたことないのに!」と言っていた彼が、すっかりと大人になっていたのは頼もしい。彼らの宿命の競合対決は十分に見応えがあった。ブライトもすっかりと指揮官としての能力を高めて、核弾頭誘導弾による攻撃や小惑星の破壊計画でシャアにもその作戦能力を認められていてこちらも頼れる人物になっていた。
一方で、超絶的能力を持ちながら、実年齢以下のとんでもない幼さと我儘ぶりとを思う存分見せつけるクェスは、一体どうしたものかと違和感だらけ。結局シャアにその弱点を見極められてあっさりと取り込まれ、大人達をかき乱すだけかき乱して、あっけなく散って行ってしまった。でも彼女の死に関わったハサウェイが心の傷を負って大人になって新しい物語になるのだから、それなりの意味はあるのだろう。
登場するモビルスーツと呼ばれる兵器は能力も高くなってかなり恰好が良かった。でもそれを映し出す映像の技術は昭和だなと思ったら昭和63年の公開で本当に昭和の作品だったが、それでも兵器の動きと活用で見せてくれた。古い作品でもこの時代にこれだけやってくれたのは凄い。これを『閃光のハサウェイ』で使われた今の技術で制作出来たらさぞ大迫力だったろう。
物語の細かいところはともかくとして、最後の地球に突入しようとする小惑星を超能力が包み込んで動かす奇跡が起きてしまうのはあっけないし、いかにもご都合主義だなあと思ってがっかりした。何かもっと合理的な理由で小惑星の軌道を変えてほしかった。
他にも説明不足なところとおかしなところはあったが、それでも全体としては大人が観ても楽しめた。そしてシャアとアムロという大物2人が精一杯戦っていった後の、恐らく彼らのいなくなったであろう残された世界は、一視聴者として寂しさが残る。
さて作品の大筋とは別のところで気になった部分がある。それはシャアの人心掌握術である。
シャアは高い能力と最高の血統と美形の見た目と圧倒的な実績と知名度により、この世界の最高の英雄である。だから誰を相手にしてもその権力で自由に人に命令をすることが出来る立場である。彼がやれと命令すれば、それに逆らえる人はいないだろうし、もしいればすぐに配置転換すればよい。
それなのに彼は自分の側近にもクェスにも大衆にも、まるで最高の色男のように甘い言葉で相手が欲しがる嘘をささやき心を取り込み操る。こんな大物に命令されるのではなく個人的な理解を示されれば、さも簡単に心を許してしまう。世界を変えようとする英雄というよりも伝説の色男カサノバのようである。
自分は正論を主張して相手に理解と同意を押し付ける傾向があるので、このシャアの相手の心に忍び込んで操る天性の術には感心してしまった。こんな能力が欲しいものだが、自分にはそれはどうせ無理だろう。でも少しは自分も正論一辺倒ではなくこういうやり方も心掛けようと思った。
大人になるってこういうこと
2022年12月4日
愛知県豊田市でカーボンニュートラルを
ガンダムで考えるというよくわからない企画で
ガンダム芸人のぬまっちと若井おさむ目当てで
観に行ったのですが
3年前にも神戸の富野由悠季展で
企画上映をスクリーンで観たりちょくちょく
映画館で観た作品なので
せっかくだからなんか書いておこうと
公開時は8歳
ストーリーの骨はわからずνガンダムも
サザビーもかっこいいで終わっていましたが
40過ぎてから観るとまぁ印象が全然違う
これがあるから富野作品は面白いんですけどね
色々嫌われやすいクェスですが
今観るとクェスって親に
純粋な主張をまともに
聞いてもらえず袋小路に陥り
言葉にそそのかされて悪いことに
足を突っ込んで破滅に向かう
子供に映っちゃうんですよね
不思議なんですが
クェスとハサウェイに
同情的になってしまいます
クェス最後は自分にミサイルが
直撃する事をニュータイプ能力で
予見して巻き込まれそうな
ハサウェイを払いのけてる
最後に自分の能力を他人の
ために使ったんですよ
でもその時には遅すぎた
クェスはニュータイプ能力高すぎて
アムロに共感性を抱いていたけど
相手にされず
シャアに父性を求めたけど
自らの野望に利用しようと考え
かつて二人が持っていた力が
大人になったことでなくなってしまって
いる事が今観ると悲しく感じます
主人公とライバルのはずなのに
はっきり衰えを映す作品なんて
ありますでしょうか
アムロはνガンダムにサイコミュを
増幅する受信パックを付け
シャアはファンネル操作の時に
ヘッドセットを付けてます
しれっと二人のニュータイプ能力は
もう衰えていますとう描写が
なされているんですね
途中ロンデニオンコロニーに
居合わせたときに
「私を感じてみろアムロ」
というセリフがありますが
逆に言えばもうわからなくなって
いるんですよね
Zのアッシマー戦の時は
すぐわかったのに
そして結局二人を引き合わせたのは
ララァでした
大人になるってどういうことか
酸いも甘いも知って賢くなること
かもしれませんがそれってつまり
経験からトラウマを背負って
純粋な発想に気がつけなくなること
かつて覚醒するアムロに追い詰められ
苦しんでいたシャアにとっては
ララァとの出会いで自分が持っていた
力を見出されかけたところで
ララァを失いそこにずっと
囚われて生きてきて
今生きて目の前で動いてる
アムロへの憎悪しか残らなく
なってしまった
ガンダムシリーズの立役者の
悲しい背中
そんな風に映ります
ではニュータイプ能力は
あった方がいいのか?と言うと
チェーン・アギも
ロンドベルの技術士官として
責任を果たすために
アムロに献身的に接する姿を
クェスは愛と読み取られてしまう
人間同士の間にある感情を
フィルターなしに読み取れてしまう
のニュータイプなのだとしたら
しんどくて生きていられないと
思います
ガンダム世界で広がった
ニュータイプ論の限界に
富野さんは行き着いて
いたのかと驚くばかりです
この話で終わるはずだった
ガンダムシリーズは結局
35年経って更に広がっていますが
にたどり着く作品はなかなか
無いと思います
でも追いかけなくても新たな
ものを見つければ良いと思います
もういい加減、女絡みのガキの喧嘩はやめれ
ファーストガンダムは映画版も含めて、それなりに何度も鑑賞。
リアルな戦争SF物として世界に誇る傑作だと思ってます。
ですがその他の作品は最近になってZと今作を鑑賞したニワカです。
ガキ(Zでは序盤のカミーユ、後半のカツ、今回はハサウェイ)が女絡みで好き勝手パターン、もう飽きた。というかイライラする。
今回なんて味方殺してるし。
自分は戦場に出ても死なないと思ってんだろぅな、ガキだから。
自分の気持ちを伝えれば、相手も分かってくれると思ってんだろうな、ガキだから。
ガキだから仕方ないんだけど、イライラする。
思春期に観ててもイライラしてるよ、知らんけど。
特に今作なんてシャアとアムロの話なんだから、無理矢理ガキを出すな。イライラする。
それはさて置き、
人類は地球を汚染するノミだという、シャアの主張も分かる。
でも、ただ地球に生まれたから、宇宙に出たくても出られないから、その他諸々の一般ピーポーが大半のはずなのに、殲滅するなんて酷すぎ。
しかも、核で地球を汚染させる作戦て、もう支離滅裂!どんだけ!
Zから続けて観てると、その間に色々あったんだろうけど、思想が極端過ぎてドン引き。
シャアに幻滅。
そして人類史上最大最凶の虐殺計画の根底に、
ララァ絡みの私怨私恨とか、もう勘弁してくれ〜。
しかも、マザコンでロリコンって、欲張りか!
とにかく、
もういい加減、女絡みのガキの喧嘩はやめれ!
Zでは、シャアとアムロの共闘は胸熱だったのにな‥
地球と違う環境の宇宙で暮らす事で、テレパシーや危機察知能力が発達したニュータイプが生まれる可能性がある、までは意味分かる。
でも、今作のラストみたいな行き過ぎた生命エネルギー?を全面的に押し出されると、
ガンダムはリアルな戦争物だと思って観てたコチラはドッチラケ。
シャアよ、もう、碇ゲンドウに人類補完してもらえばいいんじゃあないか⁉︎
もしかしたら今作は、
往年のシャアのイメージをぶち壊すために、
地球連邦政府が製作したシャアのネガティヴキャンペーン映画かも。
知らんけど!
閃光のハサウェイを見るために見た
閃光のハサウェイを見るために、見てみた。
ガンダムはファーストガンダムとZしか見てないのだけどZは
全く記憶にないのだけど、今回とのつながりってあんまり関係ないのかな?
大まかなストーリーはわかったけど、細かいところがイマイチよくわからなかったな。
監督の独特な言い回しがかっこつけ過ぎててわかりづらいんだよね。
シャアがララァを失った恨みを未だに抱いていて、それがアクシズ落下と
なんか関係あるような感じで語ってたっけどなんか関係あったのかな?
その辺が何わかりづらくてスッキリしなかったな。
全体的にはシャアとアムロの因縁の対決なんだろうけど、シャアのウジウジっぷりが
見かけとギャップがあって今見ればそんなもんかなと思えるが20年前に見てたら気持ち悪い〜
と、思ったに違いない。ウジウジしてたアムロはわりと大人になっててシャアと逆転してるのも
人としてはありそうで良かったような気もする。
とはいえたったひとりの人間の意思で地球を壊滅させるとか狂気の沙汰だよね。
普通の人なら到底思ってもできることじゃない。
地球連邦がどのくらい腐っているのか?また、正すためにどれだけの努力をしたのか?
もう、そうするしかない!という思いに至るまでのシャアの感情などを
もう少し描いてくれないと、安っぽい物語の独裁者のよくある話になっちゃうよね。
チェーンがクェスを殺した時に、ハサウェイ逆上してチェーンを殺してしまうけど、
ハサウェイの心の動き?感情の表現乏しくて、なんかあっさり殺したなあって思った。
ハサウェイは軍人ではないけどあの行動を取るには人として欠けているものがあると思う。
閃光のハサウェイでその辺が描かれることを望みます。
ラストのアクシズ落としでサイコフレームが突然共鳴してアクシズの軌道が外れるとか、
めっちゃキライです。悟空が元気玉集めて攻撃したみたいで、結局アムロひとりでなんとか
なっちゃうのは微妙だよね。
アクシズ落とし
ハサウェイの為に復習。
アルファアジールを落としたのがハサウェイって事になってるのかな?
初めての戦闘で敵の虎の子を落としたわけか…事実とは違うけど、そんな事になってたりすんだろうな。
クエスといいギギといい、どうやらかなりなハネッかえりが好きみたいだな。「女に振り回されたい病」なのかしら?
肝心の本編ではあるけれど、その後の変遷が結構楽しい。物語中盤でシャアとアムロが殴り合うのは中々オツなものである。
1年戦争で敵同士となり、グリプス戦役で同じ船に乗り込む。そんな歴史があるからこそだけど、反発しながらも分かり合えてる距離感に萌える。「やるな、ブライト」とか、思わずニヤけたりする。
かなり大それた作戦なのだけど、案外皆様のん気なもので…色恋沙汰が結構目立つ。
まあ、それはいいのだけれど、バランス的には結構な分量でもあり…戦争自体が軽く見えるのが難点か。
地球に隕石を落とすんだぜ?
で、それをガンダム…サイコフレームが阻止するわけなのだけど、よく分からない。
その点はナラティブで解説してたように思うから、また見てみよう。
ナラティブとハサウェイではどちらが後なのだろうか?どちらもシャアの反乱を背に始まったような気がしてる。そのまた後にユニコーンになるのかな。
でもナラティブではフェネクスがいたから…ハサウェイ→ユニコーン→ナラティブになるのかしら?
まぁ、なんだろ?
アムロxシャアの会話が聞けただけで結構満足してる。世代なのだろうなぁ。
サイコフレームに戸惑う。
「機動戦士ガンダム」完全新作劇場映画。
Netflixで10年ぶり、2回目の鑑賞。
テレビシリーズは未見、劇場版三部作は鑑賞済みです。
アムロ・レイとシャア・アズナブルの因縁がついに決着!
ネオ・ジオンの総帥に就任し、コロニー落としによって地球の寒冷化を企むシャアに、アムロやブライト・ノア率いるロンド・ベルが壮絶な戦いを挑みました。
人類の可能性を信じる男と地球を見限った男の死闘は、周囲を巻き込んだ濃密なドラマを生み出し、新たな物語の種を蒔きつつも、モヤモヤしたものが残る結末となりました。
そもそも、νガンダムとサザビーなどに搭載されている"サイコフレーム"の意味が分かりませんでした。
ニュータイプ能力を利用するための外装甲と云うことはなんとなく分かりましたが、パイロットのニュータイプ能力が発現し、それが最大まで高まると、開発スペック以上の性能を示し始めると云うのが、どうもピンと来ず…。
なのでクライマックスの展開もご都合主義感が強くて、これが許されるのならば、ガンダムすら必要無くなりそうだし、もはやなんでもありなのではないかと思いました。
クェス・パラヤに振り回されました。男は惚れたが最後と言うかのように巻き込まれたハサウェイ・ノアが不憫で仕方ありませんでした。自ら死地に飛び込んで、自業自得で死んでしまったような展開に、ニュータイプの悲哀を感じました。
初めて見ました!そしておまけの。。
ファーストガンダムだけが好きで、ファーストのテレビ放送のDVDは持ってますが、ガンダムの映画は何も見たことありませんでした。
ガンダムシリーズは、昔初めてZガンダム見た時、カミーユの性格がどうしても共感出来ず、そしてあの作品でののシャア少佐、クアトロ大尉が百式乗ってもなんだか弱くなった感じが悲しく、とにかくカミーユの性格についていけなくてZからガンダムを見なくなっていました。
今回再上映とのことで、私にとっては初めて逆襲のシャアを見ました!
キャスバル様は相変わらずララァのことをまだ引きずっているんだなぁ、ということと、クェスって最初アムロ好きで速攻シャアも好きになるって、展開早すぎない???こんな脚本だったのかー!と思ったけど、とりあえずブライトさんとミライさんが元気で、カムランも相変わらずミライさんが好きで、でもだからこそ地球の危機を恋敵だったミライの夫のブライトさんにちゃんと話すところ、ミライさんの安全のために。。!ってカムランさん、いい奴じゃないかー!とちょっと見直しました。
一番好きだったキャスバル様が、なんとなく分かってはいたけどまぁまぁかなりのマザコンなんだなぁ、とやっと受け入れることが出来ました(笑)好きだった女の人のこと、誰かに話す時、大真面目に「彼女は私の母になってくれたかもしれなかった人なのだ!!!」と力説する男の人ってほとんど実在しないんじゃないか??くらいかなり衝撃的な性格だよなぁ、と改めて実感しました。昔はただカッコよくジオンを父上から引き継いでほしかったけど、まぁここまで屈折した人生送ってるから、弱い部分があっても仕方ないか、とやっと思えるようになりました。
久しぶりにニュータイプとか強化人間とかの単語を聞きました。懐かしかった。
そして、エンドロールまで見てさー帰ろうかと思った矢先、予想外にハサウェイの、予告編以上の導入映像が!!!これはかなりお得でした。
確かに逆襲のシャアで子ども時代のハサウェイ君出てくるけど、まさか、閃光のハサウェイの動員に繋げるための駒にシャア様が使われていたとは!!!全てはハサウェイのためかー!!!と驚き😆でもこういうサプライズは好きです。
さっき見たハサウェイ君が13か14歳くらい?の子どもだった分、それから12年後の大人のハサウェイがカッコよく見えました!見せ方上手い!
なかなかに大満足の時間を過ごしました。
ブライトさんとミライさんの息子のことは知らないから、ガンダムシリーズとはいえ多分息子の映画は見ないだろうなぁと思ってましたが、販促の演出にまんまとのせられましたので、閃光のハサウェイ、絶対見ます(笑)
ガンダムのひとつのピリオドであり新たなNTサーガへの継承
4Dで鑑賞
今では絶大な人気を誇るガンダム、その始まりでもある宇宙世紀という広大な歴史の一節にピリオドを打ち、続く作品の始まり伴った作品がこの「逆襲のシャア」。
まずこの映画は富野監督作品で多く用いられている難しく深い言い回し、通称「富野節」が全開であり全編通して使われている為、人を選ぶ作品ではあるが、決してただ難しいだけで終わってるのでなく、腐敗した今の世の中に訴えかけるメッセージも内包されており今のコロナ禍で政治家達の利己的な1面を見てきた私たちに来るモノがある。
個人的に最初の特権で割り込むクェスの父のシーンや、福利厚生の為にシャアにアクシズ、いや、地球を売った連邦は正に権力者による腐敗を徹底的に描いている。
ストーリーはそれとは反して表面上は単純明快だか、内面は実に奥深い。
シャアが連邦に匙を投げ、5tルナや、アクシズ
を地球に落とすのをアムロが阻止しようと奮闘するという内容だが、そこに上で上げた大人の腐敗、クェスやハサウェイの思春期だからこその「身勝手な感情」、ラストシーンの「理解」、そして1stから続いたアムロとシャアの決着、これらの要素が見事にまとまっており、とても濃密である。
作画はまさにオーパーツ作画であり、作画崩壊は多少あるが、それすら1コマ1コマから全力で楽しませるという制作陣のクリエイター魂がバシバシ感じられ、全編クライマックスと言われても過言ではなかった。
よくあるプラモ販促のために一瞬だけ出る「販促用一発屋MS」もほとんどなく、全てのMSが活躍していてもうファンとしては「久々に純粋なガンダムを見れたな…」と感無量。
いつもはやられ屋の量産MSでさえ感動を呼ぶことになるなんて見る前は考えられなかった。
ラストのアクシズショックのシーンでギラ・ドーガのパイロットの「やってみる価値はありまっせ!」で胸熱になり、離れていくギラ・ドーガを敵であるはずのジェガンが助けようと掴んだシーンでもう涙が…。これだよ…これが見たかった…。
総評としては、今なお衰えない、むしろ年代別に違った楽しみ方があり、現代に通じるメッセージと制作陣の魂のこもった作品だった。
今だと2600円とちょっと高いが、もう1回見てみたい。
追記 4Dとしては歴代MAXレベルで揺れるため、湿布を予め貼っとくとダメージ少ないかも(主は翌日脇を痛めたから注意。しかし最高の体験だったから良き。)
最終決戦にふさわしいバトルシーン!
機動戦士Zガンダム、機動戦士ガンダムZZは未見で鑑賞しましたが、全然楽しめました。むしろ、劇場三部作よりも面白かった。いろんな作品紹介で、少し難解って話を聞いていたので、ニュータイプのスピリチュアル的なストーリーなのかと不安でしたが、しっかりした軍事ストーリーでホッとしました(笑)やはり、あの宗教じみた展開は、ララァ・スーンあってこそですね。彼女の出番がほぼ無くてよかった(笑)
なんと言っても見せ場は、終盤のモビルスーツバトル!νガンダムvsヤクト・ドーガ、アルパ・アジールの戦いから、νガンダムvsサザビーの戦いの展開!白熱でアクロバティックな映像が見事!劇場三部作では、目を見張るようなバトル映像ってのはなかったので、アニメーションの進化を感じました。並行して、ブライトら艦隊の描写、アクシズが地球に落ちるかどうかのギリギリのシチュエーションの相まって、ハラハラのボルテージはマックスでした。
ストーリーは、アムロが随分と大人になって好感度アップです。ブライトも士官然とした落ち着いた感じがよかった。逆に、シャアは、好感度下がりましたね。。自身の宿願を叶えるために利用できるものは、子供でさえも利用する姿勢には嫌悪感を感じざるを得ない。自分の考えは寸分違わず正しくて、その考えを通すためには何をしてもいいと考えている姿は、独裁者そのものですね。そういう面でも、アムロに肩入れして見ていたかなと思います。クェスの歪んだ正義も、ギュネイのシャアへの嫉妬も、ネオ・ジオンの連中は見ていて不快に感じることが多かった。制作の方々も地球連邦目線で見てもらおうとしてたんだろうか?
あと、アムロも、シャアもイチャイチャしすぎ。。僕が見たいのは、あなた達が戦う姿、正義論を戦わせる姿であって、イチャついてる姿はいらないですよ。。
アムロvsシャアの最終決戦といいつつ、なにも白黒つけなかったのには、多少の不満もありました。まあ、はっきり終わらせないのはガンダムシリーズの代々の手法かもしれませんが笑
あと、セイラさんってどこいったんだろう?
アニメ見てない俺も悪いが映画もまた悪い。
ファーストガンダム3作品みたノリで逆襲のシャアを見ました。映画としては4作品目でしたから。アニメのZとZZを見もせずに(笑)
でも話ていることはなんとなく分かる部分も。シャアと過去に一緒に戦ったとか?違ったらごめんなさい(笑)
ただ結構な数の色々なジャンルの映画を自分は見てきました。
あくまで個人の感想ですが、アニメの続編と言えども一個単体の映画として面白くない。
なぜそう思ったかと言いますと、理解は3つ。
まず音楽ですが、勇ましいメインテーマ的なのが戦闘の時に流れていますが、勇ましく大きくなるのではなく静かに淡々と流れていて、もったいない。一番衝撃のシーンなんかでなるのかと思ったらそのまま終了。映画音楽というのは人の心の感情をあらわす演技により一層深みをますための調味料のはずなのに、ずっと同じ音楽が淡々と、、、
2つ目はアクションシーンですが、ファーストガンダムのような機械的で迫力のあるものではなく、人間にでもできないであろう流れるような動きで動き、動きの速さとカットの短さが相まってどんな動きでどう相手を倒しのかが理解できない部分がある。
3つ目は、なんかしらんけど女の子がウザイです。あと理解し難い行動とか。
最後のみんなで岩押すのは少しよかったが、
最後結局皆で押した意味はなかったのかな?と思う。そこはアニメ見てないからわからないだけかもしれない。
ミライさんが娘さんと出てくるシーンが数ヶ所あるが、そこだけがこの映画の最高の見せ場かな。ハラハラするし(笑)
-完-
求めるモノは
愛なんだよ。その愛の求め方が違うからこそ、戦争になる。人間に感情がある限り、争いは無くならない。ニュータイプ同士も同じこと。ガンダムシリーズは当たり前の事を考えさせられ、一言一言の重み、言葉の選び方が最高です。名言の宝庫。しかし、死とは単純なものとしても、残してくれる。身代わり、恨み、怒り、使命。シャアの考えも分からなくはない。生きていれば、そんな考えの合わない人はいくらでも出てくる。形は違うが、その争いに終焉はない。どちらかが、死ぬか、逃げるか、ない事にするか。
超大規模な喧嘩
人類の存亡を左右するほどの超大規模な男2人の喧嘩です。
恋愛がこじれて殺人を犯すニュースはよく聞きますが、立場や財産によってできることには限りがあります。
エースパイロットであるアムロとネオ・ジオン総帥であるシャアが喧嘩するとここまでやっちゃうという話です。
周りに出てくる男女は全て噛ませ犬。
それほどまでに女性への愛情が男にもたらす影響はすごいんでしょう。
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