機動警察パトレイバー2 the Movieのレビュー・感想・評価
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2度、3度と観て欲しい名作です。
武装テロを、パトレーバー小隊隊長の後藤が捜査する物語。
前作が、「パトレーバーを押井色で仕上げをした作品」なら、この作品は「押井作品をパトレーバーキャラが演じた作品」で、その意味ではビューティフルドリーマーに近い作品のように思えます。
ベイブリッジ爆破から続くテロ行為。そのテロに翻弄される政治家、幕僚、警察官僚、諜報機関、そして後藤たち。ストーリーはロボット物ではなく、ポリティカルサスペンスの様そうで進んで行きます。
そこにはグリフォンとの戦いのようなロボット格闘はなく、遊馬や野明の活躍もありません。
しかし、その捜査過程の描き方は秀逸で、観る者を魅了します。そしてクライマックスで再び集結する第二小隊という展開にはカタルシスを感じざるを得ません。
正直、最初鑑賞した時には失望感を持ちましたが、2度、3度と鑑賞すると、映画単体の魅力を実感出来る映画です。
個人的にはそのインパクトで、前作を上回った作品だと感じています。
バブル崩壊時
正体不明のテロに政府はどう動く
非常時の災害に指揮系統はどう作られるのか丁寧に描いた社会派アニメ。
ホームビデオの投稿映像をループして流すニュース。
特車二課のしのぶと後藤に裏切り者荒川が絡む会話劇がメインに進む。
新宿に墜落して着色ガスを撒き散らす無人飛行船。
アルタビジョンに映る鳥の映像、飛行船の周りを飛ぶカラス、埋め立て地を埋め尽くさんばかりの鳥。
使われない旧地下鉄を使ってレイバーを運び、坑道で二課と無人有線戦車との対決。
実写よりリアルに描ききった対話の映像に、夜の車内に差し込む光や水槽の明かり、窓の反射などこだわりの映像美。
20150523 Huluにて。
監督: 押井守
脚本: 伊藤和典
メディアミックス作品
90年代の作品とは思えぬほど、クオリティの高い作品の一つ。いつものメンバーが主人公ではなく(笑)、隊長クラスの視点から描く手法がすばらしい。今の時代だからこそ、観て考えるべきではないだろうか。。
喉元にあてられた、冷たいナイフ。
一本の映画としての完成度は前作に譲りますが、押井監督が「行けるところまで行った」というだけあって、冷たく力強いメッセージが満載のこちらも名作です。
冒頭の、全滅の危機にさらされながらも、命令に逆らって撃ち返すことのできない指揮官について、宮崎駿監督とやりあっていた対談はお互いの価値観が垣間見えて面白かったです。
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