機動警察パトレイバー the Movieのレビュー・感想・評価
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今なお色褪せぬ「先見の明」が光る
"機動警察パトレイバー(映画)" シリーズ第1作。
DVDで4回目の鑑賞(劇場公開版)。
OVAは未見。
本作がきっかけで「機動警察パトレイバー」と云うシリーズを知った。元元、刑事ドラマや警察小説が好きだったので、アニメでもこの手のジャンルの作品があるのかと驚いた。
レイバーが存在していること以外、現実に則した世界観と設定が構築されているところがとてもリアルだし、警察官たちの日常を描くところに主眼が置かれているのが斬新で面白い。
コンピュータ・ウイルスを使ったテロ事件を題材にし、情報化社会の脆弱性について警鐘を鳴らすストーリーは、製作された年代を考えると時代を先取りしていて驚かされる。
今観ても色褪せることの無いテーマ性であるし、人工知能などの技術が発達してだんだん「未来」では無くなりつつある今こそ、観る価値を持っている作品ではないだろうか。
帆場暎一の犯罪を紐解いていくミステリであると同時に、特車二課のはみだし隊員たちが繰り広げる活劇でもあり、後の劇場版よりもエンターテインメントに振り切った作風が爽快だ。
帆場の仕掛けたテロ計画の巧妙さは意表を突くものであり、物語を盛り上げる。クライマックスの「方舟」でのバトル・アクションはとても迫力があり、手に汗握り見入ってしまった。
[余談]
「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督はパトレイバーの大ファンだそうだ。演出の参考にしているらしく、言われてみれば湾岸署の面面にヒーローはいないし、作劇にも似通った点がチラホラ見受けられる。その際たるものは「交渉人真下正義」だろう。犯人の正体の見えなさ加減がそっくりだなと思った。
[以降の鑑賞記録]
2021/02/14:DVD(サウンドリニューアル版)
2024/09/27:DVD(劇場公開版)
※リライト(2021/02/14)
※修正(2024/09/27)
無理したんでしょうね。
色褪せない傑作
ドラマがなく徒にストーリーを追ってしまっている。
わたしは駄作を見てしまうと、怒りがこみ上げてくる性質なのですが・・・この映画はどちらかというと腹が立ちました。
前評判が良すぎたせいかもしれません。
コンピューター暴走ネタの作品でこれの類に入る一番古いものは
ウォーゲーム
です。この作品や、サマーウォーズをみても、その点で新しいとか感じることはありませんでした。また、コンピューターの暴走というネタでいくと、かの有名なキューブリックの作品や、ブリンナー主演の異色西部劇があります。
主人公たちの敵がハッキリしてないので見ていてもイマイチ興奮できませんでした。具のないカレーライスを食って腹が膨れてしまったような感覚です。
でも、まるっきり駄作でもないと思います。押井守監督の次回作に期待します。
問題意識含めて全く色褪せていない作品。
『1980年代に予想されていた10年後』を描いた本作シリーズ。
私は漫画から本シリーズに入りましたがその世界観、キャラクター、機体に魅せられOVA、TVアニメ、劇場3作品、SFソフト、小説…と色々なメディアミックス作品を渡り歩きました。
非常に好きなシリーズです。
で、劇場1作目の本作。
主人公達が駆け回り、苦悩し、活躍する。
パトレーバーと暴走レイバーが派手に格闘する。
そして、帆場の捜査を通じて変化する東京、取り残される東京が描かれる。
笑って、アガって、考えさせられる。
そして劇中の音楽も格好いい。
最高です。
2013年の今観ても全く色褪せていません。
今回、劇場の大きなスクリーンで観る機会に恵まれて非常に良かった。
2014年に実写版公開予定ですが個人的には本作で取り扱ったHOS事件か廃棄物13号を取り扱った派手な映画にしていただきたいものです。
今夏公開予定の映画「パシフィック・リム 」みたいな映画にしてくれれば嬉しいんですが…ならないだろうなぁ。。
本作はオススメです。
当時としては何もかもが先進的
最高のSFエンターテイメント。
多分、押井守監督の最高傑作でしょう。
20年以上先を見据えた鋭利な先見性と、それに逆らうアナログ人間たちの「知恵と勇気」の奮闘が、ギャグを交えて存分に発揮されています。
古い話で恐縮ですが、「交渉人真下正義」はこの名作の丸パクりです。
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