「レイバーの歩いている未来」機動警察パトレイバー the Movie かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
レイバーの歩いている未来
社会派リアルロボット映像作品の最高傑作、パトレイバーの劇場版一作目です。
東京という特殊な巨大都市、人々が生活するそこを我が物顔で歩くレイバーとその操縦をする肉体労働者たち。
そしてレイバーを凶器に使った犯罪を取り締まる特車2課第二小隊も、実にリアルに描かれ、優れた警察モノでもある本作。
子供の頃夢に見た、巨大人型機械と隣りあった世界がここにあります。
主人公たちの生々しい言動も、この世界が本当にあるとこちらに語りかけてくる幸せ。
ゆうきまさみや出渕裕、伊藤和典、高田明美といった当時随一のクリエイターたちのアイデアを、押井守というニヒルなリアリストが油汗しぼって整えた楽しくもリアルな近未来世界。
今に至るまで、他を寄せつけぬ圧倒的リアルさの、社会派ロボットSFの金字塔です。
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