劇場公開日 1996年7月27日

「悶えろ!青春」キッズ・リターン 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0悶えろ!青春

2024年7月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

怖い

シンジ「マーちゃん 俺たちもう終わっちゃったのかなー?」
マサル「バカヤロー まだ始まっちゃいねーよ」

監督と脚本は『あの夏、いちばん静かな海。』『ソナチネ』『HANA-BI』『座頭市』『アウトレイジ』の北野武

久々に鑑賞
思うところあって今月集中的に北野武作品を見返している

粗筋
仲良し悪ガキ高校生コンビがボクシング挑戦をきっかけに袂を分かつ
才能がなくボクサーに挫折したマサルはヤクザな道を踏み組の親分を目指す
マサルの付き添いできたシンジにはボクシングの才能がありプロボクサーとしてチャンピオンを目指す

青春群像劇

安藤政信が最高にかっこいい
当時新人だったようだ
彼はもっともっと売れても良かった気がする

2人だけの話だと記憶していたがマサルとシンジの同級生ヒロシが職を転々としたり
ジムのチャンピオンのイーグル飛鳥が試合に負けて引退したり
漫才コンビ南極五十五号が売れっ子芸人を目指して日々ステージに上がる
などなど
そちらの方にもスポットライトを浴びせている

北野映画の劇中音楽はやはり久石譲がよく似合う

下条正巳は北野映画にも出演していたんだな

カツアゲされる高校生に宮藤官九郎それはわりとよく取り上げられる
しかしその隣には空耳アワーでお馴染みの菊川浩二が
「アホな放尿犯」「みりん?ぽいなぽいな」「ナゲット割って父ちゃん どうすんだい!」の菊川浩二の姿がそこにはいた

ちなみに「悶える」という言葉は元々いやらしいことに限定した言葉でなかったらしい
「悩ましい」にしてもそう
なぜネガティブな誤用が正しいものとして浸透してしまうのか

配役
カツアゲや暴力や酒タバコなどやりたい放題の不良高校生のミヤワキマサルに金子賢
マサルを「マーちゃん」と呼びマサルを慕いよく連んでいるが暴力は振るわない親友のタカギシンジに安藤政信
我流を薦めるジムの先輩ボクサーのハヤシにモロ師岡
ジムの会長に山谷初男
ベテランのトレーナーのシゲさんに重久剛一
いざこざを起こしたマサルと助っ人ボクサーを止めるジムのトレーナーに倉崎青児
練習生にミット打ちの指導をするジムのトレーナーに梅津正彦
マサルにカツアゲされた高校生の知人の助っ人ボクサーに石井光
ジムのチャンピオンのイーグル飛鳥に吉田晃太郎
シンジにジャブを教えるボクシング練習生の先輩に松本理寛
ボクシング練習生に水島新太郎
普段は穏やかなヤクザの組長に石橋凌
すぐキレる組の若頭に寺島進
ラーメン屋の息子で組の子分のカズオに津田寛治
ヤクザの親分に下条正巳
マサルの同級生で真面目な性格のヒロシに柏谷享助
不良三人組のリーダーのハナヤマに矢部享祐
不良三人組の短髪に大塚義隆
不良3人組の金髪に翁和輝
漫才コンビの南極五十五号に北京ゲンジ
母の仕事を手伝うサチコに大家由祐子
喫茶店を経営するサチコの母に丘みつ子
はかりの会社の上司に平泉成
タクシー会社の上司に日野陽仁
ヒロシが乗せたタクシーの客に大杉漣
日本史を担当する担任教師に森本レオ
マサルやシンジに新車カローラを燃やされる教師の橋田に芦川誠
メガネをかけたベテラン教師に伊藤幸純
マサルにかつあげされる高校生に宮藤官九郎
マサルにかつあげされる高校生に菊川浩二
ラーメン屋の親父に田村元治
成人映画を扱う映画館のもぎりのおばさんに松美里杷
組長と対立する別の組織のヤクザで自転車に乗って組長を襲うト字たかお
グラサンの大男にジャンボ杉田
酒場の男に森下能幸

野川新栄