ガンヘッドのレビュー・感想・評価
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小学生のとき、夢中になった映画♪
昭和世代にお薦め、ロボット アクション SF 映画。
予告編をみて、気になった方は、是非。
できるだけ CG を使わず、実際の模型を使っての撮影なので、
特撮ものに近い作品だと感じる。
公開当時、小学生だった私にとって、非常に印象深い映画だった。
ガンヘッドがカッコいいし、音楽も印象的。ニムが綺麗。
でも、ニンジンかじるのは、当時、良くわからんかった(笑)
令和基準で行くと、色々ツッコミどころのある作品ではあるが、
昭和の特撮ものとして、ロボット&アクションが好きな人には、是非みてほしい。
リメイクされることはないと思うが、もし、されるなら・・・。
パシフィック リムや、バトル シップを作った人達にリメイクしていただき、
前日譚となる「ガンヘッド大隊」が 8JO を攻めるところから、作ってほしい。
#507 と #508 との関係性なんかも描くと、
エアロボットとのあのシーンが激アツになる。
ストーリーの構成がよく分からない。
SFXを駆使して使ったロボットアクションだったが、ストーリー事態意味不明だったし
面白い展開もなかったです
また、ブルーレイに収録されたTV吹替版も観ましたがちゃんとした解釈での吹替だったと思います。
「パーティやろうぜ、ガンヘッド!」
1989年当時の、日本特撮技術の精髄が作り上げた映画。
1億円をかけたガンヘッドの実物大モックが、宣伝でも話題に。
登場するアイテムとガジェットの魅力に取り憑かれたファンたちが、異様な熱意でDVD制作に着手すると、そのまま本家東映に企画が通ってしまってついにソフト化までされた伝説の作品。
【ストーリー】
舞台は2039年の地球。
14年前、巨大なロボット戦争があった。
その最大の戦闘跡地であり巨大工場の人工島8JOに金のにおいを嗅ぎつけたトレジャーハンター集団の"Bバンガー"だが、かつて人類に宣戦布告した人工知能"カイロン5"はまだ生きていた。
差し向けられた戦闘アンドロイド・バイオドロイドの襲撃でBバンガーは全滅、辛うじて生き残った最年少メンバーの主人公ブルックリンと、何らかの目的で潜入し出会ったニムは、この地で育ったセヴンとイレヴンと名乗る少年少女に助けられる。
逃げることもできず、闘うことなど到底無理。
進退窮まる彼らに、ニムが自分は軍の特殊工作員で、そしてカイロン5が人類を滅亡させる準備を進めていると明かす。
早急にカイロン5を破壊しなければ自分達の身も危うい。
かつて人類が駆った多脚戦車ガンヘッドの残骸置き場でパーツをかき集め、ブルックリンたちは寄せ集めで一機の機体を組み上げる。
だがカイロン5は14年前にガンヘッド大隊を全滅させた超巨大ロボット・エアロボットを彼らに差し向けた。
緊張してニンジンをかじるブルックリン、クールでセクシーで強いけど打開策を持たない兵士ニム、バイオドロイドにさらわれてなんだかよく分からない目に遭わされてしまうイレヴン(美人)と、一人でしょんぼりするセヴン(子供)、そしてピンチにカッコいいセリフを吐く変な戦車ガンヘッド507。
凸凹チームの彼らが、人類が到達したことのないカイロン5中枢に、今殴り込みをかける。
バブル時代に作った、日本発のハードアクションSF。
と言っても15億円の予算は、当時のハリウッドの大作にはまだまだ遠く及びませんでした。
監督は原田眞人。
今でこそ押しも押されもせぬ人気監督ですが、当時はアメリカ帰りの新人で、書き上げた脚本は所々粋なセリフこそ輝くものの、SF的には大甘と言わざるを得ない出来。
そんな物語に生命を与えたのが、音楽、美術、特殊効果陣。
ブルックリンがガンヘッドに搭乗して敵地に乗り込む際のBGM・アイランド8JOは今でもニュース番組などで聴くことが出来るソリッドな名曲ですし、質量感に満ちたメカニックデザインはマクロスシリーズの河森正治、特撮シーンは特技監督の川北紘一他、その後の邦画界に貢献した方々多数。
ミリタリーSFとしても優れていて、高いクオリティのメカや銃器のデザインは今でも通用します。
さらに主演の高嶋政宏とヒロインのニム役ブレンダ・バーキはぴちぴちの美男美女。
ストーリーがイマイチでも、高嶋政宏の滑舌が悪くても、「ジェロニモオオオオオオオオ!」と叫びながら★3つあげてしまわずにはいられない、そんな魅力の詰まった映画なのです。
う〜ん、二点のみ
・ガンヘッドかっこいい、よく作り込んである。
・若さいっぱい23歳高嶋兄の演技は、空回り気味だけど凄い頑張ってる。無理に言えば「スピード」の時のキアヌみたい… とか
評価したいのはこの二点です。で☆も2点、でもこれはだいぶオマケしているつもりです。
本作は、海外展開を考えて普通のつづりの”GUN-HEAD”ではなく独自性がありクールな”GUNHED”にするなど、なかなか粋なところもあって、今思えば公開前に少年マンガ誌などで巻頭カラー特集が組まれているのを、当時期待を込めて見ていました。
が、褒めるor冷静ニュートラルに語れるのはここまで。
苦労して作品作りをしたであろう邦画界の方々に30+年前作品の悪口をあまり聞かせたくないので控えたいのですが、この映画は若いワタシに邦画SFに期待するのを諦めさせた作品(の一つ)になってしまいました… 脚本・演出・キャスティング(配役)・撮影・照明・音響・特撮・大道具(操縦席の可動レバーがお兄ちゃんのハッスル演技で壊れたので以降はアップ映像のみ、とか。直せよ)、全てに日本映画の悪しき、ショボイ面が濃縮されている、とても典型的に残念な映画。
内容は端的に単純かつ支離滅裂(物語の発想は良いですが、竜頭蛇尾もしくはしっぽバラバラなのも典型的‥)で画面は終始薄暗く或いは真っ白、人肌は油っぽい土気色、普段の台詞からあまりよく聞こえず、騒音下では全く聞き分けられず、進行がよく分からない。でも結局全てが最後の戦いに突進していく単純ストーリーなので、寧ろ細かいところはあまり気にしない方が楽しめたりします。
実はこのサイバーアクション大作、サンライズが中心になってアニメ映画にしてたら普通に面白い作品になったと思うんですよね。実際、90年以降ゴジラ等の定番以外のオリジナルSFは実写でなくアニメばかりになっていったし。実写モノはこの10年前の「宇宙からのメッセージ」で大コケ(観た私もコケた)し、本作でトドメを刺された感じでしょうか。でもそれでも、いやそれだけに、敢えてまだ優位性のあった模型特撮と、高嶋兄やミッキーさんらキャストの(空回ってるけど)渾身のSFチャレンジに2☆付けたいと思う、自分きはそんな映画でした。
主役ロボの健気さに大幅加点。でも…それだけの作品。
久しぶりに『パシフィックリム』を観ていたらコレを思い出して。
アマプラで探してみたら東宝名画座チャンネルでヒット。
無料体験で視聴ON!です。
これ、当時レンタル“ビデオ”借りてきて、一度観ているんですね。
なのに、主役ロボがかっちょよかったこと、高島政宏さんが主演ということ、高島(兄)さん演ずる主人公が、ずっとニンジンスティックかじっていたこと以外はなーんにも覚えていないの。
覚えていないはずだわ…
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お話の概要は以下の通り
巨大コンピューター(カイロン5)が人類に宣戦布告←なんで?
↓
人類側、カイロン5の島へ、自動戦闘ロボットのガンヘッド部隊を送り込む←わかる
↓
敵ロボの前にガンヘッド部隊全滅、島は封鎖←わかる
↓
そんな島へトレジャーハンターがカイロン5のCPUを盗みに来たから、さぁ大変!←わかる
↓
なんかすげぇお宝(テキスメキシウム)を奪って逃走していた生体ロボット・バイオロイドによって、主人公のみを残してへトレジャーハンター隊全滅←テキスメキシウムなにそれ?早口言葉?
↓
生き残った主人公、そしてバイオロイドを追ってきた女トレジャーハンターは、島に残っていた子供二人に助けられる←生きてたし、子供!?
↓
カイロン5の陰謀を知った主人公、ロボット墓場に廃棄されていたガンヘッド507号機を有人型に修復・改造。カイロン5と敵ロボに戦いを挑む←陰謀って何!?
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ざっくりこんな感じ。wiki先生乙。
主役側の主要キャラはストーリー早々に全滅フェードアウト。
“無法者感”のルックスが、かっちょよく描かれていただけに残念。
ミッキー・カーチスさん何のために出てきたん?
川平慈英さんも、なんですぐ死んでしまうん?
代わりに出てきたヒロイン(?)の二ムも、そして子役のセブンとイレブンも、何のために出てきて何やってるのか、まるでさっぱりわからないの。
画面もずーっと暗いし。わけわからんカットばっかしやし。
ダンジョン系RPGのような、そんな感じのシーンが延々と続くのね。
敵役のバイオロイドもルックスがダメ。まるで機械感も恐怖感もないデザインで、こいつも何やってんだか、さっぱりわからないの。
てか、コイツが最大の戦犯!登場のイミフ。存在のイミフ。最期のイミフ。
そんなわけわからん連中と、イミフなバイオロイドの鬼ごっこが話のメイン。
総じて、観客置いてけぼりの不親切な映画だと思いました。
何よりもこの映画、致命的な欠点があるんですよね。
とにかく台詞がわかりづらい!聞き取りづらい!
言語的にも(英語?と日本語の混在)役者さんの活舌的にも!音響的にも!意味的にも!
なので何を言っているのか、さっぱりわからないんですよ。
「声が小さい!要点をもっとはっきりわかりやすく喋れ!」って言いたくなるの!
特に一番肝心な主演の髙嶋政宏さんの前半がダメ。後半はがんばっていたんですけれどね。
どうにかならんかったし。
なのでこの映画、一体何をやって何を描きたいのかさっぱりわからんから、観ていてイライラするの。
主役ロボのガンヘッド507号機のデザインは、かなりかっちょいいんですよ。
サイズ的にもリアリティあるし。「小二病的男子の夢」の変形もするし。
そして、量産型の507号機ですよ。507号機。
コックピットの“くたびれた”スチームパンク感もかっちょいいし。
かなりの素人臭さを感じるVFX(特に画面合成)だけれど、ロボの動きは時代を慮ると、そこそこ合格点なの。
だから、人間側のパートが本当に惜しいの。ロボパートがかっちょいいだけに、余計にイライラするの。
人はもういいから、もっとロボ映して!ロボ戦わせて!ってずーっと思いながら観てたの。
ただね、敵ロボは、もうひとつだったかなぁ。無駄な動きが多すぎて、コミカルに見えちゃうの。赤い三つ目だとか。
名前(エアロ・ボット)もどうにかならんかったし!
エアロっちゅー割には空中戦やるわけでもないし。
でも、つおい!ᕦ(⚆Ѡ⚆)ᕥ
ガンヘッド507号機が絶望的な戦力差をどうカバーしてエアロ・ボットに立ち向かうのかだけが見ものだったの。
何しろ“部隊”ですら壊滅させた最強敵ロボに、人の頭脳をパイルダーオン!させて単身立ち向かうわけですから。
おーら!ナメてんじゃねーよタチムカウ♪
ふざけんじゃねーよタチムカウ♪
かかってきなさいどうってことねぇよ♪ですよ!
↑
またわけのわからんことを!私こそ、読んでくださっている方々をおいてけぼりですよね…(^_^;
でもね…やっぱり無理。もはや逆転の目なんてあり得ないくらいにボロボロにされていくガンヘッド507号機が不憫だったの。
AI搭載で感情っぽいものもあっただけ余計に。
で!結局最後は高島(兄)さんが、コマンド―よろしく、生身で武器持ってエアロ・ボット屠るわけなんですが。
そして、ボロボロにされたガンヘッド507号機が、最後の最後にロボ生命懸けて高島(兄)以下、わけのわからん連中の脱出の手助けしてくれるんだから心憎いの。
お約束の敵基地自爆カウントダウンからの(笑)
本来なら★1.5あたりが妥当なダメ作と思うのですが、そんなガンヘッド507号機さんの健気さに免じて★1.5を加点です。
しかし…どう見てもニンジンスティック不味そう…
ゲゲボ( ° ଳ ° )オエェ!
これが噂の「ガンヘッド」か…うーむ…
Amazon Prime Video(東宝名画座)で鑑賞。
前日譚小説及びノベライズは未読です。
惜しい。とにかく惜しい。「ターミネーター」「ブレードランナー」「エイリアン2」を足して3で割って、さらに削ぎ落とした感じの出来栄えだな、と…。ストーリーが分かりにくいし、日本語と英語が混在しているから余計に混乱しました。
ストーリーは微妙でしたが、川北紘一特技監督が演出する特撮のクォリティーは高かったです。ガンヘッドがカイロン・タワー内部を進撃し、エアロ・ボットと繰り広げた死闘は、巧みなカメラワークと縮尺の違うプロップを使い分けた画面づくりによって臨場感と迫力を醸し出していて、手に汗握りました。
ガンヘッド大地に立てず!!
特撮の東宝とロボットアニメのサンライズがタッグ!
“史上初の実写巨大ロボット・ムービー”!
1989年の作品。
川北紘一特技監督が平成ゴジラシリーズの直前に手掛け、『ゴジラvsメカゴジラ』の特報予告編でも映像が使われたりと、昔から知ってはいた。
けど、近場のレンタル店に置いてなかったりで、東宝特撮好きでもなかなか見る機会に恵まれず、個人的に“幻の作品”であった。
毎度ありがたやU-NEXTで見つけ、その内見ようとマイリストに入れていたら、配信終了日が近付き(まさしく今日2月3日!)、慌てて鑑賞。
さてさて、長年待望の(?)感想は…
本作後、名実と共に特撮監督の第一人者となった川北氏の特撮演出は見もの!
令和時代の目で見れば模型やリモコンで動くロボット玩具かもしれないが、寧ろそれが童心くすぐる。
実は怪獣よりメカニック好きで知られる川北監督。
登場するロボットの演出、アクション…。ディテールとこだわりが感じられる。
円谷英二に師事し、『帰ってきたウルトラマン』などTV特撮で力を付け、本作のメカニック特撮でその手腕を存分に発揮。なるほど、怪獣王を任されたのも頷ける。
メカニックデザインは、河森正治!
主役ロボットの“ガンヘッド”もミニチュアサイズ、着ぐるみ大サイズ、等身大サイズまで作られ、場面に応じて活躍。
東宝、サンライズ、川北氏、河森氏…今では信じられないくらいのドリームチーム!
メカニックや特撮は見応えある。
が…
公開時の批評や他のレビュー通り。
話はつまんねー。
大まかな設定は『ターミネーター』の劣化パクりのようなロボットvs人類。これでもそれなりに面白かったら良かったんだけど…
いまいち話の意味や展開も分かりづらいし、画面も暗くて何が起こっているのか把握しづらい。
絶体絶命や危機のシーンでも全くハラハラドキドキやスリルが起きない。
ステレオタイプな登場キャラたち。高嶋政宏もこの時と比べると演技上達したなぁ…と思っちゃうほど。だって、○○っぴ!
映像、編集にもセンスが感じられない。(本多俊之の音楽は聞いた事あり!)
仮にも特撮作品でありロボットアニメの流れを汲む作品でもありながら、面白味や興奮を感じられないのは致命的。
何処ぞのC級監督?…と思ったら、今や名匠の原田眞人! …いや、知ってたけどね。
何でも『スター・ウォーズ』の日本語版演出を担当し、SFに詳しいとの事で監督に抜擢されたらしいが…
その人選理由、何か違くない!?
そこはちゃんと、SFを撮った事ある人にしようよ。
SF初挑戦でも思わぬ才能を発揮する人も居るが、原田監督はそうではなかったようで…。
東宝としてはメカニック特撮演出をそれなりに魅せてくれたが…(星採点はほとんどこれ)
サンライズや原田監督にとっては黒歴史…。
今でも思い出すと、ガ~ンとヘッドが痛い…。
…なんてね。
実写でロボットという心意気はヨシ❗
タイトルは知っていたのですが観たことなかったガンヘッド。u-nextで配信終了しそうだったので鑑賞してみました。うん、なんだか色々と惜しい❗
特撮は良くできていると思うんですよ。でも、ストーリーが何をやってるのか良くわからないのと、画面が微妙に暗くてこれまた何をやってるのか良くわからないので、ぶっちゃげ面白くないんですよね。英語と日本語がごちゃごちゃになっているのも、分かりにくくしているだけですし。
せっかくあれだけ特撮を頑張っていたのに、もうちょっと他も何とかならなかったのかなぁ。とてももったいない作品と思いました。
当時の日本映画にしては珍しい
映画としては完成度低いと思うけど、日本映画では珍しいこだわりが随所に見られる作品で、特撮マインドにあふれた作品。
メカニックの全体像をマクロスのデザインを作り上げた河森正治が担当し、重量感のある戦闘シーンを堪能できる。
主演の高嶋政宏も、日本人俳優では珍しいマッチョ系で国際色を意識したキャスティングは、むしろ海外のマーケットを意識して製作されたのかもしれない。
なにしろクールジャパンを標榜するアニメーションを、実写化したらこうなったみたいな映画で、時代背景もあるけど、今ならもう少し凝った造りに出来るんだろうなと邪推してしまいます。
2020.6.29
日本では、特撮やSFを理解する、心からそれを愛しているクリエーターはアニメ業界にしかいないのだろうか?
本作もまた日本の特撮映画の系譜に連なる
なぜなら川北紘一が特技監督だからだ
彼は平成ゴジラシリーズを背負って立った、円谷英二につながる日本特撮界を継ぐ正統なる系譜の人であるからだ
1989年7月公開
本作の半年後の同年12月に平成ゴジラシリーズの本当の始まりである「ゴジラvsビオランテ」が公開されるのだ
しかし本作は黒歴史だ
誰も思い出したくもない作品だ
観るのが苦痛だった
早く終われと念ずる程だ
特撮好きのオタクですらこの始末なのだから、どれだけの黒歴史か分かって貰えると思う
本作はあのガンダムを作ったサンライズか東宝に企画を持ち込んで製作された映画だ
サンライズのロボットアニメを実写で観てみたい
それはオタクなら誰でも夢見ることだ
「史上初の実写巨大ロボットムービー」という宣伝文句は、大きな期待を膨らませたものだ
本当なら、ガンダムを実写でという考えもあっただろう
しかし大丈夫か?という不安はある
大切な虎の子のコンテンツを台無しにするような映画になっては困る
一オタクがそんな風に思ったのだから、サンライズも当然そう考えたのだろう
とりあえず新企画を東宝と相談しながらやってみようと
良いものが出来て、手応えを感じたなら、ガンダムの実写版にトライしてみたい
そんな構想だったと思う
ところがこれだ
大惨事になってしまった
企画内容は良いとは言えないが、アニメでサンライズが作っていればそれなりの作品にはなったはずだ
肝心の特撮はどうか、黒歴史と言うようなものでなく、これもそれなりのレベルに達している
なかなかの映像も散見できる
巨大ロボットの実物大セットも頑張ったと思う
音楽もなかなかのもの
なのに何故黒歴史なのか?
それは本編が酷すぎるからだ
日本語と英語の混在はいいが未消化なやり方
演出、カメラの構図、照明、カット割、効果音、編集
もうなにからなにまで酷すぎる
苦痛だ
最早映画ですらない
こんな本編で演技をさせられた俳優達が気の毒だ
本編監督は原田眞人
この人はスター・ウォーズの字幕を担当した経験を買われて起用されたという
まるでSFや特撮に理解の無い人ではないと思われるのだがあまりに酷すぎる
そこまで腕のない人なのか?
それとも手を抜いていたのだろうか?
常にサンライズのアニメなら、このシーンはこういう見せ方、こういう演出になったはずだと脳裏に描く映像と比較してしまい、怒りに近いものが湧き上がる
遂にはあきらめの境地になるのだ
サンライズも、実写企画はもう懲り懲りとなったようだ
次の実写企画は2000年、「G-SAVIOUR」という、カナダとの共同製作の単発テレビドラマになった
日本の特撮ですらなくなった
最早信用されてもいないのだろう
だか、この「G-SAVIOUR」も期待程ではなかった
はっきり言ってガッカリ感しか残らない
それでも本作のような黒歴史とまではいかない
トライとして許せるものだ
90年代のプレイステーションのゲームの実写ムービーはどうか?
ガンダムのCGはそれなりだったが、実写のキャラクターは最悪だった
あのケツアゴのシャアだ
オタクとサンライズの、ガンダムの実写版の夢は、見果てぬ夢なのか?
ところが大ニュースが飛び込んできた
あのNetflixがガンダムを実写映画で今年2021年に配信するというのだ
「キングコング:髑髏島の巨神」のジョーダン・ヴォート=ロバーツが監督、脚本はマーベル系で名前をみかけるブライアン・K.ヴォーンだという
期待出来そうな気がする
信じていいのだろうか?
このガンヘッドの敵を32年ぶりに討ってくれと願うばかりだ
しかし日本の特撮は信用されなくなっている構図は変わらない
シン機動戦士ガンダムが実写版の日本の特撮でいつの日にか実現され、積年の夢が叶い総てのオタクがひれ伏す作品が完成することを、こころから願う
日本では、特撮やSFを理解する、心からそれを愛しているクリエーターはアニメ業界にしかいないのだろうか?
最早、実写の映画の世界にはそのようなクリエーターもスタッフもいないのだろうか?
サンライズのトライと、川北紘一の頑張りに、星は1個づつしかつけられない
本編は星ゼロだ
それでも実写版を作ろうとした挑戦があったからこそ、日本では無理だ、要求するクォリティーに達することは困難だと分かったのだ
ならば方法は二つしかない
アニメ業界から、才能ある人材を実写映画に送り込む
あるいは、外国にいるオタクの人間にまかせる
前者はシン・ゴジラの庵野監督のアプローチ
後者はNetflix版のアプローチだ
日本の実写映画界にはオタクの人材はいないのか?
育たないのか?
史上初の実写巨大ロボットムービー!?
勝手な解釈で進むストーリーと端折り過ぎな御都合主義的展開、何度も使い回す音楽と無理ある宣伝文句、ハリウッドを意識し過ぎな空回り、役者不在的キャスト陣の無意味さ加減、御丁寧に監督の息子まで。
とにかく地味で派手な見せ場もなく、何が起きているのかすら分からない状況と、無理あり過ぎなスタンディングヴァージョンのガンヘッド。
己の力を過信した大人達による子供みたいな恥ずかしさと、演技が浮きマクりな高嶋兄。
いろいろ素敵なものが詰まった神作品。 「確率なんてクソくらえ」とい...
いろいろ素敵なものが詰まった神作品。
「確率なんてクソくらえ」というセリフをコンピュータが言うということだけで◎
一般受けはせずとっつきにくいとは思うけれど名作。公開した時代が早すぎた作品。
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