「知らない間にこんな映画が!」蒲田行進曲 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
知らない間にこんな映画が!
やっと映画館で見ることができたので、色々と確認できました!題字は見てすぐ分かる和田誠さん、劇伴は聞いてすぐわかる桑田佳祐の作詞作曲、歌うのは聞いてすぐわかる中村雅俊。妻・小夏の為に稼がなくては!の大部屋ヤス(平田満)のアクションシーンでは、志穂美悦子も連獅子姿の真田広之も千葉真一も確認!皆シャープで若くてかっこいい!
いろんな役者さんの台詞をほぼ暗記していた自分にびっくりした。音が一部消されて気になっていた台詞の確認もできた。ヤスのアパートから銀ちゃん(風間杜夫)が居なくなってから、小夏(松坂慶子)がヤスをなじる。前後関係から「あんた、○ク○なんじゃないの!?」と思っていたが「あんた、○○ガ○なんじゃないの?!」だった。
大部屋さんは名前を呼んでもらえない。みんな「大部屋さん」だ。ヤスは階段落ちをすると言ってから初めて名前で呼んでもらい、楽屋を与えられ役作りもさせてもらう。「勤皇の志士」も「新撰組」もよくドラマ化されるけれどなぜそこまで好まれるのだろう。「侍タイムスリッパー」も同様だ。
いずれにしても「蒲田行進曲」を映画館で見ることができて本当に幸せだった。ロビーには銀ちゃんが着ていた最初のギンギラギンのスーツの実物が飾ってあった。ヤスの大部屋仲間の萩原流行、監督役の蟹江敬三、松坂慶子のメイク・衣装変遷と色んな泣き方。全部よかった。沢山笑って泣いた。(2025.04.11.)
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面白い映画だよ!と妹が教えてくれて見たらはまってしまい、何度も何度も見ました。「戸籍は屁よりも劣るのか!」と小夏にあたるヤス、階段落ち後の「銀ちゃん、かっこいいー」のヤス=平田満の台詞と表情は、何度聞いても見ても笑って泣いてしまいます。つかこうへいの脚本と深作欣二監督による最高の映画だと思います。松坂慶子のケバい化粧も、風間杜夫の目張りバッチリ過ぎの映画メーク、あまりにわかりやすく気合いタップリでした。この映画で熊本の人吉という町を知りました。それもとても嬉しく思いました。清川虹子の演技と目にやられました。テーマ音楽も大好きです。時代劇が元気だった昔、銀幕のスターが居た時代、知らないのにひとときの夢を見させてくれました。
これは名作ですね!
最後のところはいろいろな意見があるそうですが、私は大好きでした。
映画を大好きな人たちが作った映画なのだと思いました。
talismanさんが「蒲田行進曲」を好きなのは少し意外でした。大好きな映画を映画館で見ることができるというのは幸せですよね。
私にとっては「大脱走」がそんな映画で、テレビでは何度も見ていたのに、初めて映画館で見た時には改めて感動しました。
talismanさん 教皇選挙への共感、コメントありがとうございます。
talismanさんの蒲田行進曲愛が溢れる素晴らしいレビューですね。スマホ画面からでも熱量が伝わってきます。
私も30年以上前に観て笑い泣きました。松坂慶子さんに魅了され、後日京都駅で偶然にもお見かけし意を決してサインを頂きました。一生の宝にしています。