「夢であった方がいいのだ」陽炎座 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
夢であった方がいいのだ
大楠道代 35歳
加賀まりこ 38歳
楠田枝里子 29歳
彼女達がオバサンと見えるなら、まだ本作を受け入れる準備が出来ていないと思う
自分もかってそうであったから全く本作の価値がわからなかった
彼女達がなんと美しいのか、エロシズムに溢れているのかと驚嘆して食い入るようにその美しさを貪ることが出来るような歳になって、やっと見えてきたように思う
前景で行われる演技の背景には血みどろの凄惨な場面を詳細に描いた障壁画が大きく見せられる
女性の情痴の果ての愛憎の怖さ
それが、これでもかと展開中されているのだ
本作は松崎が覗く人形の裏、からくり眼鏡のようなものだ
彼女達への欲情の果ては恐ろしい結末が待っている
夢であった方がいいのだ
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